インターネットや携帯電話の盲点

 インターネットや携帯電話をよく使っている人たちは、「一日の持ち時間は増えない」という原点を見落としている。

 「一日の質が落ちていないか」ということの点検が要る。

 特に、経営者にとっての情報の質の大切さを見落とすな。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『日本の繁栄は、絶対に揺るがない』で以下のように説かれました。

「つまり、インターネットや携帯電話をよく使っている人たちは、「一日の持ち時間は増えない」という原点を見落としているのです。一日は二十四時間しかありません。その二十四時間を使って、私たちは生きなければいけません。経営者にとっても、一新入社員にとっても、一日は二十四時間です。労働時間は八時間から十時間前後しかないわけです。私たちは、「一日の時間が、いったい何に使われているか」ということを見直す必要があるのです。すると、インターネットや携帯電話を使っている時間が、かなりあるのではないでしょうか。これらの時間が増えた分、逆に、減った時間、消えた時間があるはずです。それは、実は「考える時間」です。「思索し、考え、思想をつくる時間」が消えています。それから、「判断を下すための時間」も消えています。さらに、もう一つ、消えているものがあります。それは「本を読む時間」です。ここで、私が述べたようなことは、百年ぐらい前の思想家たちが「新聞に警戒せよ」と言っていたことと同じことでもあります。この、新聞に対する警告は、その後、ラジオに対する警告になり、テレビに対する警告になっていきましたが、今はインターネットや携帯電話に対する警告になっているのです。要するに、「一日の質が落ちていないか」ということの点検が要ると、私は述べているのです。いつでもかかってくる携帯電話は、深く物事を考えたり学んだりする上で、妨げになることが非常に多くあります。昔でいう“井戸端会議”などをしている暇がない人たちは、携帯電話に、あまり長い時間つかまってはいけないのです。インターネットの利用についても、やはり、「情報の質が低下していないかどうか」のチェックが必要です。メールが普及し始めたころ、「一社員から社長に何でも連絡ができるようになり、階層性の打破につながる」と言われたこともありますが、「情報の質は、はたして、どの程度か」という点検が要るのです。これは実に大事なことです。経営者の判断にとって、情報の質は非常に大事です。「重要な情報に基づいて判断をしなければいけない」というのが、経営者の立場なのです。数年前の“ホリエモン騒動”のとき、検察当局は、逮捕した堀江氏のパソコンや携帯電話を、大変な労力を使って調べていました。一説によると、彼は一日数千件ものメールを読んで、判断していたそうです。そういう情報を、一日中、相手にしていると、肝心な、会社全体の方針や危機管理、あるいは、外部環境の大きな変化についてのマクロ的な視点が抜けていきます。そして、自社の内部論理だけで走っていき、危機が迫っていても分からなくなるのです。」

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