エンリルの大洪水の真相

 幸福の科学大川隆法総裁は、『神々が語るレムリアの真実』でゼウスの言葉(「霊言」)を次のように伝えておられます。

「古代シュメールには、エル・カンターレの転生の一つである、「アヌ」という天空神がいたのですけれども、伝説通りエンリルそのものは、そのアヌの息子ですね。確か息子で生まれているはずだと思うのです。だから、アヌとエンリルは親子です。しかし、エンリルは、アヌの息子であるにもかかわらず、天空神のアヌ、すなわち、エル・カンターレに対して、「自分のほうが最高神だ」と言い出したのです。」

エンリルが起こしたとされる大洪水の真相

「『ノアの方舟』の大洪水を起こしたのはエンリルだ」ということは、たいへん有名な逸話、伝説になってはいます。しかし、「ノアの方舟」の伝説は、実際には、チグリス・ユーフラテス川の大氾濫なのです。その地域の民家は、みな沈んでしまいました。農業中心の文明であったので、民家は川の周辺にあり、そのため、川の大氾濫によって、全部、沈んでしまったわけです。この伝説は、「そのときに、神の声を聴いていたノアと、その家族は、船をつくっていて助かった。船をつくり、家の屋上に当たる所に置いておいたので、逃れることができた」という話だと思います。しかし、人類が絶滅したわけではなく、ほかの地域には、人々が大勢、生きていました。絶滅は、その地域だけの話だったのです。チグリス川とユーフラテス川の間ですから、今のイラクの付近ですね。その辺での大洪水の話なのです。そして、それは、いちおう、「エンリルが起こした」というように言われているわけです。」

「当時、エンリルには、「エンキ」という名前のライバルがいたのです。エンキは、エンリルと同じような神霊能力を持っていた神人でした。エンリルが、「自分が最高神である」と言い出したので、エンキは、「それは間違っている。天空神アヌが最高神であり、エンリルは最高神ではない」と言っていたはずなのです。このエンキも、おそらく、アヌの子供の一人ではないかと思います。ただ、「母親は同じではなく、異母兄弟ではないか」と思うのです。そして、本当に正しいのはエンキでした。エンキは、正しい信仰に戻そうとしていました。しかし、エンキは、エンリル系に襲撃されて、最後は命を落としているはずです。それに、「大洪水が起きた」といっても、本当にエンリルが起こしたかどうかについては疑問があります。エンリルは、たまたま大洪水が起きたので、それを起こしたのは自分だと称し、「私には、そういう力があるんだぞ。私は、おまえたちを、いつでも滅ぼせるんだぞ」というように見せかけて、人々を怖がらせたのではないでしょうか。ただ、「自分たちの民を滅ぼすような神というのは、ちょっと、どうかな」と私は思うのです。エンリルとは、そういう人です。協調性があまりなくて、非常に天狗の心が強いタイプかと思います。」

 古代シュメールの天空神「アヌ」は、エル・カンターレの転生の一つであったが、その息子にどちらも神霊能力を持った異母兄弟として「エンリル」と「エンキ」がいた。

 エンリルが、天空神のアヌに対して、自分のほうが最高神だと言い出したので、エンキはそれを正しい信仰に戻そうとしていたが、エンリル系に襲撃されて命を落とした。

 「ノアの方舟」の伝説のもととなったのは、チグリス・ユーフラテス川の大氾濫にすぎないが、それを本当に エンリルが起こしたかについては疑問があり、たまたま起きた大洪水について、それを起こしたのは自分だと称して人々を怖がらせただけではないでしょうか。

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