ユダヤの神の正体とは

「一神教」のユダヤ教にも複数の神の指導があった

 ユダヤ教は一神教と言われていますが、実は天上界のさまざまな神々の指導を受けていたのです。

 ユダヤ教といっても、実際には幅があります。ユダヤ教の歴史の中には、非常に排他的で、他の民族や他の宗教の人を受け付けないような狭い考えの教えもありますが、必ずしも全てがそうではありません。

 ユダヤには預言者がたくさん出ています。その中には、いわゆる「エル・カンターレ系」と言って、幸福の科学にもよく関係している霊人がユダヤの預言者として出ているケースもあります。世界のいろいろなところで生まれていて心が広い。

 一方で、ユダヤの民族神のようなイスラエル地域でしか生まれていないタイプの神様もおります。少し心が狭い傾向についてあります。

 ユダヤ教のもとは、出エジプトを果たしたモーセです。イスラエルは、モーセがエジプトの奴隷たちを解放して、カナンの地に引っ張って来てできた国家です。

「創世記」という『旧約聖書』の重要な部分はモーセが書いたと言われていますけれども、この「創世記」も前半と後半に分かれています。前半の方がよく、「エル文献」「エロヒム文献」などと言われています。そして、後半部分が「ヤーウェ文献」というような言い方をよくされるのです。

 どうやら、昔の人も文章を読み分けていて、「創世記」の中で天地創造の部分を書かせた神様と後半の部分を書かせた神様は違うということに気付いていた。

 前半の部分のエル文献、あるいはエロヒム文献と言われている天地創造の部分は、エル・カンターレの霊指導によって書かれたものです。後半部分はユダヤの民族神的な部分が強い神様が下ろした霊示が入っているのです。

 

旧約の預言者を導いた至高神エロヒム

 古代の中東で生まれたユダヤ教でも祭政一致が理想とされ、政治と宗教は一体であった。

 ユダヤ人にとって、救世主(メシア)は「油を注がれたる者」という意味で、国王兼宗教家だった。ダビデやソロモンといった王様たちが、神の言葉を聴きながら民を導いた。

 ユダヤ教は一神教とされるが、実は預言者を導いた神は複数いて、日本神道のような「神々の民主主義」が垣間見える。旧約聖書をつぶさに読めば、神々の内に上下関係があることまで分かる。

「神は神聖な会議の中に立ち、神々の間で裁きを行われる」(詩編82:1~8) 

この「神」は、ユダヤの民族神とされる ヤハウェ ではなく、至高神、創造者とされる エロヒム です。一般的には エロヒム を「神」という意味の一般名詞と解釈されているが、エロヒムは愛の神で、祟り神とされ、ヤハウェ とは別の存在であると解釈するのが有力です。

 預言者たちが受け取った神の言葉は、ヤハウェからのものも多いが、ユダヤ民族を超えた普遍性のあるものは エロヒム からであり、それに基づいて古代イスラエルの繁栄が築かれたのでした。

 

「神々の民主主義」が地上に降りてきた

 それだけではない。幸福の科学大川隆法総裁がメッセージを降ろしている神々は、ギリシャ神話の神々や、日本の八百万の神々、中東の神々などで、まさに「神々の民主主義」が地上に出現した観がある。

 大川隆法総裁は、旧約聖書に登場する至高神エロヒム(エル・カンターレ)が地上に下生した存在であることを明らかにしている。エロヒムは旧約の預言者に言葉を送った至高神だが、同時に、新約聖書においてはイエス・キリストを導いた「父なる神」でもある。また、イスラム教においては、ムハンマドに啓示を降ろしたアラーと同じ神とされている。

 古代や中世において天上界から啓示を送った神が、現代は地上に生まれ、真理を説くと同時に神々の声を伝えている。「神々の民主主義」が地に降りてくるのは当然のことかもしれない。

 

アラーの下、複数の神が導いたイスラム教

 西暦600年代初めに生まれたイスラム教も、歴史的にも現代においても政治と宗教が強く結びついている。唯一神アラーがムハンマドに伝えたコーランやシャリーア(イスラム法)に基づいて執り行い、中世イスラム国家の繁栄をもたらした。

 ただ、一神教とされるイスラム教も、日本神道やユダヤ教のような「神々の民主主義」がうかがわれる。アラーが頻繁に自身のことを「われわれ」と語っている。

「まことに我々は自ら、コーランを下し、自らそれを守る者である」(15:9)

「我々は天と地、そして彼らの間にあるものを、ただ真理によって創造した」(15:85~86)

 アラーは、エロヒムの変化形の「エル」が語源で、エロヒムと同じ神とされている。コーランにある「我々」という言い方からすれば、アラーの下に複数の神がムハンマドを導いていたことを示している。歴史的に傑出した宗教の構造というものは、そう変わらないのかもしれない。

 

中東とアメリカでの激しい宗教対立    

 現在ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が主に中東やアメリカを機縁として激しい宗教対立、宗教戦争をしていますが、本来ユダヤ教のモーゼもキリスト教のイエスキリストもイスラム教のマホメットも儒教の孔子も神道の天御中主神や天照大御神もすべてこの地球の至高神であるエル・カンターレから指導を受けて発生した宗教であり、教えや形式が違うのはエル・カンターレがその土地の風土や民族に合わせて各預言者、救世主に教えを説かせ個性豊かな文明を創ろうとしたからであり、本来すべての宗教はエルカンターレの御名の下に一つであり、その真理を地球人全員が知れば宗教戦争は終結します  それを地球人類に教えるために、エルカンターレは東洋文明と西洋文明の合流点の御降臨し、法を説き、活動を開始されたのです。

 

幸福の科学は全世界の人々を指導する神を信じる宗教

 ユダヤ教と幸福の科学とが全く関係がないというわけではありません。

 ユダヤ教からは、キリスト教やイスラム教など、他の世界宗教に分かれていった部分があります。あるいは、ギリシャやエジプトの宗教の基本的な考え方など、共通のものもユダヤ教に流れ込んできています。

 全世界の人々を指導している神様がいて、その神様は、ユダヤ人も当然、対象に入れていると考えております。

 たとえ、この地上でユダヤ教のユダヤ人とアラブ人のイスラム教徒が けんか しているような状況があろうとも、それはこの世での人間の解釈や理解の違いによって起きている衝突であり、もとなる考え方は、衝突するものではないと考えています。その衝突は、会社と会社の間で、同業者が競争しているようなものに近いと考えて良いのではないかと思っているのです。

 もしユダヤの神のうち、排他的な面が非常に強く出ている神様がおっしゃるように、「唯一の神」というのが全知全能の神であるならば、世界中がユダヤ教徒になっているはずです。そうなっていないという現実を見れば、全知全能でないことは明らかなのだろうと思います。

 ただ、ユダヤ教のもとになった教えの中にも、『太陽の法』の基本思想と同根の部分が、教えのいちばん古い部分に入っています。

 

幸福の科学がユダヤ教やイスラム教を見る目

 今は、イスラム圏とユダヤとの仲は悪いし、一方、ユダヤ教とキリスト教とは本来仲が悪いはずなのに、ユダヤ教のイスラエルとキリスト教のアメリカとが組んでいるような状況であり、非常に複雑な関係になっています。

 こうした世界の対立をなんとか解きほぐしていきたいと思っています。こうした目標に賛同してくださる方であれば、「あなたも私たちの活動にジョイン(参加)できるのではないか」ということを伝えていただければよいかと思います。

 後は、幸福の科学はユダヤの預言者も結構平気で受け入れているということも言えるでしょう。この点から考えても、幸福の科学は、いわゆる日本神道とは違うところがあるのです。

 幸福の科学はときどき、「ウルトラ右翼」で「国粋主義」などと言われることもありますが、経典には、ユダヤの預言者等についても書いてあります。ユダヤ教についても受け入れている部分がかなりありますので、共通項はあるのだろうと思います。

 宗教同士でお互いに対立しているものもありますが、幸福の科学はもう少し大きな目で、達観して物事を見ています。

 例えば、13世紀のインドで、仏教がイスラム教に滅ぼされたという歴史的事実があります。これを「9・11」のテロのように考えるならば、イスラム教に対して「怒り心頭」でも構わないはずですけれども、われわれはそのようには考えずに、我慢しているところがあります。

 そういう意味でも寛容の思想を持っておりますので、世界で必要とする人には、この教えを届けたいと思います。

 

宗教の違いで変わる霊界

 「ユダヤ教でなければ宗教でない」というように、あまりに頑迷な方の場合は、急がずに、ゆっくりとお付き合いされたほうが良いかもしれません。

 宗教の場合は、最後は「霊界が変わる」のです。何を信じているかによって、死んだ後に行く霊界が変わります。それは、天国と地獄の違いという意味だけでなくて、天上界に還るとしても、それぞれの宗教の霊界があるのです。

 同じ宗教を信仰する者たちが、だいたい同じ霊界に集まってくるので、何を信じるかは、死後の行き先と関係してきます。死後の霊界を選ぶ権利は皆ありますので、どうしても頑固な方の場合は、説得は難しいところはあるかとは思います。

 努力の余地があるとすれば、「現代的な教えというものが、今、説かれていて、力を持ってきている」ということを伝えることでしょう。ユダヤ教自体はキリスト教のもとになったイエスを滅ぼしました。しかし、そのイエスを肯定し、また、イエスを滅ぼしたユダヤ教をも、人類の歴史のなかの大切な思想の一部として、受け入れているのが幸福の科学です。こうしたことをお伝えすることはできるでしょう。

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