「信仰心」と「愛国心」が国を発展させる

 現在の日本の教育では、神話の時代については明確に教えられない。しかし、日本が今後世界のリーダー国家として発展していくためには、国民が正しい信仰心と愛国心を持ち、国を発展させようと努力することが大切です。

 愛国心があっても、神仏を信じていなければ、周辺諸国と領土問題で争ったり他の国を侵略したりするなど、宗教的な善悪を無視した傍若無人な振る舞いをする国になる恐れもある。

 幸福の科学大川咲也加副理事長は、『人を動かす誠の力』の中で、愛国心と信仰心の関係について、次のように述べている。

「『愛国心』と『信仰心』は、よく似ているというか、純粋な信仰の下に、『国を救おう』とか、『正しいことを貫こう』と思ったときには、国は団結してきますし、人々の心に火が点ることになっていると思うのです」

 

「日本人の信仰心」 宗教が国を繁栄させてきた

 古来より、宗教をもとに国家を繁栄させてきました。今でこそ信仰心が薄いと言われるが、日本人は古来より信仰を大切にし、国づくりの中心に据えてきた民族です。

 飛鳥時代には、聖徳太子が中国・朝鮮から伝来した仏教と日本の神道を習合し、現代につながる宗教的寛容さの風土をつくった。奈良時代には、全国に国分寺や国分尼寺を建立。その中心である東大寺は当時世界最大の木造建築物だった。

 平安時代、桓武天皇が開いた平安京は、宗教的寛容の精神の下、仏教を中心とした宗教が栄え、宗教と政治が調和した宗教都市となった。この時代は、死刑が行われることがないほど人々の心が穏やかで平和だったという。その後、鎌倉時代・戦国時代など外圧や内政の変革期に戦いの時代があったものの、江戸時代は260年もの平和な時代が続いた。

 日本の歴史全体を俯瞰すれば、「メシアが理想の国家を築き、その繁栄が千年間続く」という、ユダヤ・キリスト教で言うところの「千年王国」の理想を実現したと言える。

 

戦後教育で宗教が骨抜きにされた

 しかし、そうした日本人の信仰心は、戦後の教育によって大きく損なわれた。GHQは、第2次大戦中の日本軍の強さの根源には「宗教心」があると考え、天皇制や神道などの宗教的な部分を骨抜きにして、日本の誇り高い歴史や愛国心を奪った。その結果、政治や教育、新聞やテレビという公の場から、「宗教的なるもの」が排除されていった。

 また、1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件で、「宗教」がクローズアップされると、それまで宗教に触れる機会の少なかった日本人に、「宗教は怖いもの」というマイナスの感情が植え付けられてしまった。もちろん、オウムは宗教ではなく、宗教を語った単なるテロ集団に過ぎないのだが。

 

失われた信仰心を取り戻す

 日本はアメリカの10倍以上の歴史を持つ世界に比類なき国家である。その意味では、「信仰心の薄い日本人」は わずか70年に過ぎないと言える。人間を超えた神仏という存在がいて、どんな時代にも私たちを見守ってくれていたことに思いを馳せてみたいものです。「神国日本」は、戦争中の政府や現代の右翼団体のスローガンにとどまるものでなく、事実そのものであることに気づけるかもしれない。

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