解離性同一障害

 複数の人格を有する状態は、精神医学では「解離性同一障害」と呼ばれる。以前は「多重人格障害」と呼ばれていました。

解離性同一性障害 詳しく

 この症状は、宗教的に見れば「憑依現象」の可能性が高い。

 憑依現象とは、地上で生きている人間に、現在肉体を持っていない霊存在が影響を与える、もしくは肉体を支配してしまうことを指す。基本的には、本人が考えていること、思っていることと似た霊を呼び寄せることが多い。激しい自己否定や薬物、アルコールによる酩酊状態などにより、本人の魂が肉体から離れてしまい、悪霊などが肉体を支配することもある。

 ただし、「憑依」は本人の思いと無関係に起こるわけではありません。「波長同通の法則」があって、本人の考えや思いと似た霊を呼び寄せていることが多いのです。

 憑依現象を避けるには、自らの心をコントロールし、点検する姿勢が求められる。基本的には、本人と似た考え方を持つ霊を呼び寄せるので、心の中が憎悪や嫉妬、怒りなどの負の感情に満ちていないかをチェックし、その都度心の状態を正す必要がある。また、社会的な知識を身につけることで、憑依を防ぐこともできる。地上に生きる人間が、そうした霊的知識を持ち、自分の心を統御して真っ当な社会生活を送ることが、憑依現象を予防することができる。

 現代の医学では、憑依現象を十分に解明できないため、裁判所は、別人格による犯行をどのように扱ってよいのか悩んでいるのが実情です。罪を正当に裁き、犯人の更生を促すためにも、裁判所には霊的価値観への理解が求められます。

参考

 心身ともに病んでいる現代人には、天使たちよりも、むしろ、この地上に近い所で徘徊している亡者のほうが波動的には近く、憑きやすい。

 心が一つの方向に向き、地獄霊の何かの趣味嗜好にピタッと合っていると、彼らが寄ってきて肉体を出たり入ったりし、最後は離れなくなって、完全に乗っ取ることになる。

 

 「多重人格障害」も、憑いている霊が本人の魂を追い出して入ってしまって、まったく別の人格になってしまう、複数の霊の憑依であることが多い。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『神秘の法』で以下のように説かれました。

「この世に生きている人間の心が、調和がとれて整っているときには、もちろん、地獄霊などは寄ってきにくいものです。しかし、現実には、「怒り」「妬み」「憎悪」「心配」「苦しみ」「悩み」など、非常に不調和な思いに振り回されて生きている人は多いのです。あるいは、肉体にも病気などの不調があったりします。このように、心身ともに病んでいる現代人には、天使たちよりも、むしろ、この地上に近い所で徘徊している亡者のほうが、波動的には近いものがあり、憑きやすいのです。その人の心が一つの方向に向き、地獄霊の何かの趣味嗜好にピタッと合っていると、彼らが寄ってきて、肉体を出たり入ったりし、最後は離れなくなって、完全に乗っ取るというかたちになります。そうなると、本人の魂は、「霊子線」(シルバー・コード)で肉体とつながってはいても、事実上、肉体の外に追い出されて、違う魂が体内にズバッと入っているかたちで生活をすることになるのです。このような、霊能者というより“悪霊能力者”とでも言うべき人が、けっこういるのです。そういう人は、感情の起伏が激しく、自分の感情をコントロールできません。自分が自分でないようになってくるのです。こうして、悪霊に肉体を乗っ取られるわけです。この世の世界には不成仏霊たちがたくさんいます。それ以外に、地獄界も、この物質世界のあり方が非常に投影されている場所としてあります。この世でかき立てられた妄念、欲望の想念を素材として、でき上がった世界です。その世界の住人は、この世の欲望の想念を発信している人の心と同通します。そのため、この世の人が心の蓋を開ければ、地獄界から悪霊が入ってくることのほうが、よほど簡単なのです。酒浸りの生活など、目茶苦茶な生活をすれば、悪霊は入り放題になってきます。みなさんは、別のかたちでの“霊能者”というものを見ているはずです。酩酊し、霊に憑依されて、おかしくなっている人や、精神に異常を来して病院に入っている人のなかには、事実上の霊能者になっている人も多いのです。天使が入っても、行動がおかしくはなりませんが、地獄の亡者や、この世でうまくいかなくて自殺したりした人の霊などが取り憑いている人の行動は、おかしくなってきます。そのため、そういう人は隔離されたりしているのです。そのような霊現象は起きています。最近は、「多重人格障害」も有名になっていますが、多重人格者のなかにも、やはり、憑依霊はかなり入っています。憑いている霊が本人の魂を追い出して入ってしまうので、まったく別の人格になってしまうのです。ところが、憑依霊は長くは憑いていられないため、本人の気分が変わったら出て、そのときには、また違うものが入ったりします。それで、五人、十人と、何体もの魂が出入りするわけです」

 犯行時に「別人格」が出現していたとしても、それを呼び寄せた「本人」の責任は確かにあり、免れることはできない。

 解離性同一性障害を背負う人は、つらい体験を経て、憎しみや恨みなどを抱えているケースが多くあります。刑罰を科すよりは、宗教的アプローチで自らの人生を反省し、心を見つめることによって立ち直りを図る方がよい場合もあります。

 正しい更生のあり方を考える上で、司法の世界にも霊的人生観が必要です。

 参考 凶悪犯罪

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