太陽の活動について

 太陽は、水素の4原子核が融合して1個のヘリウム原子核をつくりあげるという、核融合反応によって輝いている。ヘリウム核の質量は四つの水素核の質量より0.7%少ないので、この消滅した質量がエネルギーに変換される。放出するエネルギーによって、太陽の質量は少しずつ失われていく。太陽の寿命は約100億年程度と考えられており、現在の太陽の年齢は約46億年である。あと数十億年で、太陽は莫大なエネルギーをつくりだしてきた燃料である水素を使い果たす。水素が燃えつきると、ヘリウムが核反応を起こし、もっと重い元素がつくられるようになる。ヘリウムもやがては使い果たされるが、残った元素は核融合反応を維持するのには重すぎるようになる。太陽は、今後もしばらくは主系列星という安定した状態が続くが、やがては老年期を迎え、中心部に重い元素がたまって直径が大きくふくれ上がった、低温の巨星(赤色巨星)に進化し、今後数十億年でその一生を終わる。死滅した太陽は重力によって縮んでいき、その後には地球と同じくらいの大きさで、地球の何十倍もの重さをもった天体(白色矮星)が残る。

 ところで、現代の天文学では、太陽はガスを主成分としているとされています。太陽の99.9%は水素とヘリウムから成っており、 これらが核融合して輝いているというのです。しかしこの説には幾つかの矛盾があります。

 太陽の中心部で熱核融合が行われているならば大量のニュートリノを放出するはずですが、実際には本来必要とされる半分以下の量しかニュートリノは観測されていません。

 またこの場合、中心部から離れるに従って温度が低くなるはずですが、光球の温度が約6000度であるのに対し、その外側の彩層は1万度、一番外側のコロナに至っては100万度以上もあります。それに、太陽黒点は4000度位で、周りより温度が低いので黒く見えるのですが、この太陽黒点は太陽の表面から奥深く窪んだところにあります。

 つまり、常識とは逆に、太陽は中心部から離れるにつれ温度が高くなるわけです。勿論、表層部分だけの話ですが、これは一体どういうことでしょうか? これらの謎は核融合説では上手く説明できないのですが。

 太陽の活動には、活発な時期と静謐な時期があります。それらの兆候は、太陽黒点やフレアに現れます。   太陽黒点は11年周期で増減し、磁場が一つの極性から反対の極性に達するまでに11年かかります。磁場が元に戻るには22年要しますから、22年周期と見ることも出来ます。   太陽活動の周期には、1755年から始まる周期を第1周期とする通し番号が付けられており、2008年1月から第24周期に入っています(2008年~2019年)。2013年から低温期に入るらしい。

 いま、「二酸化炭素(CO2)が増えたから、地球温暖化が進んだ」ということが当たり前のように受け入れられています。その“常識”を前提にして政策が決められています。 ただ、「二酸化炭素が増えて、温暖化が進み、気候が変動した」ということは、一つの仮説に過ぎません。  

 世界の学者たちの間では、「地球温暖化の原因は、二酸化炭素の増加ではない」という説が唱えられるようになっています。

 地球温暖化の原因は二酸化炭素の排出などではなく、太陽活動にあるという有力な説があります。太陽(黒点等)の活動による低温期と高温期の繰り返しの影響の大きさに比べれば、二酸化炭素が理論的にもたらす温暖化の影響は、無視できるほど小さい。

 『太陽の謎とフォトンベルト』(飛鳥昭雄・三神たける、学習研究社)によると、太陽系の諸惑星や衛星は皆温暖化しているそうです。最も顕著な例は火星で、1999年以降、両極の氷が溶け始め、2000年までの間に氷冠の50%が消失しました。計算の結果、火星では地球の4倍以上の速さで温暖化が進んでいるそうです。

 火星の大気の主成分は二酸化炭素なので、これは火星での特殊現象と見られそうですが、大気がほとんど存在しない天体でも温暖化は起きています。たとえば、1998年の時点で、海王星の衛星トリトンの温度は5%も上昇しました。

 元々高温の大気を持つ金星に至っては、さらなる気温上昇のため大気の輝きが増しています。巨大なガス天体と考えられている木星や土星、天王星、海王星においても同様で、大気のエネルギーが高まっています。その結果、これらの天体の両極ではオーロラが発生しています。これは太陽の活動が活発化していることを意味します。

 太陽からは、電磁波や高エネルギー粒子(プラズマ)が常に放出されています。この プラズマの海は、遥か冥王星の彼方まで広がっています。太陽系の惑星や衛星は、このプラズマの海に浮かぶ小舟のような存在です。プラズマの海のことを専門的に「太陽圏(ヘリオスフィア)」と呼びます。

 宇宙空間にも高エネルギーのプラズマが広がっており、このヘリオスフィアは宇宙空間のプラズマが太陽系内に侵入しないようにバリアを張っています。ちょうど地球の大気や電離層のようなもので、そのお蔭で太陽系の諸惑星は破壊 されずに済んでいるのです。こんなところにも太陽の恵みが現れています。

 ところが、このヘリオスフィアに今異変が起きており、プラズマのエネルギーが徐々に大きくなっているそうです。その影 響で太陽系の惑星や衛星が温暖化しているのです。温暖化は、宇宙的な規模の出来事なのです。

 ヘリオスフィアのエネルギーがなぜ大きくなっているのか不明ですが、宇宙空間からやってくるプラズマの流れ(ビル ケランド電流)に対抗する必要上そうなっていると考えられます。

 プラズマには、可視光線や赤外線などの外に紫外線やガンマ線、X線などの有害な電磁波が含まれており、地球の 上空にある「バン・アレン帯」はこれらから地上の生物を守っています。このバン・アレン帯を作っている原動力は、地 球の地磁気です。つまり地磁気が強くないとバン・アレン帯は消滅してしまうのです。

 ヘリオスフィアのプラズマ・エネルギーが増えているのですから、地磁気も強くなる必要があります。実際に他の天体 では地磁気は強力になっており、たとえば木星の地磁気は従来の2倍になっているそうです。地磁気がほとんどなかった火星でも大気濃度が高まり、地磁気が復活しています。

 ところが、わが地球だけは地磁気が減少しています。岩石に残された過去の地磁気の強さを分析した結果、この1000 年間で急速に弱まっていることが判明しました。誠に由々しき事態です。

 地球の地磁気は一様ではなく、地域差があります。特に南米のブラジル中部から南部にかけて弱く、日本の付近の 半分しかないそうです。わが国は余り変っていないようですが、地球の反対側で弱まっていることは大きな問題で、これ は地球全体に関わってきます。地球温暖化よりこちらの方が事態は深刻です。

 地磁気は地球の核で作り出されるので、米軍はプラズマの性質を利用して地球の中心部に核兵器を撃ち込み、地磁 気を復活させることを目論んでいるようですが、そんなことをしたら取り返しの付かないことになりかねません。自分たちの行状を深く反省すべきでしょう。

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