医療改革の方向性
医療費全体の54.6%が65歳以上の高齢者に投じられています。
医療サービスへの政府の管理を緩め、国民が自分の健康に責任を持つ
国民側
自分の健康は自分で守る
医療に過度に頼らず、自分で健康を管理し、病気予防の努力をする。
病気の原因が自身の「心」にもあることを受け止め、改善する。
終末期は、あの世にスムーズに旅立つための準備期間と捉え、過度な延命治療を見直す。
医療者側
治療実績で差が生まれる
医療サービスの価格を段階的に自由化することで、病院間・医療者間の健全な競争環境が整う。
患者を病院に通わせ続けるのではなく、病院から「卒業」させる優れた治療実績を残した病院に患者が集まる。
「予防医療」の強化
予防医療のノウハウを持つ医師に注目が集まり、そもそも病気にかからないようにするための教育や医療が発展する。
これからは
国民が自分で健康を管理できるようになる。人生の最期まで健康に過ごし、魂修行をまっとうすることを目指す。
増え続ける保険料・税負担を減らし、国民の財産を守ると同時に、財政悪化を防ぐ。
日本の医療システムを守り、国民の健康で幸福な人生を支える。
医療制度の自由化を推し進めると、患者の選択の結果に「差」が生まれることは避けられません。だからこそ、最後は「人生観」「死生観」が大事になってきます。
現代の医療の目的は命を長らえさせることに主眼が置かれすぎ、高齢者の延命治療に膨大な医療費を費やしています。しかし、人生の末期に長く苦しみが続くと、亡くなった後にも苦しみを持ち越す場合もあります。
人間の本質は魂であり、あの世が本来の世界です。そうであるならば、医療の役割は、この世での人生修行の途上において体と心の苦しみを取り除き、一人ひとりの人生の目的をまっとうできるよう、支えることに徹するべきです。
どんな形でも地上の人生を引き延ばせればいいというのではなく、あの世にスムーズに旅立つ心構えをすることが、真の幸福につながります。最後は「霊的人生観」の普及が医療問題解決の大きな鍵となるのです。
患者と医療者の両方の意識改革
国民一人ひとりが自助努力の精神で自分の健康に責任を持ち、管理すること、そして医療者側も必要以上の医療行為を控え、患者が本来持っている力を引き出す方向で治療を行うことで、行き過ぎた医療負担を適正にすることができる。
国民と医療機関の双方に「自助努力の精神」
国民一人ひとりは安易に医療に頼るのではなく、「自分の健康は自分で管理する」ことで、生活習慣病などを予防することが大切です。
また、終末医療に関しては、少しでも長く生き延びることよりも、安らかな終末期を過ごすことの方が大切だという考え方もある。病院での延命治療だけではなく、在宅医療やホスピスなど患者の希望に合わせた幅広い選択肢が必要です。
一方、効率の悪い経営をしている赤字病院は、国の税金に頼るのではなく、マネジメントの発想を取り入れ、経営改善する努力の余地がある。
さらに、国が医療の価格を決める社会主義的な制度が、過剰医療などのひずみを生んでいるため、医療の価格設定にも市場原理を取り入れるなど、時代に合わせた医療制度に変えていくことが必要です。
すべての人はこの世に使命を持って生まれている。その使命を果たすためには、病気にならないための生活習慣を心がけることが必要です。政府としても、予防医療を発展させる仕組みづくりが求められる。
また、病気の原因は肉体のみにあるのではなく、心の持ち方とも大きく関係がある。周りを攻撃する思い、嫉妬心、恨み心、自己破壊想念などを長く持ち続けることで、病気になるケースも多い。病気の根本原因をなくすためには、自らの心を点検し、極端な部分を正すことも必要です。
医療費問題解決のためには、「自己責任」の考え方に基づく新しい医療制度づくりと共に、こうした「霊的人生観」を広げ、国民の意識を変えていくことが求められます。
国民の心がけ
国民一人ひとりが自分の健康に責任を持つ
病気の原因は、自身の「心」にもあることを受け止める
病気は自分の人生上の学びを与えてくれる機会と考える
病気の原因は「心」
自らの心を正すことで病気を治す
病気の7、8割は「心」に原因があります。生活習慣病も元をたどれば心のバランスの乱れが原因であることが多いものです。その意味で病気は、本人の人生課題を解決する機会にもなり得るのです。
病気を治す手伝いをしてくれる医療者に感謝しつつ、基本的には「自分で病気を治そう」という心構えを大切にしたいものです。
医療者の心がけ
医療は患者の人生を立て直す奉仕の仕事
患者のニーズや状態に合った最善の医療を目指す
医療者として常に能力を高める
人の命を救い人生をサポートする医療は聖なる仕事
医療者の願いは「患者を救いたい」というものでしょう。医療とは、患者の心と肉体の苦しみに向き合い、患者が人生の輝きを取り戻す手伝いをする聖なる仕事です。
患者にとって最善の治療を施すために、医療者は常に自分の能力を高める必要があります。医療制度はその切磋琢磨の中で、優れた治療実績を出した医療者が報われるものにすべきです。