想念帯の秘密

  (「黄金の法」 より)

 人間の心は、仏の光が一定の目的意識のもとに凝集して、創造されたものですが、想念帯という部分が、一種の記憶テープとなっております。そして、仏の光の磁気を帯びているのです。このテープには、その人が、過去から現在までに思ったこと、行ったことのすべてが記録されております。仏の光に親和性のある記述は、金色で書かれていますが、仏の光をこばむような内容の記述は、灰色で書かれているのです。したがって、想念帯のテープを一瞥すると、金色に輝いている人と灰色にくすんでいる人との区別が、はっきりと分かります。

 カルマの法則というのも、結局は、この想念帯のテープの色によって、その人の人生行路が色分けされるということなのです。ですから、金色の多い人は、金色の人生、すなわち、光の菩薩としての人生を歩んでゆくはずです。しかし、灰色の多い人は、灰色の人生、すなわち、やがては地獄で厳しい試練が待ち受けているということを暗示しているのです。

 しかし、想念帯には、ひとつの神秘的な秘密があります。秘密とは、何か。つまり、いったん灰色で書かれた文字であっても、その心と行ないを反省することによって、金色に変わるということです。すなわち、大いなる改心は、人生を黄金色に光らせるという真実があるのです。

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