地熱発電、ダム建設の危険性
地熱利用発電の危険性
地熱発電とは
火力発電は石油などを燃やして蒸気を作りますが、地熱発電は、化石燃料を使わず、地下から取り出した蒸気を利用するクリーンな発電です。火力発電のボイラーの役割を地球が果たしているのです。
地下の岩盤の中に閉じ込められマグマの熱で高い温度になっている地下水を、蒸気井(じょうきせい)で取り出して発電に使います。蒸気を取り出した残りの熱水は、再び地下へ戻します。
地熱発電は、地熱という自然の力を利用した発電方法で、国内の資源を有効に活用しているのです。
しかし、地熱発電は、熱解離によって発生する解離ガスが爆発現象を起こし、地震の原因になる可能性がある。
地熱発電は、高熱の蒸気を吸い上げるために、地中内部の圧力を降下させ、そのために解離ガスという爆発する可能性のあるガスを発生させてしまい、地すべりや崩落の原因となっているのです。
日本では、澄川温泉や葛根田温泉でガス爆発を伴った地滑りを起こしていますが、地中の圧力と温度を人為的に乱して解離ガスを発生させていたことが原因であると思われます。
自然噴出する温泉水を利用するうちはよいのですが、強制汲み上げを実施すようになると、圧力条件が変化して熱解離の安定が崩れるようになります。地震・爆発の危険度が高くなる。
火山地帯等での出水を伴う大規模なトンネル工事や、水蒸気を抜いて池中圧力を減じてしまう地熱発電を行う場合などには、圧力と熱のバランスを十分に考慮しないと、人為的に解離爆発させてしまい危険です。
爆発すれば地震となりますが、小規模な噴出が山火事を起こしている可能性は大いにあります。
地熱発電所の増加と山火事の発生数との間には相関関係がある。地熱発電が開始された1960年から山火事が急増しているという。
カリフォルニアで山火事が多い原因にも、この「解離ガスの人為的発生」という危険性があると考えられます。
地熱発電は原発の規制基準を緩和すれば必要の無い事業です。
ダム建設で地震を誘発
ダム建設で地震を誘発することがある。地盤を破壊して断層を滑らすのではなく、解離ガスを発生させて爆発を起こすからです。
ダム建設に伴う地下圧力の変化が、水の解離現象を引き起こして、爆鳴気の爆発を引き起こしていると考えられます。熱と圧力の変化が水を解離させて、「爆発と結合」を繰り返すのです。
圧力が増加すると、震源付近の解離能力(解離させる能力度のこと)が下がります。しかし、それ以前の解離能力度で解離していた(変化後の能力度をオーバーした)余分の解離水は、結合水に戻るために爆発(厳密には爆縮)します。これが地震の原因となります。
ダム建設による水圧の増加が地下深部にも影響を与え、震源付近での水の解離条件を乱すことが原因です。
ダムの貯水位が高いような場合、高水圧で地下水を押し下げます。地下深部の解離状態を不安定にさせる。
ヒマラヤ地方には、冷却された地殻が厚く、ダムの建設で局所的に水圧を高くしても、解離状態を乱すほどの高熱地帯にまで影響を与えないため、地震を起こさないのではないかと考えます。
海外では、100メートルを超えるダム建設で地震が起こらないケースもあります。これはヒマラヤ奥地のようにマグマが地下深部にある場所だからです。日本のように、マグマが浅いところに存在する火山帯では、100メートルを超える貯水は慎重に水位の調節をしないと危険です。ダムの操作では、なるべく貯水深をゆっくりと変化させることが必要になります。ダム建設後の水圧の影響に関しては、解離層が安定すれば地震は起こらなくなるので、急激に湛水したり、水位の激しい変化を起こさないような運用が大切です。
地下深部の解離層を不安定にするような急激な水位変化は危険です。地震の発生理論が間違っているために、なぜ日本では危険なのか、なぜ水位が問題になるのかなどが理解されていません。