精神科医には理解できない憑依現象

 精神的な病の正体は、「霊的影響」がほとんどです。治療には本当は宗教知識が必要なのですが、現代の西洋医学は唯物論なので、お医者さんに「見えるはずのないものが見える、聞こえる」と訴えても信じてもらえず、「脳の機能が故障した」と診断されてしまうのです。

 西洋医学では憑依現象がなぜ起きるのかが説明できない。脳における何らかの障害だとして、精神病院に入れられる人は多いが、医学では治す方法はない。しかし、霊がやって来たとういうのがおかしく聞こえるほうが、真実の世界から見たらおかしいのです。

 治療法は悪い霊を引き寄せないことです。基本的には「似た者同士が引き寄せ合う」ので、マイナスの思い(怒りや妬み、グチ、不平不満、被害妄想、他人のせいにする心、恨み心、自分なんて・・・という自己卑下など)を出さないことです。 悪霊が離れると、ドンヨリした重苦しさが一気に取り去られ、雨上がりの後のような清々しいさわやかな明るい気持ちになれます。この感覚を一度味わっておくことが、心の統御を続けていくうえで大切だと思います。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『神秘の法』で以下のように説かれました。

「西洋医学では、「憑依といわれる現象がある」ということは分かっているのですが、「なぜ、そういうことが起きるのか」という問いに答えられないのです。それについては、どうしても分からず、科学的に説明ができません。そう呼ばれる現象があることは分かっていても、それを医学的には説明できないわけです。医学というものは、肉体としての人間を研究しているので、どうしても根本に唯物論的な考えがあります。それはそれで使命としてはよいのですが、憑依現象についても、「脳に何か関係がなければいけない」と考えて、「脳の作用、あるいは脳の構造上の問題である」と捉えがちです。憑依現象を精神科の案件とした場合にも、だいたい、「脳における何らかの障害である」と考えるのです。また、心というものについても、「脳の作用に付随して発生するものだ」と考えます。そして、「心は、脳の一種の機能として、精神作用としてあるのであって、脳のほうが、何か具合が悪くなると、精神作用のほうも歪んでくる。それによって、『霊が見える』『霊の声が聞こえる』などと言い出したり、『自分は○○の霊だ』などと語りはじめたりする患者が出てくる」というような扱いをしています。それで精神病院に入れられている人は多いのですが、精神病院に入れられても、基本的には治りません。なぜなら、医学そのものが憑依現象について理解できていないので、治す方法はないからです。「薬を飲ませて、おとなしくさせる」「隔離して、一般の人との摩擦、一般社会との摩擦を避ける」ということぐらいしか方法はないのです。もちろん、ほんとうに、身体の構造上、何か障害があって、錯乱状態になる人もいるとは思います。機械のほうが故障している場合もあるでしょう。しかし、そうでない場合もあります。要するに、心のほうの問題が原因で、いろいろなものが見えたり聞こえたりすることがあるのです。「いろいろな霊がやってくる」「○○の霊が、いま来ていた」などと言うと、それがおかしく聞こえるようになってきているのが現代ですが、おかしく聞こえるほうが、ほんとうは、真実の世界から見たら、おかしいのです

 

悪霊を遠ざけるコツ

 悪霊を遠ざけるために一番大切なことは、正しい宗教を学び、自分のなかに神仏への信仰をきっちりと立てることです。これによって、天上界のご加護・ご指導がいただけますし、自分の守護霊も目覚め、導いてくれるようになります。その中で、悪霊を引き寄せない自分になっていききましょう。たとえば、もし他人を責める傾向が強いなら、「自分と違う考え方のなかにも、価値はあるかも」とか「自分も100%完璧ではないのに、他の人が完璧でないと責めるのはおかしい」と考えてみてはいかがでしょうか。また、「自分の気持ちを考えすぎない」ことも悪霊を遠ざけるコツ。「私はこんなに苦しい」と考える時間を減らし、周囲の人の気持ちを考える時間を増やせば、その人に対して何か協力できたり、励ましたりできます。さらに余裕ができたら、これまでの人生で、ご両親や学校の先生などから、与えられたことを思い出してみましょう。温かい気持ちで満たされて心が ほっこり し、感謝が深まります。じつは、こうした反省や、他を思いやる心、感謝などが、悪霊と さよなら する特効薬なのです。  それから、妄想が湧いてきてしまったら(悪霊がきたら)、相手にしないことです。そのときは、読書などに没頭してください。とくに、幸福の科学大川隆法総裁の本は、神様の御心にかなった生き方をするための さまざまな教えが入っています。読み進めるうち、天上界の波動と親和性のある精神状態になり、妄想も治まってくるはずです。

 

信仰の仲間をつくり光を強める

 精神的な病が家系に続く場合、一般的にはDNAによる遺伝だと思われがちです。しかし、憑依霊がその宿先を子孫へ移していっている場合があるのです。どこかでその悪しき連鎖を断ち切らねばなりません。そのとき、天上界とも信仰上の仲間たちともしっかりつながっていれば、「自分はひとりではない」と勇気が湧き、立ち向かうことができます。また、幸福の科学では、悪霊撃退のための祈願も行っています。お近くの支部や精舎へお問い合わせくだされば、力になれると思います。どうか光の仲間をつくって乗り越えていってください。

※守護霊は「魂の兄弟」のひとり。原則として魂は、リーダー役の霊である本体1と分身5の6人でひと組になっています。その6人が交代でこの世に生まれ変わります。その際、指導やアドバイスをするのに一番ふさわしい方が地上に生まれた人を支援してくれるのです。

 

ホリスティック医学からも敬遠されるシャーマニズム医術

 シャーマニズムでは、死霊・邪霊が地上人に取り憑くこと(憑依)で病気が引き起こされると考えます。治療とは、地上人に憑依した霊を取り除くこと(除霊)になります。

 こうしたシャーマニズムの「憑依と除霊」という病因論・治療論は、現在の唯物医学とは全く相容れません。シャーマニズム医術は現代医学の対極に位置し、最も隔たっています。当然、現代医学はシャーマニズムの除霊治療を認めることはありません。西洋医学からすれば「除霊」などというものは医学の範疇に属するものではなく、単なる迷信による宗教的行為に他なりません。

 一方、現代医学と対立する立場にあるホリスティック医学も、現代医学と同様に除霊治療を認めようとしません。ホリスティック医学関係者にとっても除霊は、迷信ないしは宗教的思い込みとしかとらえられないのです。そして除霊治療を、同じホリスティック医学の仲間に入れさせるべきではないと考えるのです。

 

単なる除霊では憑依現象の根本解決はできない

 憑依に対しては「除霊」というのが心霊に関心のある人々の間では常識となっています。太古のシャーマニズムの時代から現代の新興宗教まで、憑依対策として除霊が行われてきました。確かに、除霊によって一時的には憑依霊を取り除くことができるかもしれません。しかし、憑依されている本人の心の持ち方・考え方が変わらないかぎり、また、カルマが解消しないかぎり、霊はまたすぐに取り憑くようになります。

 除霊に携わる祈祷師や霊能者や宗教者自身が、こうした事実を十分に認識していないために、全く無駄なことを繰り返すことになっています。除霊をしたからといって、実際には何も問題は解決されていないのです。除霊や浄霊の類で憑依現象が解決すると考えるなら、それは霊的事実に対する無知をさらけ出している以外の何物でもありません。除霊は、憑依現象に対する霊的な対症療法にすぎないのです。

 世間の霊能者の中には、除霊と浄霊の区別にこだわり、除霊でなく浄霊でなければならないと主張する人々がいます。しかし「霊的事実」に照らしたとき、そのいずれも憑依に対する根本的な解決法にはなっていません。

 患者自身のカルマ清算と同時に、霊界からの援助というプロセスなくして「憑依現象」の根本的解決は不可能なのです。地上の霊能者による除霊・浄霊では、本当の問題解決はできません。

 憑依霊を一時的に取り除くには、オーラに引っ掛かっている憑依霊を(霊能者の)霊体の手でつまんで取ったり、霊的光(エネルギー)を当てショックを与えて離れさせたり、憑依霊に語りかけて脅したり説得したりして離れさせます。あるいは、高級霊に頼んで憑依霊を患者のオーラから引き離し、連れて行ってもらったりします。

 「除霊」にはこうしたさまざまな方法がありますが、除霊それ自体は決して難しいことではありません。

 世間一般に行われている除霊・浄霊では、数週間、あるいは数日もしないうちに、再び以前と同じような現象が起こり始めます。そして、家族も本人も、絶望のどん底に突き落とされることになります。そこで、別の祈祷師や霊能者を探し求めて、除霊・浄霊を繰り返すことになります。

 しかし、本人のカルマが切れて心境が根本的に変わらないうちは、除霊や浄霊をどれだけしても同じ結果を招くだけなのです。一時的によくなったかのように感じられることがあっても長続きしません。過労や睡眠不足が続いたり、季節の変わり目に体調を崩したりすると、すぐに憑依現象がぶり返すことになります。その結果、ますます状態は悪化して、最後は精神病院に入院させざるをえなくなります。

 世間の祈祷師や霊能者・新興宗教の中には、除霊や浄霊を謳い文句にしているところが数多くあります。そこでは、自分たちの除霊や浄霊がさも最高のものであるかのような派手な宣伝をしています。自分たちの除霊や浄霊によってカルマが切れ、憑依が完璧に解消されるかのような言い方をしています。霊的知識を知らない人々が苦しみの最中にあって、ついそうした ニセモノ に頼りたくなるのは当然でしょう。

 しかし、このような話をまともに信じてはなりません。「霊的事実(カルマの法則)」に照らしてみれば、そんなことがあり得るはずはないのです。

 自己努力のできない患者には、できるだけ早く現代医学の薬物療法を始めさせる。

 自己努力のできる患者は、たとえ霊媒体質であっても深刻な憑依状態にまで至ることはありません。しかし、実際には、自己努力のできる患者はきわめて少数に限られます。そこには、カルマの問題と霊性(霊的成長)の問題が絡んでいるからです。

 大半の統合失調症患者の場合は、病気があまり進行しない初期のうちに病院に足を運び薬物療法を始めることが必要になります。薬物の助けを借りて病気の症状を緩和し、苦痛を和らげ、正常さを保たせる方向にもっていかなければなりません。統合失調症の治療薬は、継続して飲み続けることが必要です。自己判断でやめたりすると、病状を繰り返したり、再発することになります。薬の副作用は心配ですが、それ以上に統合失調症は一大事であると観念して、薬物療法を続けることが大切です。

 

手に負えないときには、直ちに病院に入院させる

 憑依状態が深刻になると、自殺や失踪などを企て、生命に関わるような事態を招くことになります。家族や周りの人々の手に負えないときには、精神病院に入院させることが必要です。現代医学の助けを借りて、一刻も早く憑依された患者の心身を休ませなければなりません。

 憑依が進行して狂乱状態になるときには、患者は何日間も不眠状態が続き、食事も喉を通らなくなっています。肉体と神経は衰弱の極に至っているのが普通です。(それでも本人は、まるで疲労を感じないかのように駆け回り続けます。)一刻も早く入院させて睡眠をとらせ、大きく乱れた心身のバランスを取り戻させなければなりません。睡眠と食事が正常に戻り体力が回復するにともない、憑依による興奮状態は静まっていきます。

 「病院に入れるのは世間体が悪い」とか「本人が嫌がって可哀想だ」などの理由で延ばし延ばしにしていると、症状はさらに悪化し、全く手に負えなくなってしまいます。取り敢えずは現代医学の力を借りて、急場をしのがなければなりません。現在では薬物療法が進んで、かなりの部分まで統合失調症をコントロールすることができるようになっています。(*薬物によって潜在意識→顕在意識のルートが制限されるために、外面的な症状が抑えられるものと思われます。変性意識化していた意識を薬が元に戻すということです。その間に「心の自然治癒力」が働き、徐々に回復に向かっていくようになります。)

 いずれにしても、治療薬によって統合失調症がコントロールできる、狂気の状態に対処できるということは、患者を抱えた家族にとって朗報です。とは言っても、薬物療法は症状をコントロールするだけで、病気そのものを治すわけではありません。まず症状を抑えておいて、「心の自然治癒力」が働くのを待つということです。

 この病気には「カルマ」が絡んでいることが多く、完治するまでに長い期間がかかったり、一生を病人として過ごすケースがきわめて多いということを覚悟しておかなければなりません。

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