大陸の沈没と出現
大陸は、巨大海洋火山の噴火、地震の連発によって海底が浮上して誕生します。
一方、地下のマグマ溜りが水平でかつ巨大な大きさに成長していると、そこで起こる「爆鳴気爆発」はマグマを左右方向に押し広げます。続いて起こる「結合収縮反応」では空になったマグマ溜りは潰されてしまいます。震源の上部にある引き領域は海底に沈降してしまうのです。
島が沈んだり、大陸が数千メートルの海底に沈んでしまうのは、山体崩壊という重力によって海底まで崩落するのではなく、解離ガスの充満したマグマ溜りが爆縮によって潰滅するために、引き込まれるようにして沈下するというわけです。マントル自体に含まれている「解離ガス」(酸素と水素の混合ガス)が爆発を起こし、地殻を下げたり、押し上げたりします。爆発の方向が上向きなら地殻は隆起し、横向きならば沈下します。
爆発が上向きの場合は地殻の隆起現象。水平の場合は瓜生島の沈没のような沈降現象。水平で震源が浅い場合は水平のずれ現象となる。
地下深くにて直下型の大地震が繰り返されて浮上したのが、アルプスでありヒマラヤだと思います。
水平方向の爆発で沈降したのが、伝説のムー大陸やアトランティス大陸、日本では爪生島などです。
瓜生島は、「押し円錐軸」が水平の解離ガス爆発がおきて沈降したと推定できる。
「押し円錐軸」が水平であることが、震源の真上では地震動としては「引き」、つまり、地盤の落下を招く。この噴火が陸域で起きたのなら、巨大な陥没となるのです。
陸地と海底は、上がったり、下がったりの浮沈を繰り返してきました。
エベレスト、天山山脈、カナディアンロッキー、グランドキャニオン、アンデス山脈、そして、特異な形状をしたギアナ高地もかつては海の底だった。グランドキャニオンの地層からは、少なくとも過去に3回の浮沈があったことが分っています。
アンデスやヒマラヤにはアンモナイトの化石が出てきます。昔は海の底だったのです。グランドキャニオンでは、堆積された地層がくっきりと見えています。昔は水面下にあったことを意味しています。
アンデスやヒマラヤが海底から あそこまで隆起するような地殻大変動期には、地球の重心が移動してしまいます。回転体の回転軸は重心を通るように変化しますから、地磁気は一定で、地軸が変化する。大陸の陥没でも同じでしょう。
これまでも、ムー大陸やアトランティス大陸だけでなく、もっと多くの大陸の浮沈があったのでしょう。小規模のものが瓜生島であり、高知湾であり、熱海、沖縄、台湾で報告されている海中遺跡です。
高山は、かって海の底だったり、平野だったところが、何回もの地震という爆発現象によって上昇したものだと思います。
地表近くで起こった地震によって誕生したのが小さな規模ですが昭和新山です。
44億年前より以前には、地球の表面において、マグマに含まれている大量の水が気化し、地球を覆っていた。しかし、地球表面が冷えたので水蒸気が液化し、雨となり、海が形成された。マグマ→冷却→陸地→海 の順番で出来たのでしょう。
大陸が誕生し、アルプスのような山脈が生成されるのは、直下型地震という垂直方向の爆発が頻発して、海底が浮上することが原因です。
大陸が上下に浮沈を繰り返す間に、海底にある時代に地球内部からの高熱の作用を受けて変成する現象の一環と考えられます。海底は陸上と違って熱が逃げ難く、陸域に在ったときの堅くて厚い地殻も下部になるほど、半熔融状態となり、褶曲したり、解かされたりして、地殻は薄くなってしまいます。その間に幾種類もの変成岩が誕生します。
グランドキャニオンのような地層が地上に浮上するのは、直下型の大地震、つまり爆発方向が地表に直角となる地震によるもので。
かつては「ムー大陸」と呼ばれる古陸があった。古陸が無かった場所からは玄武岩熔岩が噴出し、古陸があった場所からは かつての大陸性地殻が熔融した大陸性マグマが噴出しました。
46億年という地球の歴史の中では、数え切れないほどの隆起・沈降を経験しているはずですから、大陸は常に姿を変えてきたはずです。そのたびに様々な変成岩が生成されるのは当然だと推定できます。
陸上部分よりも海底部分は軟弱であり、引き領域内にある海底土質は、からっぽになった巨大なマグマ溜りに引き込まれるように陥没します。大陸や島の陥没はこうして起きるのです。
海底の直下型地震(爆発の方向が地表面に垂直である)では、巨大な隆起が発生して、「ギョー」と呼ばれる海底台地の出現を見ます。
関東大地震のあと、相模湾内海底の水深変位量がプラス200メートル(深くなるということ)を超えると言う。
押し領域にあたる部分でも砕破されて軟弱になり、次の「結合収縮反応」でマグマ溜りに引き込まれる部分があっても不思議ではない。
あるいは、海底のがけ崩れ、地すべりのようなものが発生して、水深が局所的に深くなったという単純なことなのかもしれません。
海洋底拡大説という「プレートテクトニクス」の論点は間違いであることが理解できると思います。
大陸形成の材料とはマグマに元々含まれている解離水(酸素と水素のこと)と玄武岩マグマがゆっくりと冷却されるときに形成される結晶質の花崗岩のことです。
よって、大陸が沈降した場所には大陸性の岩石が再熔融して「大陸性マグマ」ができますが、それ以外の海底からは玄武岩マグマが噴出して洪水玄武岩台地を作ります。玄武岩台地は海底(オントンジャワ)でも、陸上(デカン高原)でも形成されます。
熔融マントルに含まれる解離水が爆発して地殻を上昇させたり、沈降させたりしているのです。プレートテクトニクス論とかマントルが固体論に拘って考えている限りは到達できない見解です。
フィリピン海にかつて大陸があった
サイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの諸島には、花こう岩や閃緑岩などの陸的要素を多分にもった岩石が知られている。陸と海を境する といわれる 安山岩線 はフィリピン海のはるか東にあって、太平洋をとりまいている。安山岩マグマが噴出している西ノ島も、花崗岩が見つかっている第三西スミス海丘も、安山岩線の西に位置します。フィリピン海の地殻構造をみると、奄美海台、北大東海嶺、沖大東海嶺などには、陸的な要素がうかがえる。
フィリピン海プレートと呼ばれている海域は、「安山岩線と陸地の間」に位置していて、地質学的には「大陸地域」に分類されるその安山岩線とは、地質学的には海洋と大陸の境界を意味するものと考えられています。「一般地室学」(アーサー・ホームズ著)によると、フィリピン海は西と東に「安山岩線」があります。
サイパン、グァム、ヤップ、パラオなどの島々は『安山岩線』の西、つまり、「ムー大陸があった地域」と考えられる場所にあることが分かります。
伊豆小笠原―マリアナ島弧や その西側に伸びる西マリアナ海嶺は、「南方古陸」(「ムー大陸」)にあった大きな山脈が沈降している姿です。
1万2000年前に太平洋に沈んだムー大陸
ムー大陸の位置についてですが、安山岩線や南方古陸という最新の知見から見直すと、フィリピン海を中心とした位置と思われます。
チャーチワードは、「失われたムー大陸」の中で、ムー大陸の沈没を次のように想定しています。
ムー帝国の繁栄を支えていた広大なムー大陸、その地殻の下には、恐ろしいおとし穴が口を開けていた。それは、火山帯によってつくられたガスの詰まった穴、ガス部屋(チャンバー)であったと。
チャーチワードは、空っぽのガスチャンバーを想像したうえで、ハワイ、タヒチ、イースターまで含んだ広大なものとなっている。
チャーチワードは、ムー大陸が沈んだのは無数のガスチャンバーが崩壊したからであろうと述べています。最初から空っぽのガスチャンバーが存在するのではなくて、大陸の地下深くにマグマ溜りが無数に発達し、そこに地下水が介在して解離爆鳴気爆発が生じたのだと考えるのが正しいと思います。
地底火山の活動によって地中に発生したガスは非常に爆発しやすい性質をもっていて、地殻を形作っている花崗岩にハチの巣のような穴をあけてしまう。そして、何かのひょうしにこのガスが地上に抜け出てしまうと、あとは非常にもろい空洞となり、地殻を支えるのもやっとという状態となる。そして、支えるもののない天井がくずれると、連鎖反応を起して地中の空洞は次から次へとくずれ落ち、厖大な面積にわたる大陥没をひき起こす。最初からガスの詰まった部屋ができるのではなく、最初はマントルから上昇してきたマグマがマグマプールを形成し、それが熱解離による圧力増大、大地震の発生によってガスチャンバーとなり、ついで結合収縮によって、減圧・壊滅というプロセスに至ったのです。
ハワイ諸島やイースター島からは、花崗岩などの大陸地殻の痕跡は見つかっていません。ただ、ムーの文明は海洋文明で世界中に伝播していた。ムーには高い文明があったので、ハワイ、タヒチ、イースターなどの地域まで影響を与えていたのでしょう。
石切り場で放置されている製作途中のものまであって、「突然、作業を中止し、道具を放り出して消えてしまった」かのように見える
イースター島のモアイ像をなぎ倒し、製作の途中で放棄させた原因は、アトランティス大陸の沈没によって起こった地殻移動による大洪水が原因ではないのでしょうか。
沈没したムー大陸への惜別の情を表しているようにも思えます。モアイ像の築造者にとっては、ムー大陸が母なる大地を意味したのではないでしょうか。周辺の島々に伝わる伝説ではそのように推定できます。
その像が、アトランティス沈没時の大洪水でなぎ倒され、築造者も一瞬にして犠牲になってしまった・・・ということのように思えます。
西之島の不思議 大陸の出現か?
アジア・オセアニアの地殻に大変動が起きる予兆が現れています。
ここ数年、日本から東南アジアへの架け橋となる九州で、たびたび噴火活動が起きていることは周知の通り。鹿児島県の桜島は頻繁に噴火を繰り返し、熊本県の阿蘇山、鹿児島県の新燃岳、薩摩硫黄島、口永良部島(くちのえらぶじま)、諏訪之瀬島でも噴火がありました。
日本から南方に下った太平洋、東南アジア、インドネシア、オセアニアの大地でも、火山活動が活発化しています。フィリピンではタール山が噴火し、インドネシアではこの2年間でソプタン山、クラカタウ山、ムラピ山と3つの火山が立て続けに噴火しました。さらに南下して、パプアニューギニアのラバウルカルデラ、マナム山、ウラウン山、ニュージーランドのトンガリロ山とホワイト島も噴火。「火山噴火のパンデミックの様相を呈している」と言っても過言ではないかもしれません。
東京から約930キロメートル南方の小笠原諸島の西之島は、活発な噴火を繰り返し、面積は日ごとに拡大しています。
2014年6月12日、東京の約1000km南方に、南北約650m、幅約200mの小さな無人島があった。2013年11月20日、西之島の海岸線から約300南東沖に海底噴火が確認され、新島を形成した。新島は爆発的に、かつ着実にマグマを噴出して成長を続けた。2013年12月、西之島は新島と結合し、一体化した。2014年5月、西之島は、面積は以前の4倍、南北、東西ともに幅1250mの島に成長した。
最初に噴出したものは安山岩質でした。安山岩質のマグマが噴出するのは、その海域にはかつて大陸が存在したが、大陸の沈下によって、再度熔融し、それが噴出していたということを意味する。ところが、最近、安山岩質に変わって より深部から噴出したと見られる玄武岩質に変わったそうです。
再溶融成分が噴出し終わったので、今後はその下にある玄武岩質の熔融マントルが噴出したとみられます。
三宅島、八丈島、青ヶ島のような場所は、マグマの流動性が高い場所であり、深部のマントル物質と入れ替わっているので、噴出しても玄武岩質のものにしかなりませんが、沈降する前の大陸地殻が厚い場所では、半熔融状態で残留・滞留している可能性があります。これが噴出すれば、大陸性の組成を持った熔岩となるでしょう。西ノ島の熔岩は粘性度の高い、半熔融状態の熔岩(かつては大陸地殻を形成していた が、海没して、海洋化を受けたもの)が吹き上がっているのではないでしょうか。大陸性といっても、ゆっくりと冷却されてできたものではありませんので、花崗岩にはなりません。結晶化が起きていない安山岩になるのでしょう。
南方の硫黄島も日ごとに隆起・拡大しています。太平洋上のこれらの島では、地下からの継続的なマグマの供給が認められており、今後も拡大傾向にあることが指摘されています。
このまま長い年月が経てば、大陸が形成される可能性も出てきます。
この小笠原諸島は、かつてのムー大陸があったと考えられる地域のほぼ北縁に位置しています。また、ニュージーランド北部にあるトンガリロ山とホワイト島は、旧ムー大陸があったと考えられる地域の南端より少しだけ南に位置しています。
西之島や硫黄島などの島が大きな陸地に成長できるかどうかは、供給されているマグマの化学成分を調べれば分かるという。
西之島や硫黄島や小笠原諸島の島々、九州を形成する火山、東南アジアからオセアニアの火山。これらの場所で噴出している溶岩は、数ある溶岩の中でもほぼ全て、大陸を形成することのできる溶岩なのです。
日本から南方の太平洋、東南アジア、オセアニアにかけての火山噴火と陸地面積の増大は、「新ムー大陸の形成がすでに始まっている」ことを示唆しているかのようです。
幸福の科学大川隆法総裁は、著作『太陽の法』の中で新ムー大陸の浮上を予言しておられます。
大規模な地盤沈下が起こる可能性も
これまで海であったところが新たに陸地となると、その規模が大きければ、大きな陸地を形成するに足る岩石を、地球のどこからか自給しなければなりません。
つまり、新ムー大陸の浮上は、一方で他地域の岩石の欠損が生じる、すなわち、沈降し、海中に没する陸地があることを意味しています。
現在、地球科学的な手法によって地下に大量のマグマがある地域や、大地に大きな亀裂が走っている地域が認められており、それらの地域では大規模な地盤沈下が起こるかもしれません。現代の物質文明で築きあげられた世界に変革を迫るような出来事が控えているかもしれないのです。