仏陀とキリストを併せた存在

 この地球系霊団にいる、大いなる使命を帯びた一群の人たちを「高級霊」と称するが、そのなかでも、地上に生きている人間から見て遙かに優れた存在のことを、「人格神」という意味での「神」と呼ぶ場合もある。

 「仏」という言葉は、もともとは「目覚めたる者」「悟りを開きたる者」という意味であり、地上に下生したゴータマ・シッダールタ、釈尊のことを指す場合が多いが、それが転じて、大宇宙創造の神と同義の「根本仏」という意味にも使われている。

 そして、仏と神とを合一させた存在であり、人類の草創期以前から地球に責任を持ち、人類の運命に関する最後の決断を下している地球系霊団の最高大霊の名を、「エル・カンターレ」(「光満てる地球」という意味で)と称する。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『霊的世界のほんとうの話。』の中で以下のように説かれました。

「この地球系霊団には、大いなる使命を帯びた一群の人たちがおり、その人たちを「高級霊」と称します。そうした高級霊たちのなかでも、地上に生きている人間から見て、遙かに遠い優れた存在のことを、「人格神」という意味での「神」と呼ぶ場合もあります。これに対して、「仏」という言葉は、もともとは「目覚めたる者」「悟りを開きたる者」という意味であり、地上に下生したゴータマ・シッダールタ、釈尊のことを指す場合が多いのですが、それが転じて、大宇宙創造の神と同義のような、「根本仏」という意味にも使われているのです。仏と神には、このような違いがあります。そして、仏と神とを合一させた存在であり、地球系霊団のなかで最も権威を持って人類を指導し、人類の草創期以前から地球に責任を持っている大霊の名を、「エル・カンターレ」と称します。その意識の一部が、インドに生まれたゴータマ・シッダールタ、釈尊なのです。エルとは「光」、カンターレとは「大地」あるいは「地球」を意味する言葉であり、エル・カンターレとは、「光満てる地球」という意味です。エル・カンターレこそが地球系霊団の最高大霊であり、この大霊が地球系霊団において最高の責任を持ち、人類の運命に関する最後の決断を下しているのです。もちろん、地球にはエル・カンターレ以外にも大霊は存在しますが、九次元という世界に存在する大霊たちが、今、一致協力して、エル・カンターレが創設し、運動を展開している「幸福の科学」を支援しているのです。その意味で、幸福の科学は人間がつくった団体ではありません。この地球を取り巻く大霊界の大霊たちの総意によってつくられたものです。そして、その目的は「全人類の救済」にあります。エル・カンターレが説く地球的仏法真理によって全人類を救済することこそ、幸福の科学の使命なのです。」

 エル・カンターレは、東洋世界と西洋世界の両方を橋渡ししながら救っていく救済計画をたてられ、時代の端境期である20世紀末を見計らって、この時代に下生されました。「悟りと愛」が非常に強く出た教えを説いておられる エル・カンターレ は、仏陀とキリストを併せた存在である。

 大川隆法総裁は、著書『神秘の法』の中で以下のように説かれました。

「私の教えの内容を見れば分かるように、今回の私の使命は幾つかありますが、大きく見ると、仏陀とキリスト(救世王)の両方を備えていることが明らかです。仏教の「悟りの教え」もあります。それから、イエスのほうの「愛の教え」も非常に強く出てきています。これも、予定してのことなのです。「エル・カンターレという存在を、どのように表現するか」と考えた場合、「要するに、仏陀とキリストを併せた存在である」と理解してもらえばよいわけです。「法、真理を指し示す存在」と、「イエス的な愛の教え、救済の教えを説く存在」という、この両方を強く打ち出してきています。これ以外にも、ギリシャのヘルメスの「発展・繁栄の思想」を、近現代的なものとして再現して出している面もあります。ヘルメス的な「発展・繁栄の法」も、当会では強い底力になっているでしょう。ただ、おそらく、外から見ると、「悟りと愛」が非常に強く出ているように見えると思うのです。教えとしては、仏陀とキリストの両面を強く出してきています。これが何を意味しているかは明らかでしょう。キリスト教徒たちは、二十世紀末というものを、一つの「時代の境目と捉えていました。ノストラダムス(1503~1566)の予言もあったので、「世紀末に、大きな危機の時代が来るだろう」と、キリスト教徒は強く思っていたはずです。キリスト教の「救世主降誕」について、日本人は、「とてもよいことなのだろう」と思うかもしれませんが、キリスト教徒にとっては、「それは大変な時代だ」というのが率直な感想です。実は、キリスト教徒たちには、「救世主は、時代の終わり、人類の終わりのような局面でなければ出てこないから、それは大変なことだ」という意識があります。彼らにとって、それは怖いことなのです。彼らは、「救世主が出てくるということは、人類は危機に瀕することがありうるということだ」と認識しているのです。『聖書』の「ヨハネの黙示録」にも、かなり怖い予言がたくさんあります。二千年間、それが連綿と染み込んできているので、「『最後の審判』と一体化して、救世主の降臨があるのだろう」と見ている人は数多くいます。「最後の審判」は、実際には霊界での物語なのですが、それをこの世の問題だと思っている人は、かなり多いのです。そこで、今回は、「東洋世界と西洋世界の両方を橋渡ししながら救っていく」という救済計画、そういう時期を見計らっての計画だったのです。東洋では、仏陀的なものでなければ、やはり理解してもらえないところがありますし、西洋では、キリスト的なものでなければ理解してもらえないところがあると思います。  教えから見れば、人によって、私は仏陀に見えたりキリストに見えたりするかもしれません。どちらにも見えるようになっているのです。」

 西洋文明の流れとしては、1万2千年前、アトランティスにトスとして生まれた方は、霊天上界に還り、アトランティス文明を引き継いだエジプトにおいて、トートの神として崇められた。

 その方は、4300年前に今度はギリシャに、ヘルメスという名で生まれ、西洋文明の源流となっていった。霊天上界に還ったヘルメス神は、ギリシャの指導もしたが、エジプトに対しては、トートの神と一体となったトート・ヘルメス体制で指導した。そして、イスラエルでは、エルの神やエロヒムと呼ばれた。

 これに対して、東洋文明は、2500年前にインドの地で、このトスやヘルメスの過去世をもった方が、今度は仏陀(釈尊)として仏教を説いて、これがチベット、中国、東南アジア、日本へと流れてきて、別の文明を形作った。

 この二つの文明が、それぞれ地球を半周して流れ込んできている日本の地に、トス、ヘルメス、仏陀の過去世をもった方が、今度は大川隆法総裁として生まれ、新たな法を説いておられる。

 天上界は、過去の二つの文明の流れの終着点として、そして未来に向かっては、これを集大成した新たな文明(エル・カンターレ文明)の発信基地として、この日本という地を選んだのです。

 大川隆法総裁は、著書『理想国家日本の条件』の中で以下のように説かれました。

「今から一万二千年ほど前には、みなさんも聞いたことがあるであろうアトランティスという大陸が、大西洋上に浮かんでいました。非常に優れた文明です。現在、ピラミッド・パワーということがよく言われますが、当時のアトランティスには、透明なピラミッドが街のあちらこちらに立っていて、太陽の光を受けて銀色に光っていました。太陽エネルギーを受けて、みなさんがまだ経験していない未知なるエネルギーを結集させ、貯蔵し、それをさまざまな動力源に変えていました。その当時、私はトスという名前でみなさんを指導していたことがあります。アトランティス末期において、政治、経済、科学技術、それから宗教、そうしたさまざまな面を統合した指導者として、みなさんに教えを説いたことがあります。このあと千年ぐらい経って、アトランティスは次第に海中に没していくことになりますけれども、当時のアトランティスの文明というのは、やがて今のアフリカ大陸のエジプトのほうに移っていきます。エジプトでは、今からちょうど一万年ぐらい前から文明らしきものが始まり、八千年ぐらい前から本格化して、紀元前後ぐらいまで非常に高い霊文明が発達しました。アトランティスの当時、トスという名で呼ばれていた指導者である私は、霊天上界に還って、エジプト文明をつくるための指導をしました。それがエジプト文明の霊的な起源です。そのとき、エジプトの人たちからは、トスという名前ではなく、トートの神、あるいはトートという名前で呼ばれています(『トートの書』というものが現代に伝わっています)。いまエジプトには石で造ったピラミッドがありますが、その原型はアトランティスにあった銀色のピラミッドです。その文明がエジプトに伝わったのです。さらに、四千年あまり前には、クレタ島にヘルメスという名で生まれて、地中海文明の基礎をつくりました。このギリシャ文明がやがてローマ文明へと広がっていったときに、エジプトでの文明は終焉を迎え、ギリシャ、ローマ、そしてヨーロッパの、ここ二千年にわたる文明が育っていくわけですが、四千三百年ほど前、ヘルメスという名で地上に生まれ、そして霊天上界に還ってからは、ヘルメス神としての指導を始めました。このときには、エジプトに対しても、ギリシャに対しても、両方に対して霊界から指導をしました。エジプトのほうでは、トートの神とヘルメスの神が一体となって、「トート・ヘルメス体制」と呼ばれ、このトート・ヘルメス体制がエジプトの人たちを指導していたというように歴史的には遣っています。そのように魂の兄弟が一体となってエジプトを指導していました。このトート・ヘルメス体制というのは、非常に霊的なことを強調する体制で、さまざまなる秘技、秘術、霊的なる儀式、奇蹟、こういうものをそうとう起こしました。イスラエルにおいても、さまざまなる預言者が数多く出て、神の教えを説いていますけれども、イスラエルの民族においては、私はおもにエルという名前で呼ばれています。これは「エル・カンターレ」のエルであって、エルの神、エル・シャダイ、エルヒムあるいはエロヒムという名で呼ばれたりしています。さらにインドにおいて、新たに仏教というものを興して、インドからチベット、中国、それから東南アジア、日本へと、仏教文明が現在まで転々と連なってきています。こうした過去の流れというものを鳥撤し、そしてまとめて見てみると、どうやら現代という時代は、ここ数千年のあいだ、西洋と東洋に分かれて育ってきたさまざまな文化・文明が、一つに融合しようとしている時代であることが明らかであろうと思います。アトランティスからエジプト、ギリシャ、ローマ、それからフランス、ドイツ、イギリス、アメリカへと渡った文明アトランティス発祥の、この西洋型文明。また、東洋へと向かっていった文明。この両者が、地球をそれぞれに半周して、東の国である日本という小さな島国を、新しい霊的磁場として選んだのです。すなわち、過去の歴史においては、押し寄せてきた波の終着点として、未来に向かっては、その発進点として、この小さな日本を選んだということです。」

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