うつ病の方と接する方法

 うつ病や統合失調症など、精神の病と言われる病気は、霊的な問題を抱えています。普通の生活習慣病は肉体機能の病気ですが、やはり、その方の心の傾向に合わせた病気になっているものです。  しかし、精神疾患の場合は、その方の精神状態が、霊的な悪影響を引き寄せてしまったのです。いわゆる、悪霊の憑依を受けています。それも生活習慣病の悪霊と違い、精神が病んだ悪霊に憑依されているのです。そのため、その悪霊の憑依を外す事ができないと、症状としての精神疾患を治す事は出来ない事になっています。  短期間で治る方もいますが、10年以上かかる方もいます。仏法真理を学べば改善する可能性はありますが、絶対とも言えません。これは、本人の問題だからです。そして、精神科の医師も症状を抑える事はできますが、治療することはできません。  多くの場合は、薬の力で症状を抑えるだけです。薬を使うと、症状が抑えられるのと同時に思考能力も抑えられてしまいます。ようするに、何も考えられないようにする薬なのです。鬱病になっている方は、いまこの世にいながら地獄の世界をさまよっているわけです。 鬱病を治すためには、自分の心に明るさを取り戻す事が必要です。しかし、これは難しくて、体が動かない病気の方に、「ほら、元気にしないと治らないよ~」とアドバイスしている事と同じです。  基本的に本人の課題なのですが、患者の近くにいる方にはやるべきことがあります。それは仏法真理の根本的な教えである、「人間は魂の向上をする為に生まれてきた」ことを自覚する事です。つまり、辛い事や悲しい事が起きるけれども、それは、自分の魂を砥石にかけて、磨きをかけて光らせるために必要な事だと理解する。磨かれている時は痛いでしょう。痛いけれども、ヤスリで磨かないと光らないのです。辛い事を乗り越えるからこそ、人間の魂は光を放つのです。

 そして、神様は、その方に背負いきれない課題は出さないのです。「人生は一冊の問題集」だといわれますが、解けない問題は与えられないのです。 だから、必ず解けます。  人間は魂を輝かせるために生まれて来る。魂の輝きは、辛い事を乗り越えた時に与えられる。辛い事を乗り越えるには、仏法真理の法に基づいて生活すること。そして身近な方が出来る事は、ご本人の仏性を信じて、必ず治ると信じてあげる事です。そして、周りにいる方が光を強くすること。周りの方が一緒に暗く沈んでいたら、治る病気も治りません。本人の心に光が灯らないのですから、周りにいる人が光を投げかけてあげないと救いようがないのです。それは、病気の本人にとっても魂修行なのです。これを乗り越えなければ、今回の人生で生まれてきた意味がないのです。  そして、病気を乗り越える事が出来ず、そのまま命を亡くすような事になれば、来世は暗い世界に赴く事になります。  命あるうちが勝負なのです。この世で出来ない事は、あの世に行くともっと難しくなります。この世は辛い事もありますが、楽しい事もあります。しかし、あの世は波長同通の世界であり、辛い世界に行ったら辛い事しかありません。永遠に続く辛さのなかで、幸福を感じる事ができないと天国に上がれないのです。  ひとつ注意点があるとすれば、仏法真理を伝えようとしても、自分が悟っていない事は伝えられません。「人間は魂を輝かせるために生きているんだよ」と言った所で、言った人が信じていなければ、「なにを言っているの」と言われておしまいでしょう。話すのが難しいのであれば、仏法真理の本を渡すという方法もあります。