霊的エネルギーの系統樹

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『ユートピア創造論』の中で以下のように説かれました。

「黄金律として、「汝が欲することを他人に施せ」(「マタイによる福音書」7・12)という言葉がありますが、これがなぜ善であるかといえば、人間には、だれもが共通に価値を感じ、共通に喜びを感じることがあるからです。そうしたことがなく、自分はうれしいが他人は喜ばないということばかりであるならば、この黄金律は成り立ちません。これがなぜ成り立つかを、さらに説明しましょう。人びとはそれぞればらばらに生きているように見えますが、実は、人間の魂には仏の神経細胞が張り巡らされているのです。それは、いろいろな枝分かれをして、すべての人につながっています。人間の肉体に血管が張り巡らされているように、大宇宙には、人間の目には見えないけれども、仏の血管ともいえるものが、網の目のように広がっているのです。そして、その網目状の血管によって、すべての人間や動植物がつながっています。それゆえに、「本来は一つだ」と言われているわけです。これは、霊的世界にあった巨大なエネルギーが、投網を打つような感じで強力に広がっていったのです。一つにまとまっていたものが、全宇宙に広がったわけです。全宇宙に広がった投網のごときエネルギー体は、それぞれ、中心になる線、ロープを持っていました。そして、中心になるロープの部分が、各星団の基本的な力、エネルギーのパイプとなっていったのです。このパイプとしてのロープは、いろいろなところにつながっています。このロープの一本が銀河系のほうに流れており、さらには太陽系のほうにも流れてきています。そして、このロープのまわりには、小さな糸がいろいろ出ています。こうしたかたちで、全宇宙は霊的エネルギーの網としてまとめられているのです。

 実は、これは一回だけ起こったのではなく、何段階かに分かれて起きたのです。最も古いところでは、二百億年近い昔に霊的分化が始まりました。銀河系の一部でも、新しいところでは、いまから三十億年ぐらい前に、霊的な分散、分化、多極化の動きがありました。これは宇宙の秘密そのものです。いろいろな時期に、それも人間から見れば気の遠くなるような年数である何十億年という幅を置いて、宇宙のいろいろな場所に霊的エネルギーの核ができ、それが網目状に自己拡散を行なって、新たな生命の系統樹をつくっていったのです。そして、十億年、二十億年、三十億年とたつにつれ、この霊的エネルギーの系統樹に沿って、いろいろな惑星に生命が誕生してきました。投げかけられた仏のエネルギーの糸がもとになって、そのまわりに、やがていろいろなものが発生してきたのです。」