地球人類の起源

 人類は、猿から進化してきたわけではない。エル・カンターレによって、金星に生まれていた人霊たちを用いて、何百体かの地球起源の光の指導霊たちが創造されたのが、地球人類の最初の起源。

 しかし、その後、九次元霊であるアモール(後のイエス・キリスト)が射手座から、セラビム(後の孔子)が白鳥座から、モーリヤ(後のモーセ)が蟹座から招かれて、九次元霊域には4体の高級霊が存在することとなった。

 そして、マゼラン星雲の惑星から、宇宙船による肉体生命の大量移住が受け入れられ、同化政策が推し進められたものの、天上界には、八~六次元世界に、表側と裏側ができはじめた。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『太陽の法』の中で以下のように説かれました。

「エル・カンターレは慈悲と智慧の光を増幅させて、九次元界に巨大な光球を創り出しました。そしてこの光球に金星人として最高度に発達した人霊を送り込み、再生のパワーを与え、やがて小さな光に分割し、地球起源の八次元以下の表の光の指導霊たちを何百体か創造しました。そして彼らに個性を与えるため、九次元パワーの総力を挙げて地上に物質化現象を起こしました。まずは蜃気楼のような透明なゆらめきが地表に現われ、次第に人の影のように見えはじめ、最後には、白く輝くばかりの肉体が出現しました。初めての人類が、五人、十人、百人、そして五百人と、続々空中より出現した時、彼らを二つの集団に分け、右半分の集団には、金星人の智慧と勇気の光を投げかけ、左半分の集団には、同じく金星人の優美さ、優雅さの性質を帯びた光を投げかけました。こうして人類の男性と女性が分かれました。彼ら、彼女らが、後にギリシャ系、あるいは仏教系の諸如来、諸菩薩、観音などとなった、高度に進化した魂を有する人類だったのです。やがて彼らの肉体子孫も増え、優秀な金星人霊たちも、数多く、地球人としての肉体生活の経験を積みました。そして彼らの人口が地上で七億七千万人を超えたころのことです。エル・カンターレは、自分の創造した高級人類の子孫たちに、指導者としての経験を積ませるためには、類人猿たちより進化した生物を生活させ、それらを訓育・指導させる必要があることを感じました。そこで、他惑星からの人類型生物の導入を決定しました。この頃、他惑星からの移住計画の立案のため、射手座の九次元意識アモール(イエス・キリスト)、白鳥座のセラビム(孔子)、蟹座からモーリヤを招来し、彼らの意見を参考としました。 しかし当時、地上には、恐竜などの巨大生物が徘徊しはじめていたので、地上に慣れない移住民たちが生命を奪われる怖れがありました。そのため、最初にマゼラン星雲の惑星から招来した人間に似た生物たちは、やや自己顕示欲と自我が優勢な、戦闘性の強い種族になりました。それでも、彼らは科学技術において高度なものを持っていたので、宇宙船に乗って地球にやってきました。姿形は、現在の人類とよく似ていますが、耳の先がとがっていることと、猫のような尻尾がついていることが彼らの特徴です。やがて、とがった耳や尻尾は徐々に退化していきましたが、彼らの心の中に残るその自己イメージのため、天上界に戻っても、一部の人たちは天狗や仙人、鬼、妖怪などの姿に変化していきました。エル・カンターレ系の高級人類たちは、いわば王家の人々として、彼ら移住者たちを地球になじむように同化政策を押し進めました。しかし、移住者の中の指導者たちは、光のエネルギー総量は多いものの、わがままな荒神、祟り神的要素をもつ者も出てきて調和を乱したので、これを裏側に封じ込め、天上界にも、八次元、七次元、六次元世界に表側と裏側ができはじめました。」

 ここで、「マゼラン星雲からの移住民たち」と言われているのは、エンリルやルシフェルを筆頭とする人々ですが、これは「レプタリアン」と呼ばれる宇宙人たちであることが明らかにされています。

「この裏側の世界の指導者の一人がエンリル(九次元裏側担当)といわれる存在で、後に、彼の直属の部下の一人ルシフェルが、いまから一億二千万年ほど前に、地上にサタンという名で生まれたときに、地位欲、名誉欲、物質欲、肉欲におぼれて、堕落。再び高級霊界に還ってくることができず、低位霊界に地獄界をつくって反乱を起こしたのです。その後彼はルシファーという名で、地獄の帝王となりました。さて、先のマゼラン星雲からの移住民たちが、自我が強く、やや調和を欠いているため、エル・カンターレは、新しい人類の導入を決定しました。こうして、二億七千万年前、オリオン星座から、大挙十億人の大船団が地球に飛来してきました。これが第二回目の宇宙からの移住です。当時、エル・カンターレ系の金星人霊団で、地球で転生の経験を積んでいた者は、すでに百億人を超えていたので、大規模な移民の受け入れが可能だったのです。このときに、九次元大霊として三体がやって来ました。すなわち、アケメーネ、オルゴン、そしてカイトロンです。アケメーネは、インドでは人類の始祖としての伝説とともに伝えられているマヌと呼ばれている高級霊です。オルゴンは、マイトレーヤー如来と呼ばれている方で、ラムディア大陸の時代、アトランティス大陸の時代にずいぶん活躍したのですが、ここ一万年ほどは、あまり地上に出ておりません。カイトロンは、神智学におけるクート・フーミーという方です。主として科学技術を担当。ギリシャに生まれ、アルキメデスと称されました。近代に再び生まれたのですが、そのときは、ニュートンという名で呼ばれていた方です。これを機会として、大霊団を収容するために、地球五次元善人界が整備拡充されました。そして約一億五千万年前、エル・カンターレの本体が地上に下生し、巨大な光文明を建設しました。地球的仏法真理が確立され、他惑星人の指導教育が一層進みました。エル・カンターレヘの帰依者も続出し、地球人としての共通意識ができてきました。さらに、一億三千万年前には、エル・カンターレ系霊団が、高級霊界での分光現象を繰り返し、個性霊として四百億人を超える魂群を確保したことを記念し、ペガサスという星座から、第三陣として、約二十億人を飛来させました。このときに九番目のセオリヤと十番目のサマトリヤがやってきました。セオリヤとは、いまから三千数百年前にギリシャに生まれたゼウスという方です。サマトリヤは、イラン地方に生まれて、ゾロアスター、あるいはマニと呼ばれた方です。あのゾロアスター教やマニ教をつくった方です。こうして九次元に十人がつどい、地球霊団の指導体制がかたまってゆきました。そしてこのころに、新しい地球人のための四次元幽界が、その位置づけを明確化されつつあったのです。」

地球霊界の階層・地獄界の始まり