格差是正

 メディア等では「格差」という言葉が独り歩きしているフシがあります。「格差」は大騒ぎするような問題なのでしょうか。「格差是正」の政策が、かえって格差を広げることになりはしないでしょうか。

 

「貧困率」では見えない実態

 「日本では格差が拡大している」とする主張の根拠として、「貧困率」という指標よく用いられる。例えば、「経済協力開発機構(OECD)の報告によると、2000年の日本の貧困率は13.5%であり、加盟国中第2位である。日本は世界でも有数の格差社会になった」という主張がしばしば展開されている。これだけを聞くと、「貧困率」という言葉の響きも手伝って、日本に「貧困」で苦しむ人たちが増大しているかのような印象を受ける。ただ、「貧困率」とは「全国民の年収の中央値の2分の1未満の収入しか得られない国民の比率」であって、決して貧困者の割合を示すものではない。

 「格差」は「貧困」とイコールではない。日本のような豊かな国と、食べるものにも困るような貧しい国と「貧困率」を比較して大騒ぎするのはナンセンスといえます。

 「格差」の問題は、単純に数値で測れるものではなく、むしろ考え方や受け止め方の問題だといえる。日本は発展途上国からすれば夢のような豊かな生活をしているにもかかわらず「格差」を感じるのは、国民の生活水準が平均化されているため、他の家庭との少しの差が見えやすいためでしょう。

 

実際の貧困者を減らす政策が必要  

 「格差是正」が声高に叫ばれるのは、2006年からの拙速な金融引き締め政策や、2008年のサブプライム問題に端を発する政界同時不況によって、経済成長率が鈍化し、多くの世帯で所得が下がっていることが大きな要因だろう。2009年の成長率はマイナス3.2%を記録した。この数年は「ワーキングプア」と呼ばれる年収200万円以下の給与所得者が増加している。 加えて、こうした言葉を流行語大賞にノミネートするなどして「格差」の存在を繰り返し伝えるマスコミの影響も無視できない。 問題は、「格差」ではなく、経済の衰退による「貧困者」の増大である。それには、経済成長戦略が不可欠です。

 嫉妬心を増幅させたりすることによって幸福になることはない、と知ることが大事である。

 その人を理想として近づいていこうと思い、その成功を祝福しようと思うことによって、理想に近づいていける。

 ところが、その人を嫉妬して攻撃すると、理想から遠ざかっていく。

 豊かな人に嫉妬するのは、その人がうらやましいからであって、その豊かさが自分の理想だかです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『ハウ・アバウト・ユー?』で次のように説かれました。

「まず、「嫉妬心を持ったり、それを増幅させたりすることによって、幸福になることはないのだ」という考え方を知ることが大事です。それを知ったなら、その知識をもとにして、自分の心をコントロールしていくことです。

 「嫉妬をしても幸福にはならない。もう嫉妬をするのはやめよう。嫉妬を感じるのは、相手がうらやましいからだ。  その人をうらやましいと思うわけは、関心のある領域で、自分よりも進んだところにいるからだ」  そういうふうに考えることです。

 自分がその人に成り代わることはできないにしても、「その人を理想として、近づいていこう」と思い、「その人の成功を祝福しよう」という気持ちを持つことです。  それによって、あなたは理想に近づいていけるのです。ところが、その人を嫉妬して攻撃すると、あなたは理想から遠ざかっていくのです。

 今、国全体で「格差社会」ということが言われ、一種の共産主義運動のようなものが再び始まっているように思われます。このような状況のなかで、経済的に苦しんでいる人もいて大変だろうとは思いますが、それを正当化しすぎてもいけないのです。」

資本主義は格差が前提

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