波状攻撃の理論  『物事には必ずピークがくる』

 物事はピークが来れば必ず下ります。仏教的に言えば『諸行無常』です。したがって、その商品の波が頂点に来る前に次の波をつくっておかなくてはなりません。物事は必ずピークが来るので、その波のサイクルをある程度予想し、次の波を準備しておかなくてはいけないのです。

 

常に勝ち続けるシステムの構築

 大きな企業の特徴として、一つの成功や小さな成功だけでは組織を維持できなくなるという点があります。社員が選任いれば選任を、一万人いれば一万人を食べさせなければならないからです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『常勝の法』で以下のように説かれました。 

「ある程度の成功を築き、ある程度の実績をあげた場合に、次にしなければいけないことは、「勝利は長くは続かないことが多い」ということです。一時的な勝利というのは、個人においても組織においてもありえますが、ある人がやって成功したことは、当然ほかの人も真似するので、そのときに自分にとって有利であった条件が そうだなくなることもあるのです。

 追い風が吹いて、たまたまその業種が当たることもありますが、やがて追い風がやんで、斜陽化することもあります。ライバルが強くなりすぎることもあります。そのように、いろいろなことがあって、駄目になる場合があるのです。

 したがって、一定の勝利を収めたときには、次に勝ち続けるための方法を考えなければいけません。

 常に勝ち続けるシステムの構築というものは、個人においても組織においても必要なことです。たまたま成功したとしても、その成功は長くは続かないのが普通です。諸行無常なのです。常に勝ち続けるためには、それなりの備えが必要であり、勝ち続けるための方法を考えなければいけないのです。

 勝ち続けるためには、「いかにリソースフルであるか。すなわち、いかに資源が豊富で、何度も戦いができるか」ということが大事です。

 たとえば、個人として、ヒット商品を出して成功したならば、次は、ヒット商品を出し続けるにはどうしたらよいかを考えることです。今年のヒットだけでなく、来年はどうするか、その先はどうするかを考えなければいけません。」(P-153~154)

 

大きな波を起こすことの必要性

 物事には必ずピークが来るというのが法則です。

「物事は、ピークが来れば必ず下ります。仏教的に言えば「諸行無常」ということですが、これは法則なのです。何があってもそうです。運動であろうが、勉強であろうが、芸術であろうが、体力であろうが、ピークが来れば必ず下るのです。

 これを経営的な面で見ると、何かの商品を販売している場合、その商品の売り上げが伸びていくときは非常に儲かりますし、発展するのですが、その商品にも必ずピークが来ます。

 この「物事には必ずピークが来る」ということは法則なので、あらかじめ知っておかなくてはいけません。1年後か3年後か5年後かは商品によって違いますが、ピークは必ず来るのです。したがって、ピークが来ることをある程度は予想しなければいけません。

 ピークというものは、図形で言えば、波の形の頂点のようなものです。必ず頂点が来て、祖の後下がり始めるのです。

 例えば、新しい商品を売り出して、それがよく売れたとしても、やがては他の商品に押され、消えていきます。これは当然のことです。新商品を出してヒットしても、似たような商品がたくさん出てきて、しのぎを削っていくうちに だんだん落ちていきます。こういうことがあるのです。

 一つの商品だけで勝負をすることは、頂点が一つだけになるので、長期にわたって何十年も会社を運営し、大勢の従業員を養っていくためには、極めて危険性が高いのです。

 したがって、その商品の波が頂点に来る前に、次の波をつくっておかなくてはいけません。「一つの波が頂点を過ぎて、しばらくしたら次の波の頂点が来る」というように、何年かおきに次の波の頂点が来るようにしていかなくてはならないのです。そうすると、いつも波の頂点から頂点へと走っているようなかたちになってくるわけです。

 これを「波状攻撃の理論」といいます。」(社長学入門』P-79~82)

 もちろん、発売後すぐに消えてしまう製品もあれば、衰退段階に入ってから持ち直すケースもあるため、全てがこのプロセスを辿るわけではない。一般的に、製品のライフサイクルは以前と比べ短くなっていると言われる。そこで、ライバル製品にシェアを奪われる前に、自ら新製品を次々と打ち出すことで、従来の製品をあえて古くしたり、捨て去ったりする戦略を採るケースもある(計画陳腐化)。自動車やコンピュータ・ソフトなどがモデルチェンジを繰り返すのはその好例である。

 いわば、「物事はピークが来れば必ず下る」と言う諸行無常の法則を前提に、次々と波状攻撃を仕掛けていくのである。

 新製品を次々と市場に投入する仕組みを全社的につくったのが、ポスト・イットで有名なアメリカのメーカー 3Mである。

 

長く売れ続けるものをつくる

 ロングヒットの商品を一つ出すと、会社の経営は非常に安定します。当たったかたと云って、類似品、似たような商品を出して、前の商品を潰してします事がくあります。

 物事にはピークがあるので、そのピークがどの時期に来るのがという事を考えて次の波を用意することが大事です。

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