役割給

 役割給とは、企業から与えられた役割で決まる賃金で、職務給の一種です。

 会社の仕事にはそれぞれ役割があります。そして、それぞれの役割には、「大きさ」、「重さ」があります。この役割の大きさ、重さを格付けしたのが、「役割等級」です。役割等級に対応して賃金を決めるのが、「役割給」なのです。

「役割」とは

 「役割」というのは、職位・職務上の責任・権限である職責に、業務の拡大・革新等のチャレンジ度を付加したものと考えてよいかと思います。「役割」は企業・組織が職位等に応じて社員に求める基本的重要事項であり、時代の変化に対応し、企業・組織・社員のレベルアップのため、社員自らが高次の目標を設定し、拡大することが期待される重要事項です。

「職務」と「役割」

 両者とも「能力」のような「人」基準ではなく、「仕事」基準であるという点では同じです。ただし次の点で異なります。  

「職務」・・・業務活動項目のまとまりを指し、細分化された定型業務のこと。  

「役割」・・・職務を簡素化し大括り(ブロードバンディング)したもので非定型業務を含む。

 「職務」が業務の視点に立っているとするならば、「役割」は機能の視点に立っているとも言えます。

 例えば、医者の「職務」が診断する、手術をする、投薬の指示をする、カウンセリングをするなどなどであるとすれば、医者の「役割」は患者の病気を治すということになるかと思います。

  「役割」(役割基準)をベースとした人事制度である「役割等級制度」は、「手段の目的化」というジレンマに陥る危険性も小さく、社内での「役割」の重要度をベースにした「仕事」基準の処遇の効率的な実現を可能にします。

役割等級制度 は こちら

 

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