間質性肺炎

 肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まってできています。間質性肺炎は、この肺胞の壁の正常構造が壊れて線維化(ケロイドのような傷あと)が起こる病気です。肺胞の壁を通して人は酸素を取り込んでいますが、この壁が固く、厚くなるために、酸素を取り込みづらくなります。間質性肺炎の原因はさまざまで、膠原病じん肺、放射線、アレルギー性のものなどがありますが、原因不明のものを特発性間質性肺炎といいます。

症状
 症状には、呼吸困難、発熱、関節痛、皮疹、ばち指などが主な症状ですが、症状がほとんど見られない場合もあります。多くは50歳代以降に、労作時の息切れや咳嗽を自覚します。

予後と治療
 病型の中で最も頻度が高いのは「特発性肺線維症」と呼ばれるものです。この病型では、息切れは徐々に進行し、平均的な予後は病気を指摘されてから約5年とされています。病気が進行すると、在宅酸素療法を用いることがあります。進行の程度が速い患者さんには抗線維化薬を用いることにより、進行を緩徐にすることができる場合がありますが、効果には個人差が見られます。その他の病型の特発性間質性肺炎には、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)や免疫を抑える薬が有効であることがあります。

急性増悪
 風邪などを契機に急激に病状が悪化することがあり、これを急性増悪(ぞうあく)といいます。ステロイド薬などで治療を行いますが、非常に致死率の高い状態になりえます。急性増悪のリスクとなるため風邪をひかないように日常の手洗い、うがいを徹底する必要があります。また、肺炎やインフルエンザのワクチンを適宜受けておくことも推奨されます。

 

 間質性肺炎は、肺の間質組織の線維化が起こる疾患の総称です。
 進行して炎症組織が線維化したものを肺線維症と呼ばれ、間質性肺炎には原因不明の特発性間質性肺炎と、膠原病などを原因とする二次性の間質性肺炎があります。
 症状が重くなると、24時間の在宅酸素療法に頼らなければならなくなりますが、この在宅酸素療法を導入した場合、障害年金では3級に認定され、病状が悪く日常生活が大きく制限される場合は、さらに上位等級が認定されるケースもあります。
 審査で重要視されるのは在宅酸素施行の有無ではありませんので、実際の検査成績、日常生活に受ける制限、咳や痰などの自覚症状、他覚所見など、あらゆる観点から障害の状態を見て判定されます。在宅酸素を施行していなくても、一定の障害がある場合は3級に認定されます。病状が重ければ2級や1級が認定されるケースもあります。

 

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