幽体離脱

 幽体離脱とは、魂が肉体から抜けた状態のことで、肉体面に着目していただけでは分からない。人間の肉体の中には魂が宿っており、これが死後も存在し続ける人間の本質である。魂が肉体から抜け出た幽体離脱の時には、頭頂部から出ている霊子線で魂と肉体がつながっている。この霊子線が切れた時が本当の「死」の瞬間で、魂は肉体に戻ることができなくなる。

 無意識での幽体離脱はほとんどの人が経験している。人が眠っている間、魂は肉体を抜けて霊界に行っている。空を飛んだり場面が次々に変わる夢は霊界での体験であることが多いのです。睡眠中の幽体離脱は、魂が霊界にいき、霊的エネルギーを回復するためでもあるからです。

 また、死後の世界の経験を語ることで、人々に霊界の存在を教えるという使命があって幽体離脱を経験する場合もある。いわゆる「臨死体験」はこの類です。一方、恨み、つらみ、悲しみなどを抱え込みすぎると悪霊を引き寄せてしまい、そうした悪霊に肉体を乗っ取られて自分自身の魂が追い出され、幽体離脱が起きることもある。そうすると、その間の記憶が失われることもあるため、「ある時の記憶がまったくない」ということも起こりうる。

 このように、幽体離脱は脳の作用だけに着目しても分からない。我々が生きている「この世」は、より大きな「あの世」に内包されて存在している。様々な現象を本当に理解するには、霊的な真実に目を向けなければならないのです。

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