なぜ本を読む必要があるのか

 幸福の科学大川隆法総裁は、学生向けに行った法話で、読書の効用について以下のように説かれました。

「ベストセラーと言っても、1万部以上売れる本はあまりない。働いている人は8千万人くらいですから、1万部と言っても実は8千人に一人しか読んでいない。従って、本から得た重要な情報は、他の人は知らないし、使っていない。だから、これからは貴重な情報になる。いい本を選んで読んでいくことをお勧めしたい」

 確かに、本は、情報の精度や貴重さにおいて、他の媒体と一線を画する。製作にかけた時間や内容の練り込みにおいても、本は格段にレベルが違う。

 ブログなら誰でも書けるが、本はそれなりの実績とキャリアがなければ書かせてもらえない。「本を出せる」というだけで大変なことだし、1万部を超えるベストセラーとなると、相当な情報価値がある。

 多くの場合、一冊の本には、著者が一生をかけてつかんだ知恵が盛り込まれている。それが数時間から1日で得られる。

 10冊読めば、本を書けるほど優秀な(古典なら歴史に名を残すほどの)人物の知恵を10人分取り込めることになる。100冊なら100人分、千冊なら千人分ということになる。これは物凄い知恵の集積効果と時間短縮効果である。成功者に読書家が多いというのもうなずける。

 となれば、寸暇を惜しんで読書をすれば、それだけ成功に近づくことになる。ちょっとした移動時間の30分を読書に充てるだけでも、漫然と時間を過ごす人と比べて、人生に大きな差がつく。

真の成功を目指すなら教養人への道を歩もう

 「自分としての考え方がある程度確立し、自分なりの意見を出せるようになるためには、いろいろな分野の書物を最低千冊ぐらいは読んでおく必要がある」

 大川隆法総裁は、著書『人生の王道を語る』の中で、こう指摘し、「教養人への道」を歩むことを勧めている。そして、教養の道を進むことで、他の人々との差が明らかに出てくると言う。

 その差とは、「人々の心が読める」「世界の本質が見えるようになってくる」、そして、「他の人々に教えられるようになっていく」の3つです。

 千冊以上の本を読むには、相当な時間をかける必要がある。しかし、それだけの投資効果は確実に得られるし、その蓄積の効果は、一朝一夕では追いつけない歴然とした差を他の人との間に生み出す。

 成功者の多くが、その成功に先立って、雌伏の時代に膨大な読書をしているのは、決して偶然ではない。そもそも、すぐには効果の出ない努力を5年、10年と積み重ねていけること自体が、非凡であり、その人の意志の強さを示している。

 こうした蓄積の果てに得られる成功は、簡単には揺るがない。どうせ成功を目指すなら、真の実力と膨大な教養に裏打ちされた本物の成功を目指したい。読書は、そのための最強の手段の一つなのです。

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