幸福実現党 教育の使命

 日本の教育現場には、「価値観の押し付けは良くない」「子どもはそのままで素晴らしい」という考え方があります。実はこうした考え方が、いじめや学級崩壊などのひずみを生んでいます。

 教育の本質は「正しさとは何か」を探究することです。正しさを教えることなく「自由」や「個性」を発揮させることは、わがままを許すことになりかねません。自分で善悪を判断できる子供を育てることは、教育の重要な使命です。

 もう一つの使命は、子供たちの学力を向上させることです。詰め込み教育にはネガティブなイメージがありますが、社会に価値を生み出せる人材になるには、基礎的な知識や学習する習慣を身につけることが不可欠です。

 幸福実現党は、「一人ひとりが無限の可能性を持つ」という人間観と、「教育には人間を変える魔法のような力がある」という確信のもとで、教育政策に力を入れています。

 

幸福実現党の教育改革の方向性

従来の価値観

 教育による価値観の押し付けは良くない 

幸福実現党の教育についての考え方

 善悪の基準や正しい価値観を教えるべき

従来の価値観

 詰め込み教育は子供のストレスになる

幸福実現党の教育についての考え方

 学ぶこと自体が喜びであり自立のための力になる

従来の価値観

 「国家のために」という教育は良くない

幸福実現党の教育についての考え方

 各自が強みを伸ばして国や社会に貢献することが人生の使命

 

いじめ解決への取り組み

 善悪の価値観を徹底させ、学校に正義を取り戻す

幸福実現党のいじめ解決プラン

  いじめは常に存在し続けている

 発見されにくい場合も多いため、調査項目が「発生件数」から、アンケート調査や観察などで得られる「認知件数」に変更された。

 2011年の大津市中2いじめ事件の報道で、問題意識が高まり、認知件数が急増した。

 (出典:文部科学省 2013 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」)

善悪の価値観を教え、いじめを許さない校風をつくります

 「正しさ」の奥には、神仏の教えがあります。宗教教育を通じて、「いじめは悪」「悪い行いには悪い結果が出る」といった、善悪の基準と正しい価値観を教えます。

学校や教師の責任を明確にします

 教師は聖職者であり、子供を善なる方向に導く使命があります。その使命に反する、学校や教師によるいじめの放置、助長、隠ぺい行為は処罰の対象とします。

 「いじめは犯罪」というスタンスで、学校や教育委員会の対応に加え、場合によっては警察や地方法務局との協力体制を構築します。ネット上の悪口や誹謗中傷は迅速に削除する体制をつくります。

「いじめは許さない」という毅然とした姿勢を貫く

 いじめを苦にした自殺などの痛ましいニュースは後を絶ちません。いじめへの問題意識は高まっていますが、多くの学校が有効な対策を打ち出せていません。

 いじめの根本的な解決には、まず教師が正しい価値観を持ち、子供にもそれを教え、いじめを許さない校風をつくることが必要です。

 暴力をふるう、持ち物を壊す、悪口をインターネット上に書き込むなどして人を傷つける行為は、世の中では「犯罪」です。こうした行為は、子供であっても厳しく指導し、場合によっては出席停止などの処罰をすべきでしょう。

 成立した「いじめ防止対策推進法」には、いじめの放置や隠ぺいを行った学校や教師に対する罰則規定がなく、いじめの減少につながっていません。幸福実現党は、いじめの放置・隠ぺいは、職務責任に反し、悪を助長する行為であり、罰則を設けてでも防ぐべきだと考えます。

 

学力向上への取り組み

   努力の意味と喜びを教え、高い学力を身につける

幸福実現党の学力向上プラン

 市場原理を導入し学校間での競争を促します

 「学力向上は教育の使命」と位置づけて、全国学力テストの学校別成績を公開し、教師や学校の成果を「見える化」します。

 学校間の切磋琢磨を促すため、住んでいる地域にかかわらず、通う公立校を選択できるようにします。

 教育バウチャー制を導入し、生徒が多く集まった学校の予算が増えるようにします。

 切磋琢磨できる環境を整え教師の質を向上させます

 教員免許を更新制にし、教師の自己研鑽を促します。

 教職員免許がなくても、実務経験が豊富な人や仕事で成果を上げた人が教壇に立てるようにします。

 学力向上という優れた成果を出した教師が報酬面などで報われる仕組みを導入します。

 

「塾に頼らない公教育」を実現します

 公教育の質を上げ、家庭環境や経済環境などによって学力向上の機会が奪われないようにします。

 土曜授業を完全復活させるなど、教育内容と授業時間をゆとり教育導入以前の水準に戻します。 

学業を通じて努力の価値を知り社会で自立できる力を養う

 2002年に本格導入されたゆとり教育の背景には、「詰め込み教育は子供にストレスを与える」「知識ではなく考える力が大事」といった考え方があります。 

 しかし、基礎的な知識や勉強の習慣がなければ、考えを深めたり、新たな価値を創造したりすることはできません。

 幸福実現党は、「自分を高め、他の人や社会に貢献することが人生の目的と使命である」という霊的人生観を政策のベースに据えています。本来、学力をつけることは喜びであり、社会を繁栄させる力になります。また、学業は「努力すれば報われる」という正しい人生観を体得する機会でもあります。努力の意味を知った子供は、社会に出ても自分の足で力強く歩んでいけます。

 

教師や学校の質を高めチャンスの平等を確保する

 人間は神仏の子であり、無限の可能性を宿した存在です。どんな環境に生まれても、努力によって道を開いていけるのです。

 そうであるならば、教育には特にチャンスの平等が求められます。塾に通わなくても、公教育で十分な学力を身につけられるよう、学校や教師の質を高めていきます。例えば、学力テストの成績や進学実績で学校の予算や教師の待遇に差をつけるなど、「生徒の学力向上」という教育の使命を果たした学校や教師が報われるようにします。

 

個性を輝かせる多様な教育の実現

   学校設立の自由を推し進め、各自の志を実現する

幸福実現党の多様な教育実現プラン

 子供の才能や個性はさまざまで、教育ニーズも多様化しています。ニーズに応じた教育が実現できるよう、国民として求められる一定の学力、徳力を身につけることを条件に、学校設立の自由化を進めます。

 才能のある子供が早めにチャンスが得られるよう、年齢にかかわらず、学習の習熟度に応じて飛び級・飛び入学を認める制度を導入します。

 高等教育(大学)の設置基準、修学年限、入試方法、入学資格などは、各学校が自由に決められるようにします。

 

自由化で生まれる多様な教育サービス

世界で活躍する国際人を養成する学校

 海外経験を通して実践的な語学力を身につけます。世界の宗教、歴史、政治経済など、多様な文化、価値観を学び、自国について世界に発信できる真の国際人に育てます。

国や世界を豊かにする企業家を養成する学校

 企業家に必要なリスク管理、投資、人材管理などについて、大企業の経営者などから実践的な知恵を学ばせ、日本と世界の発展に貢献する企業家を輩出します。

あらゆる分野の天才を育てる学校

 音楽や美術、伝統芸能など、幼いころから天才的な能力が見えてきている子供には、早い段階で専門的な教育の機会を充実させます。

 

教育の自由化で国民の能力が花開く

 「他の人や社会に貢献することが人生の使命」ですが、使命は人によって異なります。

 ある人は企業家として、またある人は国際社会でビジネスパーソンとして活躍しています。人の命を救う医師、優れた作品で人の心を豊かにする作家や芸術家、 社会の利便性を高めるエンジニアなどもいます。

 多くの人は生まれる前に、「この使命を果たそう」と計画してきます。それが次第に各自の興味・関心、志となって現れてくるのです。各人が使命を果たすために、強みを磨くこと。それこそが本当の「個性」を光らせる教育です。

 国家統制型の画一的な教育制度には限界があります。多様性を尊重し、強みを伸ばす教育を自由に選択できることで、国民の能力が開花し、国や世界の繁栄につながっていきます。

 

愛国心教育が自分と他人を尊重する精神につながる

 日本の子供は、諸外国に比べ自尊心が低い傾向があるようです(下図参照)。これは、日本に蔓延する「自虐史観」に基づく教育と無関係ではありません。自分の先祖や国が悪いことをしたと繰り返し教えられれば、自分を価値ある存在だと感じられなくなるでしょう。

 幸福実現党は、正しい歴史観に基づく教育を推し進め、豊かな人間性と愛国心を育みます。さまざまな分野で活躍し、社会を発展させてきた歴史上の偉人や英雄に関する学びを深め、志高い人材を育成します。

「ローマは、市民がローマを愛したから偉大となった」という言葉があるように、正しい愛国心は、「自分たちの国をもっと立派にしよう」という意欲を高め、国を発展させる力につながっていくのです。

 

未来に「福」を植える教育の実現を

 教育は「国家百年の計」です。優れた教育は、善なる心を持ち、富を生み出す国民を多く育てます。その結果、日本が豊かになり、国際競争力も高まります。正しい教育は、未来への最高の投資といえるでしょう。

「人間は神仏の子であり、それぞれに尊い使命がある」「努力次第で無限に伸びていく可能性がある」という人間観を持つことで、教育の力を存分に発揮させることができます。

 どれほど優れた魂であっても、努力して磨き出さなければ、本来の力を発揮できません。逆に、今は未熟でも、努力を重ねれば優れた人材になれるのです。

 それゆえに、誰もが多様で質の高い教育が受けられる国は、「理想的な魂修行の場」であり、目指すべき方向であると考えます。

 今こそ、教育の方向性を転換させ、未来を開く人材を数多く育てることが求められています。

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