悟性の磨き方

 幸福の科学では、心の高め方や磨き方、心を浄化する方法などの教えが、分かりやすく示されています。

 大川隆法総裁の著書『心に目覚める』には、悟性の磨き方として、4つの方法が説かれています。その一つの方法が、「自分の心がつくった曇り、窓ガラスの曇りのようなものを反省によって取り除く」というものです。

 今まで生きてきた中で、無自覚な「悪い考え」が窓ガラスの曇りのように心についています。それを取り除き、心を透明にすることで、高次元の霊的な波動に合うようになります。

 そうした宗教修行は、幸福の科学の全国の精舎で行うことができます。悟性を磨き、高い境地に上がっていくと、心のあり方に応じた高次元の存在と通じて、幸福感が増していきます。

 宗教が連綿と伝えられている理由は、心を磨くことで得られる幸福感です。欲望に捉われたまま霊的になってしまうと、邪霊などと通じて危険なことがあります。反省によって、自らの悪しき思いを拭い去っていくことは、より安全な悟性の磨き方になります。信仰心の確立も大切です。

 さらに、次元構造に応じた心の教えもあります。次元論には各次元を成り立たせる要素があります。

 一次元(直線)、二次元(縦・横の面)、三次元(高さが加わった形状・体積)以上の世界では、四次元には「時間」、五次元には「精神」「善」、六次元には「真理知識」、七次元には「利他」という尺度、次元の軸が加わります。

 これに応じて、死後、各次元に還るには(生きながらその世界に通じるには)、五次元では心の清らかさ、六次元ではそれに加えて、ある程度、仏法真理を理解でき、体得することが求められます。

 瞑想においても、透明な心境をつくり、まず肉体的な自己意識を解き放ち、自らの中の過ちやとらわれを反省し、真理の知識から達観しつつ、天上界と同通する段階があると思います。

 そうした心の磨き方は、ある程度世界の宗教に共通していると考えます。こうした過程で得られる幸福感には、人として生かされている根源の理由とつながっているという確信があります。そうした経験をする人が絶えないことが、宗教が連綿と伝えられる理由の一つでもあるでしょう。

参考

「悟性的直感」から科学的真理が明らかになる

 悟性に触れることは、人生観だけでなく、自然観にも変革をもたらします。大川隆法総裁の著書『心に目覚める』にはこうあります。

「人は、悟性に触れて初めて、三次元世界という、この世の世界から遊離することができるようになるのです。では、どうすれば悟性に触れて、この世から遊離できるのでしょうか。それは、まず、「自分自身は、実は、肉体から発生しているものではないのだ。肉体から出ているものは、すべて自分ではない。『頭で考えているのが自分だ』と思うのは間違いである。『脳の作用が自分だ』と思うのも間違いである。『神経の作用が自分だ』と思うのも間違いである」ということに気づくことです」

 この世に生きながら、この世の物質的解明を行うのではなく、霊的な視点でこの世を見ることで、それまで見えてこなかった自然の一面が見えてくるのです。もちろん、社会観、経済観、芸術観も変容するでしょう。

 その悟性でもって、科学の流れに大きな影響を与えた人を思いつくまま挙げると、ニュートンもそうですし、ファラデーやアインシュタインもそうでしょう。日本人では、物理学では湯川秀樹、数学では岡潔、そして生物学では今西錦司を挙げたいと思います。

 こうした方々は、自然観を変え、新しい学問を創造しました。学問の方法として、「哲学は演繹(えんえき)的、科学は帰納的に導く」と言われますが、科学に飛躍的な前進をもたらす人は、たいてい自然哲学をもって登場します。その自然哲学を生み出しているのは、「悟性的直観」であると思います。

 科学者が直観でつかんだものから演繹して、科学的真理が明らかにされてきたのです。

「仏法真理」へ戻る