ピラミッドの謎

 紀元前3世紀の初めの歴史家マネトの時代区分よって、古代エジプトは、古王国・中王国・新王国の時代にわけられます。ピラミッド時代(西暦紀元前2700年から紀元前2200年頃)とよばれるのは、古王国(第3王朝から第6王朝)です。太陽を永遠の不死の神とみなし、自らを太陽神ラーの子と称した、エジプトの王ファラオは、太陽神向の発祥に地ヘリオポリスにまつられている太陽のシンボル「聖ベンベン石」をかたどって、ピラミッドを造ったとされています。ベンベン石は、円錐・三角錐・四角錐のいずれかの形であったとされています。ピラミッドは太陽神ラーの神殿であり、ファラオが昇天するための太陽の光線をかたどった重要な施設でもありました。現在崩れたピラミッドを含めて地上に痕跡をのこしているものが約60あります。その中で、ギゼーの三大ピラミッドは特に有名です。その中で一番大きい大ピラミッドは、底辺230メートル、高さ146メートルあったと推定されています。ピラミッド全体で概算200万個の石灰岩の切石からなり、その1個の重量の平均は2.5トンです。最大のものは15トンに達します。クフ王(紀元前2553~2530年頃 エジプト古王国)が造ったとされていますが、石像や碑文は内部からは見つかっておらず、象牙のわずか7センチの小像がギザより140キロ離れたアドビスより見つかっているのみです。  現在の考古学の知見によれば、ピラミッド建設の技術は第三王朝のジョセル王の階段ピラミッドから徐々に進歩し第四王朝のクフ王の大ピラミッドで頂点に達し、その後衰退していったとされています。しかし、大ピラミッドの技術とその他のピラミッドの技術には、格段の差があることに注目して、大ピラミッドは特別のものであるという意見も出されています。どのようにしてピラミッドが作られたかは謎です。工期は20年と言われますが、それでは1万人が1日12時間無休で働いたとしても、200万個もの石を積むことは至難であります。なぜなら、一個当たりの作業時間はわずか2分半なのですから。しかも、古代人はそれを設計図なしに建てたというのです。これほど精密な建築を設計図なしで、しかも高度な機械なしで造ったとするならば、超能力か霊力によるものとしか言いようがありません。大ピラミッドには、摩訶不思議なことが数多く隠されています。驚くべきことに、ピラミッドの底辺の2辺の和が高さで割ると円周率と極めて近い数値となります。ピラミッドの高さを2で割ると、王の間の頂点に一致します。高さを三で割ると、王の間の天井の高さになる。高さを四で割ると、王妃の間の頂点になります。高さを五で割ると、地下室の床と一致します。高さを七で割ると、王妃の間の底面と一致します。四面の広さの和を底面の広さで割ると黄金数になる。黄金数とは、二次方程式X2乗-X-1=0の正の解。つまり、黄金数φ=(1+√5)/2≒1.62 φは約1.62になる。更に、キャップストーンに注目します。高さ1メートル、底辺の長さは1.57メートル。二辺を足すと、これまた円周率に一致します。 1.57メートル+1.57メートル=3.14 これは円周率と一致する訳です。ピラミッドの一番上に置いてあったとされるキャップストーンは大ピラミッドの縮尺模型ではないかと思われるのです。そうした驚くべき超人が存在しました。機械なくして現代人がこれを造ることは決して出来ません。  また、奇妙なことにギザと太平洋の巨像モアイの立つイースター島を結ぶ直線を延長すると、多くの遺跡がその直線上にあります。古代文明は霊的なネットワークで結ばれています。古代ピラミッドは、人知を絶する精密さと不思議さに満ちています。

 エドガー・ケーシーによると、この大ピラミッドは、紀元前10490年~紀元前10390年に100年かけて、崩壊しつつあったアトランティス大陸の技術を駆使して建てられたといいます。他のピラミッドは、後世このピラミッドをまねて造られましたが、内部の複雑な上部構造は知られなかったため、下部の地下室のみ作られているということです。目的は、白色大同胞団の秘儀を伝える神殿としての役割と、人類の今後の歴史の預言を示すことに在るということです。さらに、大ピラミッドの前のスフィンクスの足下には、アトランティスの記録が残されているはずだといいます。秘儀の伝授を受けるために、イエスも大ピラミッドを訪れ、当時まだ残っていた秘儀伝授の学校で学んだといいます。内部が複雑な構造になっているのは、そのためだということです。1983年にこのピラミッドの中に入ったことがあります。玄室と呼ばれている部屋は赤御影石でできており、16畳敷きぐらいの広さがあり、粗末な花崗岩の石棺がおかれていましたが、とても小さく、大人のものとも思えませんでした。蓋も当初からなかったとのことです。エドガー・ケーシーによれば、これはもはや死がないことを人類が理解する時代が来ることを示しているということです。つまり、神の実在や生まれ変わり真実を理解する時代が来ると言うことを示しているとのことです。この時代は西暦1998年から始まっているといいます。いかがでしょうか。いわゆるピラミッドの預言は、ジョン・テイラーにより1859年に言われ初めました。但し、時代が過ぎると解釈がかわっていっているのも事実です。  

 また、ピラミッドには不思議なパワーがあり、太陽や月、地球、宇宙のエネルギーを集めて放射しているともいわれています。ピラミッドパワー呼ばれているもので、ピラミッドの周りの土地にパワーを与え、作物が育ちやすくなるといいます。また、内部に入ると、カミソリの刃が蘇生したり、植物が新鮮になったり、水の味がマイルドになるといわれています。  

 三大ピラミッドはオリオン星の位置を正確に示しているという説もあります。しかし、こられの説は、現在の考古学者や科学者からは根拠がないとして退けられていますが。