「尊徳精神」に基づく大減税と規制緩和

 トランプ政権と違い、日本では既存の政党から減税の提案がほとんど出てこない。むしろ、消費税や所得税、相続税などの増税ラッシュが続く。2019年10月には、10%への消費税引き上げとなる。

 トランプ氏は規制緩和について、「1つ規制を導入したら2つ廃止する」と公約したが、実際は1つの規制導入につき、22の規制を廃止するペースで、立派な公約違反を続けている。一方、日本は規制強化の嵐で、「残業を制限する」「都内には新しい大学をつくらせない」など歯止めがきかない。

 トランプ氏の減税と規制緩和は、「神から与えられた自由を、政府から国民に取り戻す」という思想に基づく。その政策によって国民のやる気を引き出し、「勤勉に働けば報いられる国」を復活させようとしている。

 この考え方は、日本で言うならば「二宮尊徳精神」でしょう。江戸末期に農政家として農村復興に活躍した二宮尊徳は、「だれにも、どんなものにも神仏に与えられた『徳』(長所の意味)がある。それを磨いて、神仏にお返しすることが尊く、豊かになる道だ」と説いていた。

 トランプ政権以上の大減税と大胆な規制緩和によって、国民が「徳」を発揮する環境をつくれば、減少し続ける所得を反転させ、大きく増やすことができる。