真に「女性が輝く社会」

 女性が希望を持てる国にするためにも、彼女たちの成功を妨げる社会の意識や仕組みを変えていく試みは必要です。

 そもそも「女性が輝く」とはどういうことなのか。今一度、考える必要があるのではないでしょうか。

 

なぜ神は男女を分けたのか 

 時代や社会が変わる中、女性の役割を定義することは、ますます難しくなっています。

 しかし、変わらないものがあります。それは、この地球という星に「男女」という2種類の性が存在し、家庭を営み、子供を育てることで、社会を構成しているということです。なぜ神は、人間を男女に分けられたのか。女性論を問うことは、「人間とはどのような存在か」を問うことに等しいのです。

 この根本を間違えた男女観は、大きな不幸を生みます。

 代表的な例は中国です。「男女が平等に働き、同じ給料を得る」という「同工同酬」の原則を掲げるこの国では、現在、女性国会議員の比率が20%と日本の8%より高水準です。

 しかし、この中国の男女観の根底には、「人間は、男も女も物体としては平等だ」という唯物論があります。その結果、共産党政府による出産制限といった暴挙がまかり通っています。

 昨年末にお会いした世界ウイグル会議議長ラビア・カーディル氏は、4人目の娘を出産する際、突然「国家計画出産委員会」の女性が現れ「明日、中絶手術を行う」と言い渡されたそうです。

 ラビア氏は助産師の友人に助けを求め、無事出産しましたが、翌日、注射で子供を殺されかけました。最悪の事態は避けられましたが、ラビア氏は規定外の出産によって5万元の罰金が科せられ、夫は社会的地位を剥奪されました。

 唯物論に基づいた男女平等の下では、子供を生むという母としての尊厳も、簡単に踏みにじられるのです。

 

女性の輝く社会は日本にあった 

 男女が尊厳において平等なのは当然です。しかしそれは、人間が機械だからではなく、共に神仏に創られた存在だからです。

「女性の輝き」も、その上で考えるべきです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『女性らしさの成功社会学』の中で以下のように指摘しています。

「『男女』という二種類の性が神より与えられて存在する以上、男女が単性化していき、すべてが同じほうに向かっていく社会もまた、幸福な社会ではないでしょう。『男女の差を生かしながら、世の中が幸福になり、豊かになる。あるいは、うまくいく』、そういう社会をつくれる」

 本当の意味での「女性の輝き」は、日本にあったとみられます。

 日本神道の主宰神は、天照大神です。卑弥呼や光明皇后なども、精神性や徳の力で国を導いた偉人として、今も尊敬されています。日本における「女性の輝き」は「神に近い」ということ。言葉を変えれば、徳や信仰など、精神的なもので世の中を潤すことだったのです。

 未来の「女性が輝く社会」も、そうした役割を踏まえて考えていくべきです。

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