肉体と魂

 「肉体と魂」と一口に言うが、人間の魂というのは複合的な多重構造でできている。

 臓器にはそれぞれ独立した意識があって、臓器ごとに心の領域や精神の領域を司っている。そして、心の中心部分は心臓のあたりにある。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『感化力』で次のように説かれました。

「脳死などの問題によって、肉体と魂の関係は大きな論点になっています。幸福の科学は、脳死者からの心臓移植について、あまり好ましくないとしています。なぜかというと、心臓という臓器には意識があるからです。ここは、魂のなかの「心」という領域と非常に密接な部分なのです。人間の肉体には等身大の魂が宿っています。そして、人間の姿をした魂のなかで、心というものは、頭の部分にあるのではなく、胸の部分にあるのです。心臓のあたりに心の中心部分があります。そのため、他人の心臓を移植されると、他人の心が入ってくるような面があります。一方、心臓の提供者のほうは、心を持たずにあの世へ旅立つような面を持つため、あの世で少し困るわけです。また、魂には、頭を中心としたところに、「精神」といわれる領域もあります。私は「愛」「知」「反省」「発展」の四正道を説いていますが、知と発展は、どちらかというと、頭を中心とする部分、精神に関係しています。一方、愛と反省は、胸の部分、心に最も関係があります。人間は、首から上の部分が発達している実務型の人と、首から下の部分が発達しているお坊さん型の人に分かれやすいものです。心のほうが発達している人は、お坊さん型で、愛や反省は得意なのですが、実務的な仕事は必ずしも得意ではありません。お坊さん型の人は胸の部分が豊かなのです。また、胸に近い部分には、「意志」といわれるものの領域もありますし、腎臓のあたりは「感情」にかなり関係しています。そして、深い根源的なエネルギーのようなものになると、おなかから下のあたりに中心部分があります。このように、肉体の各部には魂のいろいろな機能が分散しています。人間の魂は多重構造になっていて、外面をすっぽり覆う幽体のなかに、心の領域もあれば精神の領域もあり、ほかにも、いろいろな臓器に応じて、さまざまな機能の中心点があります。魂は複合的にできていて、それを人間はトータルでいろいろと動かしているわけです。現代医学は臓器移植を安易に行っていますが、ほんとうは臓器移植には危ない面があるのです。」

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