薬物療法の限界

 統合失調症を自己努力によって克服できる患者はきわめて一部に限られます。実際にはほとんど不可能と言ってもよいほどです。したがって、現実の統合失調症の治療は、現代医学の薬物療法に頼らざるをえなくなります。

 薬物治療は対症療法として症状を軽減したりコントロールすることができますが、病気そのものを治すことはできません。軽度の段階で薬物療法が成功して回復にまでこぎ着けるのは、現時点では2~3割くらいだと言われます。ほかの7~8割の患者は、症状は治まっても全体的な異常さは依然として残ることになります。生気が失われる、無気力になる、正常な対人関係を保てなくなるなどの状態が続くことになります。

 治療薬で、潜在意識 → 顕在意識の流れを遮断(制限)することによって憑依の最悪状況は避けられるようになりますが、それは「霊的エネルギー」の正常な流れ自体も遮断することになります。したがって、治療薬によって統合失調症の異常をコントロールしているかぎり、なかなか本来の状態には戻れないということになります。

 つまり、薬物で外見上の症状は抑えていても、「潜在意識レベル」では依然として外部から霊の侵入を受け続けていることもあるのです。時には、「心の自然治癒力」が十分に働かないために、霊が患者に憑依したままの状態が続くこともあります。こうなると病気の完全治癒からは程遠いことになります。

 薬物療法にはこうした限界があります。この辺りにもっと本質的な治療が求められます。スピリチュアル・ヒーリングによる治療や、霊的エネルギーの補充といったことが必要でしょう。