神々の切磋琢磨によって世界は発展する

(幸福の科学大川隆法総裁の法話より)

霊界の神々の勢力図はどのように変化していくのか

 神々も、怠け者であることは許されず、忙しく活動しています。

 最近の幸福の科学のリーディングでいろいろと明かされている中で、「中国の三国志時代の英雄たちが、明治維新のころに、相当日本に生まれている」という話が出てきています。そして、「その明治維新の英雄たちが、まだ死んで百年も経つか経たないか、あるいは数十年のうちに現代に多数生まれ変わっている。そして、なぜか幸福の科学の中に相当入ってきているらしい」ということが、今、分かってきているわけです。

 推定するに、明治の王政復古で、革命運動を起こして、無血革命で新しい時代を開いたけれども、十分に完成しなかったと思うところがあったのだと思います。そして、先の戦争の敗戦の結果、国体がグラついたので、「もう一回、立て直しをやりたい」と考えて、早めの転生ではありますけれども、だいぶ出てきているらしいのです。

 そして、「その神々の中心勢力が、どうも宗教運動と関係があるらしい」ということが言えます。

 ただ、当会自体は非常にグローバルで、地球的なものの見方をしているので、多分、今後、単なる国粋的な運動になることはないでしょう。

 要するに、日本の神々であっても、今回の「大イノベーション」に失敗したら、みな、リストラされてしまう運命にあるわけです。「もう少し、GDPの低いところへお生まれください。農耕生活をしている地域に生まれて、農耕を指導する方法もあるでしょう。灌漑の仕方や池の掘り方、二毛作のつくり方などいろいろ指導して、神様になる道はまだ他にもあるでしょう」と言われて、格下げを受ける可能性はあると考えます。

 「どの神々がリストラされる予定になっているか」ということは、なかなか発表しにくいものがあります。現在進行形で今、希望を胸に頑張っているからです。再建を目指して頑張っているところですが、再建不可能となったときに、リストラが始まるということです。

 古代のエジプトの神々は、エジプトの神々としては機能していません。ギリシャの神々も、ローマの神々も、今はもう機能していないのは明らかです。すでに欧米圏なり、他の国で転生しています。

 あるいはアフリカや中南米の神々等は、姿がよく分かりませんが、『2012年 人類に終末は来るのか?』という霊言で、モンテスマというアステカの王様をしていた人が、今のアメリカのオバマ大統領として転生しているらしいことが分かりました。

 モンテスマの霊は、アステカの滅亡を振り返って、「あのとき、あっさりスペイン人に滅ぼされた。悔しい。白人優位主義を壊したい」などという思いを持って、現代のアメリカの大統領になっているようです。

 このような方が、「アメリカを没落させるのが使命だ」などと言っていると、本当にアメリカが没落し始めてきたので、十分怖いものがあります。

 これは、リストラにあったけれども、もう一回チャレンジして、「リストラにしたほうをリストラしてやろう」と頑張っている勢力だと思います。しかし、アメリカにも敵が出てきています。今は、イスラム圏や中国圏等に敵がいますので、自分の考えだけではやれないところは当然出てくるでしょう。

 この世は、ある意味での文明の実験場であるので、「どういう考えで率いると、国が発展したり、人々の幸福感が高くなるか」というのは、やってみないと分からないところがあるわけです。

 三国志の時代であれば、「ある国だけに光の天使が集中していて、あとはみな、悪魔の軍団だ」などということはないわけです。やはり、それぞれの人たちが理想の国をつくろうと思って、切磋琢磨して頑張った面はあるのです。

 古い時代なので、武器を使って人を殺すこともあったかもしれませんが、理想の国づくりを目指して競争していたということはあったと思います。

 

無神論の国を自由で、神を信じる国に

 私が主として考えていることは、やはり、「信仰心がある国の発展を助けたい」ということです。日本はやはり、「信仰心のある国と協力して、世界的な発展をつくっていきたい」と思うのです。

 今、無神論の国でも、経済的には友好関係にある国もあります。そういう国が日本と真の友人として付き合うためには、やはり、思想の統制を解除して、言論や思想、出版の自由を保障すべきではないかと思います。

「国民を簡単に捕まえて放り込むのをやめなさい」「簡単に隣国を占領して、自治区にしてしまうようなことは、もうほどほどにしてください」と言わなければなりません。自由な国にしてさしあげることが、真の友情ではないかと思います。

 そうした国では、当然、独立運動が起きると思いますが、その運動に正当性があるかどうかについては、国連が機能しないならば、国連を超えて自分たちで価値判断を提示して、「どちらが正しいか」と言わなければいけません。

 チベットのダライ・ラマが国を失って亡命してから五十年以上が経ちます。ダライ・ラマは、宗教指導者兼首相です。かわいそうなことに、五十年以上も国のない首相をやっているのですが、別にチベットが何か悪いことをしたわけではありません。ある日突然、中国の軍隊が来て占領されて、僧院が焼き討ちに遭ってみな殺しになり、ダライ・ラマはインドに山越えをして逃れたのです。それで、国がないまま五十年以上経ったのです。

 また、内モンゴルも同じです。占領されたままで、打つ手なしという状況です。

 その中で、幸福の科学の伝道運動は地道に進んでおります。私は、自由で平和な社会をつくろうと考えているのです。そのために、軍事的権力が国民を一元的に圧迫するような体制は避けたいし、言論の自由は保障したいのです。

 他の宗教が、非人道的かつ犯罪的な手段で人々を圧迫したり、迫害したりするのは許せませんが、平和的手段で意見をいろいろ述べること自体については否定的ではありません。もちろん私たちの宗教の伝道は進めていきますが、他の考え方はあってもいいと思います。

 そういう考え方の下で、今、宗教を支持する国々と結びついて、彼らを守りたいという気持ちを持っています。また、無神論国家は、神を信じる国家に変わっていただきたいと考えています。

 

リストラのリストに載る独裁的権力者たち

 やはり、日本の国自体も、先の敗戦の痛手から立ち直って、もう少し健全な精神状態に戻るべきでしょう。マッカーサーもこの世の人ではありません。日本はもう占領されていないので、自分たちのことは自分たちで判断しなければならないのです。

 「神々のリストラ計画」については、残念ながら今発表することはできません。皆さんの子孫の時代に教科書に載っている歴史を見れば、誰がリストラされたかは、おそらく分かると思います。もしかしたら、今も少しは計画があるかもしれませんが、明らかにすることはできません。

 ただ、今言ったように、仏法真理の価値を高めて、自由と平和を愛する人々が繁栄するような国にしていくこと。そして、それを圧迫するような勢力については、できるだけ、それが凋落していく方向に持っていきたいと思っています。

 ですから、仏教を信じるような国家で、軍事政権などが幅を利かせているようなところは、基本的には、民主化する方向を応援したい。はっきり言えば、「リストラされる神々」としては、独裁的権力者たちがリストに載っているのでしょう。

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