病気と霊的人生観

 病気になるには原因があります。病院では主に肉体面から原因を探って治療しますが、病気が現れてくる本当の原因は、もっと奥にある「心の持ち方」「生き方」である場合が多いのです。

 心の内にある、自己否定や他人を傷つけるなどの「マイナスの思い」が、病気として体に現れていることが多い。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『超・絶対健康法』で次のように指摘されました。

「すべての病気の原因が心にあるわけではありませんが、『病気の約七割は心に原因がある』と言えます。(中略)飲み物や食べ物、たばこなど、物質的な原因によって病気になることはありますが、そのプロセスのなかには、ある程度、心因性の部分、心の問題があるのです。(中略)逆に言えば、心のほうを治療すれば、七割ぐらいの病気は治せる可能性があることになります」

 

病気になるには「理由」がある

 体の調子が悪くなり、病気になったときには、「自分の逃げ場をつくっていないか。病気に逃げ込む必要が自分にはあったのではないか」ということを、一度チェックしてみることが大事です。

 表面意識では、自分が病気を求めていることが分からないのですが、病気ができていく過程を第三者の目で客観的に見ると、何らかの逃げ場を欲していることが分かります。

 自分が不本意な生き方をしていたり、うまくいっていなかったり、挫折したりしている理由を説明するために、病気を必要としているのです。

 勤勉で、休みを取れないタイプの人も、自分で病気をつくることがあります。どうしても休むことができないタイプの人、自分が休みを取ることを許せないタイプの人は、病気にでもならないと休めません。そのため、体のほうが病気をつくり、「休みなさい」ということを教えてくれるわけです。潜在意識が休みを欲していて、それで病気ができてくることもあるのです。

 自分の病気を客観的に眺めてみて、「なぜ、自分はこんな病気になったのだろうか」ということを考えてみる必要があります。

病気には意味がある

 人間はもともと健康に生まれついている。肉体は病気をするようにはできていない。こうした強い信念を持っていると、自然に肉体も強くなってくる。

 健康に対する不安が起きたときには、自分のなかにある仏の子の部分を見つける必要がある。

 病気があるという観念が病人をつくる

思いの力による創造作用

 くり返し出てくるマイナスの心が、霊体に病巣を創り出し、それが肉体に表面化する。

 人間は神仏と同じ性質を持っている存在です。その性質のひとつが「心の創造性」です。そのため、心に不調和な思いを持つと体調が悪くなったり、病巣を生んでしまうことがあります。逆に、心を正すことで病気を治すこともできるのです。(参考『奇跡のガン克服法』)

 大川隆法総裁は、病気になるメカニズムとして、もう一段踏み込んで「思いの力による創造作用」について指摘されました。体をつくっている細胞は、日々つくり変えられており、半年もすればほとんどすべてが入れ換わる。その際、どのような体をつくるのかという設計図を決めているのは、その人の心なのです。

 人間の本体は魂、心であり、その心が人間関係の葛藤や不平不満、怒り、憎しみ、自己処罰、不安、自己保身などのマイナスの思いを、くり返し強く発信することで、それが肉体に現れて病気となる。

病気をつくる力はある

 特に、悩みがちでストレスを溜めやすい性格など、心の持ち方が与える影響は大きい。そう考えれば、心を扱う宗教によって病気が治るケースがあるのは当然のことと言える。

 病気を治すためには、これとは反対の積極的で肯定的な思いを持つ習慣が大事になる。

 病気そのものについては、薬やメスなどの物理的なアプローチだけでなく、心へのアプローチも考えるべきです。 

 今後、病気の予防についても、医学と宗教の協力が必要になってくるでしょう。

心と肉体

潜在意識の霊的真実

生活習慣は心の現れ

 現代人の病気は、生活習慣の乱れが免疫力を低下させたことによるものが多い。

 「生活習慣病」とは、糖尿病や高血圧、高脂血症などに代表される、体によくない食習慣や運動習慣などの積み重ねが原因で引き起こされる病気です。しかし、暴飲暴食や運動不足など偏った生活を続けてしまう原因には、心の持ち方に偏った部分があるからです。心の乱れが病気をつくっている可能性が高いのです。

 文明国における老壮年期の病気は、ほとんどが生活習慣病なので、避けるように努力したほうがよいが、どうしても避けられない場合には、自分の「人生の問題集」に、病気という課題が入っていますから、これを頑張って解く必要があります。

 病気 心のトラブル

心の傾向性

 病気は偶然ではない。病気の苦しみは、人生という「一冊の問題集」のなかで大切なものに気づくために大きな意味を持っているのです。

 人間は「心の傾向性」が固定してくると、場合によっては精神的な悩みを超え、肉体的異変が病変となって発症します。

 幸福の科学のリーディングでも、原因が特定されると病気が即座に崩壊し始めることが多い。

 大川隆法総裁は、『ザ・ヒーリングパワー』 病気はこうして治る』の まえがき で次のように説いておられます。

「人間というものは、後天的学習や経験でかなり「傾向性」が固まってくるものである。その「心の傾向性」が固定してくると、場合によっては精神的な悩みを超えて肉体的異変が出てくる。これが「病変」と化し、時に難病・奇病となって発症する。現代医学でも、標準値から外れている検査数字を探し出して、病気の原因を推定し、治療にあたるのが常だ。しかし、それは考えてみれば、心が中道・真理から離れていることが、ある種の生活習慣や食習慣の偏りとなったり、仕事上、本人の能力不相応の重荷を背負い続けているということでもある。当会のリーディングでも、原因が特定されると病気が即座に「崩壊」し始めることが多い。」

 反省で自分の間違いを修正する「自力」と、神仏にすべてを委ねた時に臨む「他力」。この自力と他力の両方によって、医者には「治らない」と言われた病気が完治したり、飛躍的に症状が改善しています。

 病気のときに、人は信仰に目覚めることもある。それもまたありがたいことです。病気になっても、生かされているかぎりは、どのような心境を維持し獲得できるかという「心の修行」は可能です。

 人間は過去世で経験した苦しみが、今世の病気や精神状態を作っている事が多い。過去世の苦しみが、魂に刻印されているわけです。もちろん、現代特有の生活習慣病はあります。体の方に負担をかけすぎたら病気になるのは普通です。体質により、なりやすい、なりにくいはありますが、無理をした分は必ず体に異変がくるので、生活習慣病は過去世と関係ありません。また、病気の原因としてストレスや、精神的にマイナスの事ばかり考えても病気になります。癌で亡くなる方は多いのですが、これも心の想念が作り上げた病気だと言われています。ただ、癌になったから悪人というわけではなく、善人として生きていても、葛藤が多すぎると病気になるようです。どんな環境であっても、さわやかに生きていきたいものです。そのためには、他人と自分を許す宗教的精神的な修行が必要になります。生きている時や亡くなる時に、魂が深く傷ついたり苦しんだりするとその記憶が残ります。そして、新しく生まれても、魂のもつ苦しみの刻印から、霊体の外側である「幽体」が変化し、やがて肉体にも変化が現れるようです。

 これらの病的な症状は過去世リーディング等で確認すると、あっさりと消えてしまう事も多いのだそうで不思議です。しかし、病気はすべて過去世のせいではありません。通常は、いま生きている人の責任で発病する事が多い。病気にならないようにするためには、はじめに生活習慣病にならないよう生活を改善する事です。精神的な葛藤で病気になることも多いのですが、分かりにくいのが「病気に逃げ込もうとしている方」が多い。仕事のストレスや人間関係のストレスから、やりたくない事なのに嫌々やっているような場合、無意識に病気になりたがる人もいます。病気になれば、入院や療養などで強制的に休むしかなくなるので「そうなりたがる」人も多いのです。本人は気がついていないのですが、無意識のうちに病気になるように無理を重ねている事があるようです。「病気になるまで頑張ったけど駄目だった」という自分を演出したいのです。逃げたいのに逃げられないので、病気に逃げ込むわけです。プライドが高い人は「出来ない」とは言えません。出来ないと言う代わりに、「病気になって出来なくする」のです。これは心の中で不幸を求めているのです。しかし、これは本当に不幸になる方法なので避けなくてはなりません。病気になって幸せになる事はできません。自分の能力を超えているなら誰かに助けを求める事が必要です。そして、自分の心の中には「幸福をもとめる」気持ちで生きていく事が必要です。そのためには、自分を許す、他人を許す、人間関係のトラブル等を解消するための方法を研究するのがよいと思います。

 

自分を否定する心が病気の原因になる

 病気をきっかけに自分の内面を見つめることによって、無意識に自分を否定していた心を発見したことだった。「自分の力は偽物だ」「早く死にたい」「自分なんて」という自分を傷つける心が、「カルマ」として病気の原因となっていたことがわかる。その「カルマ」が、過去世のトラウマなのか、今の人生での心の傷なのか、簡単には分からない。

人には心の傾向性があるので、同じ問題が繰り返し、形を変えて起きてきます。問題を根本から解決しないと、同じ葛藤を繰り返して、病気を作ってしまうことがある。

 もっと言えば、この心の傾向性の根っこが過去世にある場合もあります。ただ、過去世のカルマも、必ず今の人生に現象として表れてきますから、今の人生を振り返って、心の傷を癒していくことができれば、カルマが過去世にあっても関係なく病気が改善されたり、治る確率が高まります。

 

過去を振り返ってみる

 病気を前向きにとらえた上で、過去の出来事やそのときの心境を振り返ります。「大きなショックを受けた出来事が病気の原因になりやすい」とも言われているので、例えば、暴力を振るわれたり、人に裏切られたり、受験で挫折したりといったショックだった出来事を順々に思い出してみるとよいでしょう。そこから自分の傾向性が見えてくることがあるはずです。もし、その中に自分を否定する思いがあれば、それが病気の原因となっていることがあります。

 

転生輪廻と病気

 精神科や心療内科を受診する人は、一般に家族関係が平穏でなかったりすることが多い。子供の頃に親から虐待を受けていたりします。どうしてそういう親の元に生まれたかについて、唯物論的な考え方では説明がつきません。「なぜか私だけが、こういうひどい環境に投げ出された」という、実存的な考え方ぐらいしかできないと思います。そういう場合に、「転生輪廻」の考えを伝えて、「それは、自分が前世で解き終えていない問題を解いて魂を鍛えるために、自分で選んで生まれてきた環境であり、互いに約束して生まれてきた家族関係なのです」というところを理解していただきたいのです。そうすると、見方がガラッと変わり、それまでの親への恨みつらみが、「私の魂を鍛えるために、一つの菩薩行として、そういう役回りをしてくれていた」という感謝に変わります。このように、心や価値観が変わると、それまでの親子関係がウソのように変わることが、あります。何年も途絶えていた親子の連絡が始まったりもするのです。

さらに詳しく

 霊的な真実は、現代の科学理論で説明できませんが、脳波の測定法や実験法が進化すると、どんどん証明されていくと思います。スピリチュアルな医療を確立するためには、そうした科学的なものに加えて、疫学研究のように、一般の人が理解して感動するような臨床経験も組み込んでいく必要があります。科学か臨床、医学か医療のどちらかに偏ることが多いので、学問的なものと医療がリンクしながらやる必要があると思います。

 大川隆法総裁は、『不成仏の原理』で「肉体の治療は医者がしてくれますが、死後のことについては医者には分からないのが現状です。治療自体は、たいてい唯物的になされています」と、唯物的医学の限界を指摘されました。

 医学が霊に関して無知なばかりに、病名をつけられ、隔離されて不幸になっている人が多い。いくら頑丈な車であっても、時代のニーズに合った性能を持つ新車に乗り替えていくのが普通であるように、人間は、新しい魂修行をするために、その時代の人生計画や職業に合った新しい肉体を欲する。

 このように、新しい選択が働くのは一つの幸せであり、その代償として古いものは滅びていく。必ずしも永遠に滅びないものが良いわけではない。

 病気と死は避けがたいものであるが、転生輪廻を含めた大きな人生の真実の観点からは、それ自体が一つの慈悲なのです。

 

人間は「人生計画」を立てて生まれ変わってくる

 私たちは、魂を磨き、成長させるために、この世とあの世を転生輪廻しながら魂修行を続けています。生まれる前には、指導霊と相談して、今世の「人生計画」を立てます。自分の魂修行に必要な環境を選び、逆境や課題を設定して、生まれてくるのです。

「その人の人生を見て、持続的で執拗な感じの病気や、人生全体に深い影響を与えるような病気の場合は、この世限りのものではないことが多いでしょう。(中略) 「なぜ、そういうものが出てきたのか」ということを深く考え、自分の人生の問題を解く必要があります。プラスを生み、他の人の幸福になる生き方をしてください。今回は、そのように、「徳を積む人生」を生きるべきです」(大川隆法 著 『ザ・ヒーリングパワー』)

 さらに詳しく

病気に過去世の影響

 病気の原因をさらに深く探ると、過去世の影響も外せません。

 例えば、過去世で他人を傷つけてしまった方が、今世(今回の人生)ではその償いのために、不自由な体で生きるという「人生計画」を、自ら設定して生まれてくる場合もあります。

 前世において「利己性」という摂理に反した生き方をした場合、それが悪因縁となって、次の再生時に苦しみをもたらすことになります。これが多くの宗教で言われてきた「カルマによる苦しみ(因果応報の罰)」です。カルマによる苦しみは、犯した利己的行為の程度によって、また、再生時の人間環境や社会環境によって、さまざまな形をとって現れます。病気であったり、人間関係のトラブルや家庭問題であったり、不慮の事故や経済的困難などとして現れます。

 血管と脳の病気は、取り越し苦労、持ち越し苦労の人、愚痴や不平不満の多い人生に発生する。自己のプライドが満たせずに苦しむ、心の排泄機能が弱い人がかかる。

 脳腫瘍については、幸福だったと思う期間が短かったので、自己防衛本能で思い出したくないという思い、忘れたいという思いで、脳の機能が働かなくなってしまうことで起きる。

 関節の病気は、心の葛藤や怨み心からの憑依が多い。

 水が怖い人は、プールも海も嫌いな方がいますが、これもたいていは水のトラブルで亡くなった方が多い。

 高所恐怖症の人は、過去世で墜落の経験がある方が多いようです。

 閉所恐怖症の人は、過去世で何処かに追い詰められて亡くなった場合が多いようです。

 パニック障害の人は、過去世で突然襲われて亡くなった場合がある。

 過去世で煙に巻かれて亡くなった場合、今世、その苦しみが甦り、喘息や気管支炎など呼吸器系の病気が現れることがある。

 心臓病、胃潰瘍、糖尿病の原因は、不安や過度の緊張生活、つまり、競争社会のツケと、怒りや自己破壊願望である。高カロリー、水分過多、運動不足が、さらに発病を手助けする。

 ガンは、「体のなかに自分を破壊する細胞を養っている」ということである。みずからの思いのなかに、何か自分を破壊するような思い(たとえば、憎しみや恐怖)がある。

 白血病など血液系の病気の人は、過去世で他人の生命に危害を加えたことで自分を許せず、清算したいという自己破壊の思いを持っている場合がある。

 皮膚の病気は、対人関係の恐怖や、そのストレスによる暴飲暴食による血の汚れによる。皮膚病や特徴的なあざがある場合、過去世で刀や矢が刺さったり、火事で亡くなった時の、皮膚感覚が残っていることがある。

 怒りや欲などで心に曇りをつくると、同じような心のまま亡くなった人の霊(悪霊)が引き寄せられ、憑依されてしまいます。すると、自分の霊体もその影響を受けて、病気になることがあります。心の曇りをつくらないようにすることが大切です。そのような霊的な原因をはっきりつかんだ時点で、病気が治る人も数多くいます。

 憑依による精神病も、そうした前世のカルマが関係して引き起こされるものです。したがって、現在、憑依による苦しみを体験しているとするならば、患者本人であれ家族であれ、前世においてその苦しみに相当する利己的行為をしてきた可能性があるということになります。

 過去の行いや経験がその人の魂に刻まれたカルマとなり、心の傾向性、考え方や行動に枠をはめ、現在の幸・不幸を生み出している。

 例えば、幼少時に親に愛されなかったり、日常的に暴力や叱責を受けていた場合、心の中に「自分は悪い子なんだ」「自分なんていないほうがいいんだ」という思いを何度も心に刻み込むことになります。逆に、誰かを傷つけた罪悪感が強く心に残っていると、「自分も傷つかねばならない」という気持ちを持つこともあります。

 無意識にそうした自分に対する攻撃の心を持っていると、それが体に現れ、病気を作る原因になってしまう。人間の細胞は常に入れ替わっており、1年も経たないうちに全身の細胞はすべて新しい細胞になるが、それでも病気が続くということは、無意識のうちに自分自身で病気の細胞をつくり続けているということである。

 病気の原因を作ったのは今世の人生に限らない。私たちは、「あの世」と「この世」を「転生輪廻」する存在であり、人間の本質は霊である。私たちは、生まれる前も死んだ後も、霊として生き続ける存在である。その転生輪廻の過程で、過去の人生で経験した大きな心の傷がカルマとなり、次に生まれる時に病気や困難として表れることがある。

 しかし、憑依による苦しみをすべてマイナスに考える必要はありません。カルマによる苦しみは、過去の罪に対する「罰」であり「償い」であることは事実ですが、見方を変えるならば、「カルマを清算して霊的進化の道を再出発するためのプロセス」とも言えるのです。統合失調症であっても、苦しみの体験は、考え方ひとつでより良い未来に向けての第一歩となるのです。

 カルマの清算

憑依・霊障

 過去世を変えることはできないし、生まれてから以降現在までの過去も変えることはできない。しかし、現在から後は変えることができる。それが来世以降の人生を決める。

 既に自分がなした悪や間違いに関しては、悔い改め、反省すること。そして、すでに播いた悪の種があったら、それが大きくならないように押しとどめること。さらには、善の種をいま播くこと。善きものをさらに育て、推し進めていくこと。これがカルマを清算するための、そして、来世以降より良き人生を送っていくための秘訣である。

「病気の苦しみから逃れたい」「死ねば苦しみがなくなる」という考えから自殺しても、あの世でも決して楽にはならないことを知る必要があります。

 「死ねば自分がなくなる」と思っている人は、あの世で霊になっても、自分は生きていると思い込みます。また、「死ねばだれでも天国に行って楽になれる」と思っている人は、生前の心の苦しみが死後も続くことを知って驚くことでしょう。そのため、病気のまま自殺すると、本人は病気を患っていると思い込んだまま、不成仏霊になってしまうのです。そして、何年、何十年と地上をさまよい、その苦しみは何倍にも増すことになります。ですから、闘病生活に耐え、自分の人生の問題に向き合う勇気を持つことが大切です。

 「『肉体は常なるものではない。肉体に執着して、これが自分だと思っても、それは無常のものなのである』 これは簡単なようでありながら、結局、仏教の基本であり中心なのです」(大川隆法著『仏陀の証明』)

 

病気と霊的人生観

 病気や事故で肉体が壊れたり、傷んだりすることはあります。そうした肉体の不完全さを受け入れることが、生きる勇気の源泉となるのです。

 霊的人生観に立ったときに、病気は、自分自身の心や人生のあり方を振り返る材料になります。

さらに詳しく

 心の力で病気を治すために大切なことは、「病気は自分で治せると信じる」ことです。そして、「人生は一冊の問題集である」ととらえることで、病気をきっかけに、自分の人生の意義や価値を見つけ、心の成長につなげることができます。

 病気をしたくなかったら、まず感謝をしてみましょう。「ありがたい」「ありがとう」という言葉を出すような生活をしてください。感謝の心を口に出して言えるような人には、人を責めたり、憎んだり、怒ったりする傾向が少ないからです。一方、憎しみの念、あるいは人のせいにする念が強いタイプの人は、病気を非常に作りやすいのです。

憎しみと病気

病気と感謝

病気にならない方法

 病気にならないためには、一般的には、睡眠をとる、適度な運動、適切な栄養、ストレスをためない事、笑顔で生活するなどが対策になると思います。ひとことで言えば「感謝」の生活です。もちろん笑顔も大事ですから、笑顔と感謝の生活です。

 一番病気になりやすいのが、「憎しみ」と「怒り」の攻撃性のある感情です。 この気持ちを長く持ち続けると、おそらくガンなどの病気になると思います。攻撃性があると生活習慣も乱れるでしょうから、がん になる以前に生活習慣病になる可能性も高い。なぜ感謝が良いかといえば、相手を憎んだり怒ったり責めたりする気持ちが出ないからです。神様に愛されるような感情で生活すれば、心は調和されますし、心が調和されれば体の調子も良くなります。

 もう少し広げると、「笑顔」と「感謝」と「愛と許し」だと思います。愛と許しはセットです。誰でも人を愛せれば幸せなのは知っています。できないのは許せないからです。自分を攻撃してくる人を許せといっても難しい。そこで、憎しみと怒りが生まれます。人間関係の調整が健康と成功をもたらすと言えます。 また、「悲しみ」「苦しみ」もいけません。憎しみや怒りで他人を攻撃する人が病気になりやすいのは理解できると思います。ところが、非常に善人で優しい方も病気になりやすい事があるのです。それが「自己処罰型」の考え方です。 簡単にいえば罪悪感とも言えるでしょう。攻撃型の人なら何とも思わないちょっとした悪い事、 たとえば「あの時彼女を傷つけてしまったのでは・・・」と悩むわけです。とても優しい人だと思いますが、このような自己処罰の苦しみも病気の原因になります。 攻撃型の人は平和な心が大事です。自己処罰型の人は自分を許す気持ちが大事です。人間は完璧な人生を送れるわけではないので、悪い事もしたかもしれないが、良い事を増やしていこう。そのように思って、80点主義で生きていくことが大事です。いままでひどい事をしていたと思うなら、これからお返しの人生を生きようと思えばよいのです。

 ただ、注意点としては、言葉だけでは不十分です。許していないのに、表面的な言葉では和解しているふりをする。これだと、心の悪想念は増えるばかりです。本当に心から許せるためには相手を理解する事が必要です。

 反省や瞑想という方法を、人間関係の調和の方向で使うようにしましょう。 心の調和が病気を防ぎます。なにより自分が幸せに生きられます。 自分のためにも、自分を許し、相手も許していきましょう。

 

病気にならないために

 言葉一つで人生の幸・不幸は決まってくる。

 病気をしたくなければ、まず感謝をすること。

 笑顔で、「ありがたい」「ありがとう」という言葉を出すような生活をすること

 大川隆法総裁は、『超・絶対健康法』で以下のように説かれました。

「ごく簡単に述べるならば、病気をしたくなかったら、まず感謝をしてください。「ありがたい」「ありがとう」という言葉を出すような生活をしてください。  「ありがたいですね」「ありがとうございます」というような感謝の心を口に出して言えるような人は、病気にとてもなりにくいのです。なぜなら、そういう人には、人を責めたり、憎んだり、怒ったりする傾向が少ないからです。  

 一方、憎しみの念や怒りの念、あるいは人のせいにする念が強いタイプの人は、病気を非常につくりやすいのです。そういう人の場合、自分自身が病気をつくるか、念力が強いために相手を倒してしまうか、そのどちらかになりやすいのです。その人自身が病気になるか、その人に恨まれた相手のほうが病気になるか、そのどちらかになります。家族や友達、あるいは会社関係の人でもそうですが、とにかく、攻撃性が強いタイプの人です。憎しみや怒りが強いタイプの人は、自分が病気になるか、人を病気にさせるか、どちらかになる傾向が強く、あまり天国的とは言えないのです。今はそういう攻撃性に満ち溢れた世の中なので、それを中和する意味においても、「ありがとう」という気持ちを持ち、笑顔と感謝の実践をすることが大事です。それが、相手の毒気を消す力を持っています。あなたを憎んだり苦しめたりしようとしている人がいた場合に、その念波を和らげ、跳ね返していったり、避けて横に流してしまったりする効果を持っているのです。自分自身が、笑顔の生活や感謝の生活、「ありがとう」と言える生活をしていて、それと同時に、人の悪口を言いふらすということはできません。「あの人は本当に悪い人間だ。ありがとう」などと、人の悪口と感謝の言葉を同時に併せて言うのはおかしなことであり、矛盾しています。そういうことはありえません。やはり、「ありがとう」と言えば、相手の良いところが見えるのであって、ありがたくないからこそ、相手の悪いところを言いたくなるわけです。早い話が、感謝の言葉を出していると病気も治ってきます。このように、言葉一つで人生の幸・不幸は決まってくるのです。  

 世の中は、どちらかといえば、人から愛をもらいたい人が多く、愛をもらえずにいる人が大勢います。したがって、幸福の科学としては、人に愛を与える人、愛を供給できる人の数を増やそうと考えています。そして、「愛の供給をしながら、同時に自分自身の健康も護っていただきたい」という気持ちを持っているのです。」

 

病気になりにくい心のあり方
  ・笑顔と感謝の生活を心がける
  ・「憎んでいる人」がいるなら思い切って許してみよう
  ・「与えられている」「生かされている」自分を知り、言葉を整える
  ・悪いことは忘れ、良いことは長く記憶しよう
  ・「攻撃的な感情」や「自己処罰の観念」がないか点検する
  ・「責める心」を捨てる
  ・「健康になりたい」という思いを出し続けよう
  ・強い信仰心を持ち「信じる力」で病気が治る

 

 病気を治すには 精進と信仰心 に続く