人間幸福学

 人間幸福学とは、幸福の科学の教えを中心に諸学を整理・統合したものです。幸福の科学は「幸福になる方法」を探究している宗教ですが、人間幸福学はそれを一般化して「どういう考え方をすれば人間は幸福になれるか」を抽出して、学習できるようにしたものだと言えます。

 

諸学問に善悪の価値判断を示す

 幸福の科学の教えをもとにしている人間幸福学の根幹には、「神仏への信仰」があります。神仏への信仰という前提は学問にふさわしくないという人もいるかもしれません。しかし、これは学問の始まりであるソクラテスの精神そのものなのです。

 また、人々の幸福を目的とする以上、世界を苦しめている宗教紛争も解決せねばなりません。そのとき必要なのは「神の心」の探究です。

 やはり、学問の使命(ミッション)として「世界を正しい方向に発展させたい」という願いがあるならば、勇気ある価値判断を避けることはできません。

 大川隆法総裁は、法話「『人間幸福学』とは何か」の中で「『人間幸福学』というテーマから見て、あらゆる学問やこの世の行動について再整理し、再統合し、もう一度考えてみる必要があるのではないか」と述べています。このように「人間を幸福にしているか否か」という観点から価値判断をする人間幸福学は、倫理学や政治学はもちろん、理科系も含めたあらゆる学問についても、動機や目的を問い、善悪の指針を示すことになるでしょう。

 

人間幸福学の具体化として新たな学問が生まれる

 人間幸福学は主として、個人として幸福になれる考え方、人間としての生き方を教えます。しかし、経済の問題、政治の問題など、社会全体の幸福を考えるならば、これだけでは不十分です。

 この人間幸福学の理念を受け継ぎつつ、そのさらなる具体化として、多くの学問が展開していきます。成功する事業家を生み出す「経営成功学」、国民が幸福な未来国家とは何かを学ぶ「未来創造学」、未来の科学と産業を創造する「未来産業学」などです。

 こうして、あらゆる学問は「個人と社会の幸福」のために一致協力するようになります。さらに、「新しい創造」「未来への貢献」を合言葉に、未知の技術や産業が生まれることが期待されます。文明は全く新しいステージに突入することでしょう。それはまさに「第二のルネサンス」と呼ぶにふさわしいものです。

 

人間幸福学・・・

1 幸福の科学の教え(どうしたら幸福になれるか)を一般化し、学習可能にする。

2 「人間の幸福」という観点から、既存の諸学問に対して善悪  の価値判断を示す。

3 ここから、さらなる具体化として「経営成功学」「未来創造学」「未来産業学」など、新たな学問が展開していく。

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