臓器移植が必要なくなる

 人間が本来持っている能力を引き出す再生医療が発達すれば、やがて臓器移植が必要なくなる時代がやってくるのでしょう。

 臓器提供については本人の提供意思が不明でも、家族の承諾があれば提供が可能になった。

 宗教的に見れば人間の死とは、「肉体から魂が離脱した瞬間」であり、心臓停止から約24時間後に、肉体と魂をつなぐ霊子線(シルバー・コード)が切れた時を指す。ゆえに、脳死は人の死ではない。そのため、脳死患者は魂が肉体から抜け出る前に臓器を摘出されると、生きたまま体にメスを入れられるのと同じ苦痛を受け、あの世への旅立ちが妨げられてしまう。

 確かにドナー(臓器提供者)不足の現状は深刻です。しかし、ドナーを増やすために、人間の死の定義を変えることは本末転倒です。そもそも、どこからが人の死なのかを定義するのは宗教家の仕事です。世界的な宗教は、人間が単に肉体だけの存在ではなく、肉体に魂が宿った存在だと説いてきたし、それが霊的な真実です。医療行為もそれを踏まえる必要がある。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『心と体のほんとうの関係』のなかで以下のように指摘しておられます。

「人間は自分の体を復元する能力を持っています。それができないのは、人々が唯物論にかなり毒されていて、『そういうことはできない』と思っているからです。体を治そうとして、ずっと強く思念していれば、ゆっくりとではあっても、いろいろなものが治っていきます」

 再生医療は、人間の体に眠っているこの力を引き出すものです。しかし、それは科学の進歩だけがもたらすものではない。時代を超えて語り継がれる神話のなかにも、現代人が忘れ去った、人体再生の神秘が伝承されてきた。人間の霊的な側面に目を向けたとき、医学は唯物論の限界を乗り越え、新たな可能性が開けてくる。宗教と科学を融合させてこそ、人体の神秘の力を引き出す未来の医療が現実のものとなるでしょう。

参考

 臓器移植を待つ患者、家族の気持ち、それを支えようとする医療従事者の情熱を十分認識した上で、人間の死とは「肉体から魂が離脱した瞬間」であり、「脳死は人の死ではない」と考えます。

 この前提に立てば、ドナーである脳死患者は魂が肉体から抜け出る前に臓器を摘出されると、生きたまま体にメスを入れられるのと同じ苦痛を受け、あの世への旅立ちが妨げられてしまいます。

 私達が臓器を摘出されると想像してみた時、その驚愕はいかばかりか、想像を絶します。残念ながら、臓器移植はドナーたる脳死者の立場が忘れ去られています。

 今後、再生医療が更に発達し、臓器を再生できるようになれば、臓器移植が必要なくなる時代がやって来ます。そうなれば、「脳死による臓器移植」の問題も無くなります。

 「人体再生術」は古代エジプト神話や、キリスト教の復活神話など、宗教的にも重要なテーマで、大川隆法総裁は「人間は自分の体を復元する能力を持っています。それができないのは、人々が唯物論にかなり毒されていて、『そういうことはできない』と思っているからです」と述べています。(『心と体のほんとうの関係』)

再生医療 へ

「仏法真理」へ戻る