長寿を得るために

 日本は男女ともに「健康寿命」が世界で最も長い。そのようなな研究結果を、アメリカのワシントン大学などの研究チームがイギリス医学雑誌「ランセット」の電子版に発表した。

 「健康寿命」とは、健康上の問題がない状態で日常生活を支障なく送れる期間の平均年齢のこと。2000年にWHO(世界保健機関)が健康の指標の一つとして提唱した。

 これまで、日系人、日本人の配偶者や医師、弁護士、研究者など高度な資格を持った人に限定してきた事実上の「永住」範囲を拡大する大きな変化です。今回の改正は、「建設、介護、宿泊、農業など単純労働の分野で新たな在留資格を与える」ということ。つまり、「単純労働の分野で外国人がより長い間堂々と働ける」ということである。

 今まで、これらの分野で働く外国人は「技能実習」という枠組みで日本に来ていた。「日本に技術を学びに来る」制度であり、「母国に技術を持ち帰る」のが前提。最大5年で帰国させられる。しかし、受け入れた企業からは、「ちょうど熟練した頃に帰られてしまう」と、不満が相次いでいた。そこで、今回新たな在留資格が検討されてきたのです。

 厚生労働省によると、「留学」「技能実習」などの在留資格で働く外国人は、2017年10月末で127万8670人。2008年の48万6398人の2倍超と急速に増えている。

 少子高齢化のあおりで深刻化している人手不足を補うため、単純労働を含む分野まで外国人労働者の受け入れを拡大する「歴史的政策転換」である。

 改正法は2019年4月1日の施行予定で、政府は2019年度から5年間に14業種で最大34万5150人の受け入れを見込んでいる。

 安倍晋三首相は「いわゆる移民政策は採らない」と繰り返し表明しているが、事実上の移民受け入れに転換と考えられる。

 これまで、日本は、いわゆる単純労働に当たると見られる業種については外国人の就労を認めてこなかった。技能実習生などの「便法」によって、事実上単純労働力を受け入れてきたが、実習生が失踪してより割の良い業種で不法就労するなど、問題が顕在化している。一方で、人手不足は一段と深刻化しており、外国人労働者「解禁」を求める声も強い。そのような中で、政府が打ち出したのが在留資格の新設なのです。

参考

 幸福の科学大川隆法総裁は、『生涯現役人生』で以下のように説かれました。

「長寿を得た人の共通点を見てみると、まず一番目に、「楽天的である」ということが挙げられます。やはり楽天家が多いのです。積極主義のなかには、成功につながるものもありますが、楽天主義は、そうではなく、もう少しこだわらない生き方です。基本的には、明るく肯定的な人生観ですが、競争主義や戦いにどっぷり浸かる生き方でもなく、また、無理をして体を鍛えまくる生き方でもないのです。長生きをしたければ、くよくよしないことが大事です。「無理をしない」というのも大事です。その意味で、知力や体力、気力などについて、自分の限界を知っておかなければいけません。「無理をしすぎないところで、セーブ(抑制)する」というのも、人生の智慧なのです。さらに、「怒らない」ということが大事です。いつもカッカカッカと怒っている人は、寿命を縮めているのと同じです。怒ると、非常に強い毒素が体内にたまるため、怒ってばかりいる人は、神経系統や内臓系統が傷んでくるのです。こうしてみると、ある程度、あるがままの人生というか、無理をしない範囲で、「自分は、自分の人生を生きる」と思い、みずからの人生を肯定的に大切に生きていくことが大事だと言えるでしょう。あまりに嫌なことは、ケロッと忘れるに限ります。人間は、年を取ると忘れっぽくなっていきますが、それも、ありがたい話です。忘れるからこそ、生きていられる面もあるのです。いつも新しいことにチャレンジしている人ほど忘れます。いつも、新しいことに取り組んでいると、過去のことは忘れてしまうものですが、それがよいのです。まわりの人にあまり期待しすぎず、「私は私で気軽に生きています。明るく生きています」という具合に“自家発電”をして、ポッポポッポと自分から明かりを出すような感じでしょうか。こういう人の幸福は、最も取りにくく、奪い去りにくいのです。そして、その輝きも、ほかの人から称賛されて生じる輝きではなく、自分の内からにじみ出てくる輝きであれば、本物です。ですから、人の目を意識しすぎず、「生きるのが楽しい」と思えるようなことを、毎日、自分で発明していくことが大事であると思います。人の目を意識しすぎると、無理をするし、自分の失敗や挫折体験が大きく見えてしまうのです。自我が通らなくても、それで怒ってしまってはいけません。まわりの人が、いろいろとお世話をしてくれることに対して、多くのことは期待せずに、自分で自分の道を照らしていくことです。それも、自分のできる範囲でやっていくことです。そのようにして、楽天主義を貫かなければいけません」

 長生きするためには、まず、第一に楽天的であること。くよくよせず、怒らないこと。無理をしない範囲で、みずからの人生を肯定的に大切に生きていくこと。いつも新しいことにチャレンジして、嫌なことは忘れること。

 まわりの人に期待しすぎず、人の目を意識しすぎず、自分のできる範囲で自家発電をして、内からにじみ出てくるような輝きで生きていくこと。

 長生きするために二番目に言えることは、「自分が長く健康であることを強く信じ、それをイメージする」ということ。最後は、神仏にお任せする気持ちで、幸福な晩年になることを信じ、イメージしておくこと。

 人間とは魂が肉体に宿って生きているものであり、肉体はあくまでも心の表現形態であるから、心のなかでくり返しくり返しイメージしたものは、やはり成就してくる。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『生涯現役人生』で以下のように説かれておられます。

「長寿を得るための方法論として、二番目に言えることは、「自分が長く健康であることを強く信じ、それをイメージする」ということです。これが大事です。心のなかで、くり返しくり返しイメージしたものは、やはり、成就してきます。人間は、そのようにできているのです。人間とは、魂が肉体に宿って生きているものであり、肉体は、あくまでも、心の表現形態です。つまり、心の表れというか、心のなかで思った“かたち”が外に出てくるのです。「肉体をどうこうする」ということもあるでしょうが、まず、心のほうのイメージが外見に出てきますし、性格というものもまた、心の表れです。結局、心が、人生を決めていくわけです。したがって、まず、しっかりした心のビジョンを持たなければいけません。たとえば、早死にするイメージを持ちすぎてはいけませんし、また、不幸な晩年を生きるイメージを持ったり、そういう晩年をくり返し自分で“予言”したりすることも、よくありません。こうしたことをしていると、本当に不幸を引き寄せてくるのです。なるべく、「幸福な長寿を得ている」という自己の姿を、くり返しくり返しイメージすることが大事です。最後は、信仰の世界に入り、神様、仏様にお任せする気持ちでいるのが最もよいでしょう。取り越し苦労や持ち越し苦労をする人は、なかなか長寿を得られません。やはり、「お役に立つかぎり、神仏は私を生かしてくださるだろう」と信じることです。神様、仏様にお願いするかたちで、幸福な晩年になることを信じ、それをイメージしておくことが大事なのです。イメージすれば、そのイメージはやがて実現していきます。時間をかけて、徐々にではありますが、それが実現してくるのです。「晩年、自分は悲惨な目に遭う」「家族や親族、友人から見放される」などということばかりを一生懸命にイメージしていると、だんだん孤独な老人になっていくので、そうではなく、「明るい晩年を送る」ということを、強く強く、何度も何度もイメージしておくことが大事です。暇があったら、くり返しイメージすることです。くり返し描いたイメージは必ず実現します。結論がそうなると、それに向かって、自分がだんだん変化していきますし、幸福な晩年を引き寄せるような、よい波動も出てきます。この「信じる力」「想念の力」というものを知っておいたほうがよいでしょう。一番目の楽天主義ともかかわりますが、「よりよい未来を強くイメージしている人は、幸福な未来を引き寄せる。一方、破滅的な未来をいつも考えている人は、そうなりやすい」ということです。やはり、心の波長と合わないものは引き寄せないので、明るく生きていると、悪いものは去っていきます。たとえ悪いものが来たとしても、同調しないため、比較的短い期間で離れていくのです」

 一番目の楽天主義ともかかわるが、心の波長と合わないものは引き寄せないので、明るく生きていると悪いものは去っていく。結局、心が人生を決めていくのである。

 

 寝たきり期間が長くなる原因のひとつは、病院に頼り過ぎていることです。ケガなどで長期入院をすると、自分の身の回りのことはすべて他の人がやってくれるようになります。そのため、足腰も脳もどんどん衰えてしまうのです。

 医療や介護を充実させ、高齢者を手厚くサポートすることは、必ずしも「健康長寿」にはつながらないのです。バリアフリーの考え方も、転ばないために手すりをつくることは重要ですが、バリアをすべてなくすことが良いとは限りません。階段や段差など、生活の中に適度な「バリア」があることが足腰の機能を保ってくれて、寝たきりにならずに済むのです。

 寝たきり期間を縮めるために、個人でできる心がけは、働いて、社会参加し続けることです。「生涯現役」こそ健康長寿への道なのです。仕事ではなく、趣味の集いへの参加でもかまいません。「今日、行くところがある」「今日、用がある」という人には夢があり、いつまでも元気でいられます。

 よく「生活習慣が好ましい人は長生きする」と言いますが、むしろ、心のあり方が大事だと思います。夢や目標があるから、元気でいようと努力して生活習慣が良くなるのです。反対に、悩みがちで夢がない人は早く亡くなってしまうように感じます。この「心の健康」という面では、宗教的なアプローチも大切になるのではないでしょうか。

 健康で長生きし、人生の最期まで幸せで充実した日々を送っていただきたいと思います。

参考

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