性同一性障害 問題を解くカギは転生輪廻?

 ひと昔前までは「誰にも言えない秘密」だった、同性愛や性同一性障害。最近では「LGBT」という表現で知られるようになった

 

LGBT とは

L  Lesbian レズビアン

 女性同性愛者。自分を女性だと感じていながら、女性に恋愛感情や性的欲求を抱く人のこと。”女性らしい”人や中性的、ボーイッシュな人などさまざま。

G  Gay ゲイ

 男性同性愛者。自分を男性だと感じていながら、男性に恋愛感情や性的欲求を抱く人のこと。いわゆる オネエ だけではなく、男性的な人や中性的な人も多い。

B  Bisexual バイセクシュアル

 両性愛者。男性と女性の両方に恋愛感情や性的欲求を抱く人のこと。恋愛感情は両方に、性的欲求は女性のみなど、さまざまなタイプがある。

T  Transgender トランスジェンダー

 性別越境者。自己認識の性別と肉体の性別が異なる人のこと。自己認識に合わせて外見や肉体を変える人と、変えない人の両方が存在する。

 

 なぜ、自分の性別に悩む人が一定数いるのか。「DNAが性別を決定づける」という現代の考え方だけでは測れないものがある。

 世界の宗教で伝えられる魂の存在こそが、LGBTを理解するカギとなる。

 人間の本質は魂であり、永遠の生命を持って、この世とあの世を何度も転生輪廻している。時代や環境、そして性別までも変えて生まれてくるなら、心と体の性が違ったり、同性を好きになったりする理由も納得できるのではないでしょうか。

 幸福の科学の霊査によると、転生の中で男性に生まれたことが多ければ男性の意識を、女性で生まれたことが多いと女性の意識を持つことが多く、男女を交互に生まれ変わることもある。

 性別は、その転生で学びたいことや果たしたい使命によって、自分で選んでくることが多い。そのようにして、人は転生の過程でさまざまな経験を積むことで魂を磨くのです。

 

性別の選択も含め全ては魂を磨く修行

 性別は自分で選んで生まれてくることが多いが、前世のカルマの刈り取りの観点で性別が決まるケースも存在する。

 性の多様化は、魂や転生輪廻という視点から見ると、決しておかしなことではない。しかし、「心は違う性別だから」と、ただ開き直るのではなく、今世の性別を受け入れて生きようとすることも大切です。

 権利や生きやすさを守るための制度を整えることは大切でしょう。しかし、同時に、自分が今世この性別で学ぼうと決めてきたことや使命に思いを馳せることも、多様な価値観を理解するために必要です。

 

より使命が果たせる性別を選んでくる

 幸福の科学の霊査によれば、イギリス初の女性首相であるマーガレット・サッチャーは、女性の社会的地位の向上のために、男性リーダーとして人々を導いた過去世を持ちながら、あえて女性として生まれ、政治家としてイギリスを立て直した。

 性別の決定には、その人生で果たすべき使命も大きく関わることが多い。

 

人は男性にも女性にも生まれ変わる

 片方の性で転生をくり返す魂もいるが、男女両方を経験することも多い。例えば、前世や前々世で女性として生まれ、今世は男性として生まれてきた場合、女性の意識が強く、男という性に違和感を感じることもある。

 

霊的視点から見た性転換

 現代、医学的には、「性同一性障害」は胎児期のホルモン異常が関係していると見られているが、真の原因は医学的には解明されていない。しかし、仏法真理的には、これははっきりと解明できるのです。人間の本質は霊的存在であり、そもそも生まれてくる前の霊天上界では、男女の魂は別々に存在します。  そして、人間は地上に生まれててくるときに、自分で人生計画を立てて出てくるのですが、時に本来の魂の性と違う性の肉体に入れ替わったり場合があるのです。  

 その主な理由としては、①過去世で異性を迫害し、カルマの刈り取りをするために逆の立場で生まれる場合 ②異性の方が魂修行のために有利と考えて、本人の希望で異性として生まれる場合 ③性別を選ばずに大まかな計画だけで生まれる場合 などがあるとのこと。しかし、そうはいっても「どうしても納得がいかない」という人も多いかもしれません。 肉体とは違う性に宿っているため、「自分はこんなはぜではない」という気持ちも抜けきらないかもしれません。  これは、たいていの場合、「魂の兄弟」が全員女性霊か、全員男性霊の場合、一人だけ違う性で生まれると、そういうことがおきやすいのだそうです。いずれも肉体と魂が異なる性であるから、健全な体を持って生まれても心と肉体の性的な違和感が生じることになるのです。  こうした視点から見ると、「ニューハーフ」「性転換」という男女の性についての新たな視点が得られるのです。  このような悩みをもっている方々に悩みの解消の力にはなれないかもしれませんが、こういう新たな視点をもつことで、少しは悩みが軽くなるかもしれません。「性同一性障害」は、宗教的には決して病気ではありません。

 人間は肉体ではなく、魂であり、心なのです。 死んであの世に還れば、心だけの世界になるのです。 「性同一性障害」の悩みを抱えていても、心が幸福で満たされていることが大切なことなのです。 身長から体重、見た目の容貌、頭脳の中身まで「自分の思ったとおり」すべて満足して人生を送っている人はこの世にはいないのです。よって、悩みで心を曇らせないことが大事です。

 日本は、同質社会であり、異質なものを排除する傾向がありますが、性転換者はどの国にも、いつの時代にも存在します。タイは、このようなニューハーフ、性同一性障害の方に寛容な社会だといいます。それは、タイでは国民の9割以上が仏教を信仰している仏教が転生輪廻を認めていることと関係がある。  かたや、日本は唯物論が蔓延し、転生輪廻の思想も古臭い昔のものだと思われているのでしょうか。しかし、真実は一つです。人間は魂であり、転生輪廻もあります。

 

社会と医療技術の進歩に宗教が追いついていない

 社会の変化や生殖医療技術の進歩に法整備が追いついていないとのされることがあるが、むしろ、既存の宗教が追いついていないのではないでしょうか。

 既存の宗教では、生殖医療や性同一性障害について答えが出せない。現ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王も、同性婚について明言を避けている。

 霊的な真実を述べれば、人は永遠の生命を持ち、何度も転生輪廻を繰り返している。男性中心に転生してきた人が女性で生まれると、魂と肉体の違和感に苦しむ。これが性同一性障害である。

 望まない性に生まれることもあるが、たいていは魂修行の観点から自分で性別を選んでくる。どうしても納得できない場合は性別変更してもよいが、霊的背景を知った上で、本人が責任を取れる範囲で行うべきである。

 一方、親子関係も偶然に生じるものではなく、生まれる前に両親もしくは父か母のどちらかと約束してくる。その意味では、生殖医療で生まれて血縁関係がなくても、親子関係は成り立つ。

 ゆえに、親になる側は、子供との霊的な縁を大切にし、責任を持って愛情を注ぐべきです。

 一方、子供の側は、たとえ周囲の差別や無理解に苦しむことがあっても、自分で覚悟して生まれてきたことを知って、その環境で学びを得るという考え方が大切です。

 時代の変化や技術の進歩には寛容であるべきだが、人間が霊的存在であることは譲れない。個人の幸福と社会の発展を両立させるためにも、正しい宗教的真理の普及が急がれる。

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