使命を果たすためのマインド

「個人としての使命」と「組織のなかでの使命」を果たしていくために必要なマインドについて

 本当に正しいと思ったならば、あるいは、真理だと悟ったならば、何かせざるをえない」という方向に行きたいものです。それについては、個人においても、組織においても、同じようなところがあると思います。

 「陽明学」というのは、王陽明が説いた教えで、その中心は「知行合一(ちこうごういつ)」です。「『知っている』ということは『行うこと』と同じなのだ。本当に知っていたら、行わざるをえないのだ。行うなかに、本当に知っていることが明らかになるのだ」ということです。

 例えば、儒教で言えば、「忠孝」の「孝」があります。親孝行の「孝」ですね。「『孝』ということを学んだならば、実際に親孝行をするものだ。『孝』を学んでいて親孝行をしないなら、本当に学んだことにはならない。『学ぶこと』と『行うこと』は一致する」ということです。

 「忠」もそうです。「主君に対する忠義の心」です。「『忠』ということを、本当に学んで、納得したならば、忠義の行動が起きるのは当然だ」と。こうしたことが、陽明学の中心的な考え方です。

 これまで、当教団の活動でも、「『勉強すること』と、『行動すること』は別だ」と、分けていたような流れがありましたが、「本当に正しいと思ったならば、あるいは、真理だと悟ったならば、何かせざるをえない」という方向に行きたいものです。

 それについては、個人においても、組織においても、同じようなところがあると思います。

(2013年1月13日(日)法話「『未来の法』講義」「質疑応答」より)

参考・引用

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