日本を挑発して戦争に引きずり込んだルーズベルト

 真珠湾攻撃の時、日本が攻撃せざるを得ないようにアメリカが仕組んだ。当時、アメリカは「満州の権限を全部手放せ」と日本に要求していたのである。これは、とても日本が呑めるような要求ではなかった。

 当時のフランクリン・ルーズベルト大統領は、「戦争には介入しない」という宣言をして大統領に当選したので、参戦したくてもできない状況にあった。日本側が情報公開していれば、「『戦争しない』と言って大統領になったのに、日本に戦争をけしかけているじゃないか」と、アメリカ国民から責められた可能性もある。そうしたら、日本は戦争を回避できたかもしれないのである。しかし、当時の日本政府は、「交渉の経過は信義上、公開できない」としていたので、結果としてアメリカの思惑通りになってしまった。

 真珠湾攻撃直前、アメリカ太平洋艦隊はフィリピン付近で日本を攻撃するかのような訓練をし挑発を繰り返した。そして、日本に「攻めてくれ」と言わんばかりに、ハワイに軍艦を結集させたのである。「このままでは日本と戦争になる恐れがあるから、アメリカ本土に帰りたい」と訴えた司令官に対し、ルーズベルト大統領は「そのままハワイにいろ」と命令している。日本軍がついに業を煮やして真珠湾を攻撃してくれて、ルーズベルト大統領はありがたかったに違いない。自分は「戦争はしない」と言ってきたが、攻撃された。しかも、卑怯な奇襲攻撃をしてきたのである。

 アメリカは、日本が絶対に呑めない理不尽な要求を突き付けた上に軍事的に挑発して、日本を戦争に引きずり込むことに成功したのである。

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