職能給

 職能給は「社員の職務遂行能力を基準として決める賃金」のことです。

 企業が労働者を雇うのは、その人の持っている能力を活用したいからです。したがって、当然ですが能力の高い人にはより高い賃金を支払うことになります。能力を評価し格付けする仕組み(職能資格制度)を整え、能力の格付け職能資格等級)を基準にして賃金を決める制度が職能給制度なのです。

 職能給における評価の対象となる能力とは、一般的な学力や体力ではなく、あくまでその仕事を遂行するのに必要な能力(職務遂行能力)ですから、職務、つまり企業内にどんな仕事があり、それらの仕事がどんな能力要件を求めているかを調べること(職務調査)から始めます。その能力要件に照らして各人の能力を評価するのが能力評価です。仕事のまとまり(職群)別に職能要件を作成し、それを能力評価や能力開発に用いるなど、職務に着目した設計・運用が重視されつつあります。

職能資格制度は こちら

職能給表の例は こちら

中途採用者の職能給設定表の例は こちら

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