信仰の本能

 仏教やキリスト教など、具体的な信仰を持たない人にとって、「信じる」という行為は難しいと感じられるかもしれない。だが、世界を見渡せば、そうした「常識」が実は非常識であることが分かってくる。

 幸福の科学大川隆法総裁は、欧米の例を挙げて こう問いかけました。

西洋では、人間と動物を分けるものは、『信仰』であるということが、ある程度分かっています。動物には生存欲求がある。自分の身を守りたいし、食べ物が食べたい。食べられたくないという気持ははっきりある。人間には、これにプラスアルファとして、何かもう一段、尊いもののために役に立たないと、この世に人生を受けた意味がない、という気持がどこかにあるはずなんです

 「これをすれば、いくら儲かる」とか、「あれをやれば、これだけの見返りがある」などという損得勘定ではなく、「何かの役に立ちたい」という衝動に突き動かされた経験を持つ人も多いのではないか。それは、目に見える物や事象だけがすべてという唯物的な価値観から抜け出していることを意味する。

 総裁は、著書『繁栄の法』で、人間と動物の一番の違いは、「信仰の本能」を持っているかどうかであると指摘し、「信仰の本能とは、『目に見えないものを信じ、理解し、それに基づいて行動することができる』という性質のことです。何を信ずるのかといえば、伝統的には、『仏』や『神』という言葉で表わされるもの、すなわち『仏神』です」と説いている。