生霊

 幸福の科学大川隆法総裁は、生きている人が、誰かを強く気にかけたり、頼りたいと思っていると、その念が「生霊」として現れることを明らかにしている。本人の守護霊に地上に生きている人の念いが合体して、グワーッとやってくるのです。

 特定の相手に執着し、相手に対して、攻撃する念いや嫌う念い、「クビにしたい」「どこかに飛ばしてしまいたい」「死んでしまえ」などというような念いを持っていると、それが、相手のところに行き、ペタッとへばりつきます。そのようにして、相手に病変が現れてくるケースは多いのです。(『地獄の方程式』より)

 

生霊が発生する原因

 呪いや怨念、あるいは嫉妬心や劣等感、自虐の念などが、一定のレベルを超えて、自分の中で留められなくなった場合、頭の上から燃えたって、モワッとした雲のようになります。やがてその雲が主たる対象に向かって移動し、その人の頭や首、肩、腰などに取り憑きます。

 生霊が発生してしまう原因として、人間関係のトラブルが理由であることも多い。生霊になってしまっている本人が、表面意識では気づいていなくても、潜在意識で思っていることや、苦しんでいる本心の部分が前面に出て、相手に憑いてしまうのです。不平不満や愚痴、怒りを持っている人たちは、そういった“念波”を発信しているので、それが生霊のかたちで発生したりもします。

 

生霊によって不幸や病気が起きることもある

 生きている人間から、悪意を放射される。あるいは恨まれる。あるいは失脚を願われる。こういうことをされると、生霊が取り憑いて、心が自虐的になり、自分の人生をとても悲観的に捉えたり、勇気がなくなったりします。

 また、生霊から、病念という一種の呪いのようなものが来て、体の具合が悪くなることもあり、不幸を願っている相手を喜ばせるような現象が起きてくることもあります。

 たとえば、成立から千年経った今なお読み継がれている紫式部の『源氏物語』では、源氏の恋人である六条御息所が、正妻である葵の上に嫉妬して生霊を発生させ、取り憑かれた葵の上が亡くなるようすがリアルに描かれています。

 平安時代の文献などには「生霊が来て、取り憑いている」という話がよく出てきますが、現在においても、生霊はやはり存在し、生霊現象が実際にあるのです。

 平安時代の人は、陰陽師を呼んできて、よく病気治しをしていました。当時の文献には、「生霊が来て、取り憑いている」という話がよく出てくるのですが、「生霊は、やはり存在する。そういう現象は実際にある」と言わざるをえないのです。

 

生霊の祓い方、あるいは生霊を跳ね返す方法

 生霊を祓う、あるいは生霊を跳ね返すには、現実の人間関係や仕事などで発生した問題をすみやかに解決することが大切です。また、自分の心を清くし、美しくし、鏡のようなきれいな心でもって、その「悪意」や「呪い」をかわしてしまうことです。

 心がデコボコしていたり、ギザギザであったりすれば、そこに“ピッケル”を打ち込まれ、入ってこられることもあります。したがって、「心をピカピカに磨き上げて、影響を受けないようにする」ための反省や祝福、感謝といった心が大切になります。

 

反省・祝福・感謝によって心を磨く

 怨恨、恨みを解く方法の一つは反省です。自分は恨みを買っていると思ったならば、なぜ恨みを買ったのかについて静かに振り返り、反省してみることです。そして、自分の欲、我欲のままに人の恨みを買ったような事実があれば、その人に直接に謝るか、あるいは心のなかでわびることです。

 まったくの誤解に基づく恨みもあります。この場合は、行き違いを説明できればそれでよいのですが、すでに説明もできないような相手であるならば、心のなかでしっかり和解することです。あるいは、自分の守護霊や指導霊を通して、相手の守護霊にお願いすることです。

 このように、みずからを振り返って反省した結果、自分自身に原因があるときには、それを改めることが必要です。また、自分には原因がない場合であっても、相手を責める気持ちを持たないことです。そして、相手にほめるべき点があれば、それをほめてあげること、相手を少々よく見てあげることです。

 したがって、その点について自分の心得違いがあるとすれば、それを素直に謝るか、相手の美点を見いだし、それをほめてあげたり、相手に感謝したりすることが大事です。

 これが、生きている人や死んだ人の怨恨の霊、怨念霊といわれるものを取り去るための方法です。

参考

 生霊系は、基本的に「正心法語」でかなり打ち返せるので、正心法語CDをかけているとだいたい取れる。あとは幸福の科学での反省修法も非常によく効く。心の中に色々なものがヘドロみたいに溜まっていたら、過去の思いや行いを反省して、きれいにすること。反省とあと祈願もして、少しずつきれいにしていく必要が ある。病気の原因は、肉体的原因だけでなく、人間関係や思いで起きるものもあるので、そういうものが内部にあったら、取り除くこと。
 また、(病気には)“悪霊の憑き付き型”も多い。霊的作用でも病気が7割前後はあると思う。

 ある病気で死んだ人がとり憑くと、それとそっくりの症状が出る。

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