多重人格

 心身ともに病んでいる現代人には、天使たちよりも、むしろ、この地上に近い所で徘徊している亡者のほうが、波動的には近く、憑きやすい。

 心が一つの方向に向き、地獄霊の何かの趣味嗜好にピタッと合っていると、彼らが寄ってきて肉体を出たり入ったりし、最後は離れなくなって、完全に乗っ取ることになる。

 「多重人格障害」も、憑いている霊が本人の魂を追い出して入ってしまって、まったく別の人格になってしまう、複数の霊の憑依であることが多い。

 幸福の科学の大川隆法総裁は、『神秘の法』(幸福の科学出版)で以下のように説かれました。

「この世に生きている人間の心が、調和がとれて整っているときには、もちろん、地獄霊などは寄ってきにくいものです。しかし、現実には、「怒り」「妬み」「憎悪」「心配」「苦しみ」「悩み」など、非常に不調和な思いに振り回されて生きている人は多いのです。  あるいは、肉体にも病気などの不調があったりします。(中略)  このように、心身ともに病んでいる現代人には、天使たちよりも、むしろ、この地上に近い所で徘徊している亡者のほうが、波動的には近いものがあり、憑きやすいのです。  その人の心が一つの方向に向き、地獄霊の何かの趣味嗜好にピタッと合っていると、彼らが寄ってきて、肉体を出たり入ったりし、最後は離れなくなって、完全に乗っ取るというかたちになります。  そうなると、本人の魂は、「霊子線」(シルバー・コード)で肉体とつながってはいても、事実上、肉体の外に追い出されて、違う魂が体内にズバッと入っているかたちで生活をすることになるのです。  このような、霊能者というより“悪霊能力者”とでも言うべき人が、けっこういるのです。  そういう人は、感情の起伏が激しく、自分の感情をコントロールできません。自分が自分でないようになってくるのです。  こうして、悪霊に肉体を乗っ取られるわけです。  この世の世界には不成仏霊たちがたくさんいます。それ以外に、地獄界も、この物質世界のあり方が非常に投影されている場所としてあります。この世でかき立てられた妄念、欲望の想念を素材として、でき上がった世界です。その世界の住人は、この世の欲望の想念を発信している人の心と同通します。そのため、この世の人が心の蓋を開ければ、地獄界から悪霊が入ってくることのほうが、よほど簡単なのです。  酒浸りの生活など、目茶苦茶な生活をすれば、悪霊は入り放題になってきます。みなさんは、別のかたちでの“霊能者”というものを見ているはずです。酩酊し、霊に憑依されて、おかしくなっている人や、精神に異常を来して病院に入っている人のなかには、事実上の霊能者になっている人も多いのです。  天使が入っても、行動がおかしくはなりませんが、地獄の亡者や、この世でうまくいかなくて自殺したりした人の霊などが取り憑いている人の行動は、おかしくなってきます。そのため、そういう人は隔離されたりしているのです。  そのような霊現象は起きています。  最近は、「多重人格障害」も有名になっていますが、多重人格者のなかにも、やはり、憑依霊はかなり入っています。憑いている霊が本人の魂を追い出して入ってしまうので、まったく別の人格になってしまうのです。ところが、憑依霊は長くは憑いていられないため、本人の気分が変わったら出て、そのときには、また違うものが入ったりします。それで、五人、十人と、何体もの魂が出入りするわけです」