天皇はどういうご存在なのか

 天皇は、神々を祀る「神官の長」です。国民の幸福や五穀豊穣を願う「神嘗祭」などの行事を執り行います。

 

神々の子孫である天皇の使命

 日本の長い歴史の背景には、2千年以上、125代にわたって天皇家の血筋を絶やさぬよう、日本を護り、導いてきた神々の存在があったといえる。

 幸福の科学大川隆法総裁は、天皇の存在の意味について、著書『保守の正義とは何か』で次のように述べている。

「皇室は尊いものですが、実は、それが『神々の子孫である』ということを前提として日本の神話が成り立っています。つまり、天皇は、神々の子孫であり、日本神道系の総帥であり、『神主の総領』であるのです 『天皇は、政治に関して、象徴的な活動には加わるけれども、本質的には、日本神道の神々をお祀りする「神官の長」である』という認識をしているのです」

 

天皇の本当の仕事は宗教家

 そもそも、なぜ天皇は天皇と呼ばれるのか。それは、日本神道の主宰神・天照大神の子孫であるからです。その仕事は、神々に祈りを捧げることにあります。

日本の神話

 言わば、天皇は「神官の長」。年間約20件の神道儀式を行い、国民の幸福を願っておられます。

 宗教的な視点から退位論を捉えると、宗教指導者は原則「終身制」です。途中で天命を投げ出すなどありえないことです。開祖の仏陀やイエス・キリストはもちろん、キリスト教カトリックの最高位の聖職であるローマ教皇も、最後まで使命に殉じる姿勢が求められます。

 そのローマ教皇の先代が2013年に退位しましたが、719年ぶりの稀なケースでした。退位論は軽々しく扱われるべきテーマではないことが分かります。

 その点、皇室に関する法律「皇室典範」を起草した伊藤博文は、次の趣旨で退位に反対しました。

 天皇の譲位は、初代天皇から34代目までなかった。その後、女性天皇が即位したことなどを受け、譲位制度が整えられた。しかし、譲位が始まると、今度は天皇の地位が臣下の派閥争いに巻き込まれた。かつての伝統であった終身制が正しいのですが・・・

天皇列伝 世界に誇る奇蹟の国

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