「地球への感謝」から始まる環境論
幸福の科学大川隆法総裁は、『夢のある国へ-幸福維新 幸福実現党宣言⑤』で次のように説かれました。
「温暖化が続いている間は、実は、人類や地上の生き物にとっては非常に幸福な時代なのです。さらに言うと、CO2がなければ光合成はできません。「CO2を吸収して栄養分をつくり出し、酸素を外に放出する」ということが植物の仕事なのです。「CO2が増える」ということは、「植物にとって非常に好都合な環境になる」ということであり、これは、「植物が繁茂する」ということを意味しています。今、温暖化が進み、グリーンランドの氷が解け始めたり、シベリアの永久凍土が解け、普通の土地になろうとしたりしていますが、私には、「地球が、食料をもっと増産できる態勢へ向かおうとしている」というように思えます。今、先進国は不況で苦しんでいますが、性急なCO2排出削減には、不況を促進する効果があります。これは間違いありません。さらに、困ったこととしては、「発展途上国の発展を止める効果もある」ということです。もちろん、私も、「いわゆる公害レベルのものは防止すべく努力しなければいけない」と考えます。しかし、「CO2の増加によって、地球が温暖化し、破滅的な最後になる」という考え方は、一種の終末論であり、そうなることはありえません。必ず地球の自動調整装置が働きます。CO2の増加と温暖化とは特別な因果関係はないのです。「蓋然性がある」というだけで、今日のような極端な反応をしている人たちは、実は、「大企業や資本主義の発展を妨げよう」という左翼運動であり、姿を変えたマルキシズムです。これに気をつけなければいけません。」
CO2は、陸上の植物や海中の海草にとっては食料にあたるものです。植物や海草が豊かに繁茂することは、人間や動物にとってはあり難い、恵まれた事のはずです。CO2を地下に隠してゼロにすることは、米や麦や、農産物の生産をなくそうとする愚行です。やがて、植物が一切生えない砂漠が広がることになります(大川隆法総裁『リベラル化したカナダが再考すべき3つの問題))。植物の生育を助けて地球の緑化を進め、人類社会をも豊かにするCO2を減らそうというのは、正気の沙汰ではない。
今、「正しい霊界知識に基づいた環境倫理」が求められていると思います。地球は一つの大いなる生命体であり、ダイナミックな変動の中で地球の生物たちに魂修行の場を提供し続けている存在です。「生命体としての地球」に対して、大いなる感謝をすることから始まる環境論があってもよいのではないでしょうか。
世界に唯物論が蔓延し、恐怖心に基づいた倫理観が広まっていますが、自然に対する愛は唯物論からは生まれません。
大川隆法総裁は、著書『愛、無限』の中でこう指摘しています。
「愛が生まれてくる原点には、生きているものの尊さに対する無限の信頼があります。『生きているもののすべてが尊い』と思わずに、どうして愛の気持ちが湧き起こってくるでしょうか。地球や、そこに生きている人間が、宇宙の塵にも等しい、つまらない存在であるならば、どうして愛が生まれてくるでしょうか」
環境問題をめぐり、個人や企業、行政が実行できる活動は数多くあります。ただ、環境活動には、一部の人の権利や補助金を拡大する一方で、地球環境には優しくないものが多いのも事実です。環境保護の理想の追求が、「数十年の人生しかない」という人生観に基づいて進められるなら、誤った方向に進んでいくと思います。
この地球を美しいまま後世に伝え、人類の発展と融合させていくには、正しい知識と自然観、地球と人類への愛が必要です。地球が億年単位で生命を包んできたことへの深い理解が、浅薄な環境論を遠ざけることになるはずです。
CO2が砂漠化を食い止めていた
過去200年間でCO2が大気中に増えているのは事実です。世界123地点で観測したデータによると、1995年に360ppmだったのが、2020年には415ppmへと 15%増加している。
しかし、CO2の増加に伴い、1980年代から地球の緑は約1割増えている。しかも、「砂漠化が進んでいる」として話題に上がるサハラ砂漠の南側のサヘル地域で、最も緑化が進んでいるという。
NHKの番組で『温暖化で砂漠化するサヘル地域』の画像がよく使われますが、真っ赤な嘘です。
世間では「CO2=悪玉」というイメージが強い。しかし、天御祖神は、神示で「二酸化炭素は別に問題でない」ということを強調する。ここでも人類の自然に対する大きな勘違いがある。
光合成の仕組みを長年研究してきた東京大学名誉教授の渡辺正氏は、「我々の食卓に乗るものの中で、植物の光合成やCO2に関係ないものは何だと思いますか。塩と水だけです。本当の意味で、物質を生産しているのは植物だけで、動物や人間は植物に寄生しながら生きているにすぎません」と語る。
植物はCO2を使って光合成をして生きている。そして、動物は植物を食べ、あるいは植物を食べる他の動物を食べる。そして、動物が吐き出すCO2が また植物を育んでいく。
こうした「生物と環境の調和(エコロジー)」を保つ最もエコな物質がCO2なので。
「銀杏の化石などから推定すると、1億年前は大気中のCO2濃度が今の4倍くらい高かった。CO2濃度が倍になれば、穀物も野菜も豆類も全て収量が増えるのです。
飢餓人口を減らしたのはCO2
温暖化は昔から繰り返し起きている自然現象で、危機どころか、よいこともたくさんあるのです。食糧生産の面では、大気中のCO2濃度が増加すると植物の光合成が活発になるので、穀物の収穫量が増える。独立行政法人農業技術研究所の実験では、現在のCO2濃度(約380ppm)を約200ppm増加させた水田で、米の収穫量が約9%増加した。同研究所のサイトには、CO2濃度が倍増すると作物の収穫が平均33%増えると推定した研究も紹介されている。温暖化やCO2増加は、今後の人口増による食糧問題を解決するためには、むしろ非常にありがたい変化だといえる。
植物の化石の研究によって、2、3億年前に植物が地上で大繁栄した頃、CO2濃度は今の約5倍。今の植物は「CO2欠乏状態」なのです。温室栽培では、内部のCO2濃度を数倍に上げて光合成を活発にしています。
CO2濃度は、今、415ppmですが、過去30年で世界の緑は1割ほど増えています。アフリカのサヘル地域などが顕著です。どんな食物も光合成の直接・間接的な産物ですから、大気に増えるCO2は飢餓人口の減少に寄与しているわけです。
森林保護に寄与
森林保護に寄与する物質こそCO2(二酸化炭素)です。
CO2濃度が高まるにつれて、植物の育成度合いが高まることが科学論文で明らかにされています。
そして、2010年までの約30年間に、人間の開発や農業などの影響で砂漠化した地域は多いものの、CO2濃度の上昇による森林の増加も顕著であり、差し引きするとトータルで1割ほど地球の緑が増えています。
もちろん、各国が協力して森林を保護するのは良いことですが、「CO2が増えることで森林や農地が拡大する」というのが真実であり、「人間が森林を増やしてCO2を退治してやろう」という発想は かなり歪んだものであることは確かです。
CO2は植物にとって食料に当たるもので、それを地下に隠してゼロにすることは、米や麦や、農産物の生産をなくそうとする愚行です。やがて 植物が一切生えない砂漠が広がることになります。
CO2削減に協力する人は「善」、しない人は「悪」のような扱い方には注意しなければなりません。
地球温暖化説をゼロから検証し直すべきです。大川隆法総裁は、カナダでの説法で次のように訴えました。
「数十億の人々が貧困に苦しんでいます。どうすればこの問題を解決できるのか。どうかそれを考えてください。これは非常に重要なことであり、先進国の使命であると思います」
地球温暖化はウソですし、環境に配慮するのなら、CO2排出を規制するよりも、技術の進歩に期待して安全な原発を開発する方がよほど効果があります。
経済発展してこそ、今より効率的でクリーンな新エネルギーを開発することもできます。姿を変えた共産主義思想である過激な環境活動を断固として押しとどめる必要があります。