真に成功する経営者の条件

 真に成功する経営者の条件は、第一に金銭面、人材登用面でのバランス感覚が優れていること、第二に未来志向型であること、第三に世の中の役立つことをしたいと常々願っていることです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『成功の法』で以下のように説かれました。

「私は、経営者にとって大事な条件は三つあると考えます。
 一番目は、「バランス感覚が優れている」ということです。
 このバランス感覚は、二重の意味を持っています。第一のバランス感覚は、金銭面でのバランス感覚です。「収入・支出についてのバランス感覚が優れている」ということが大事です。第二のバランス感覚は、人材登用におけるバランス感覚です。すなわち、「適材適所ができる」という意味でのバランス感覚です。
 人間は、向いているところに使われれば、幾らでも、その能力を発揮するものですが、向いていないところに使われれば、まったく能力を発揮することができません。この意味において、バランス感覚が非常に大事だと思います。
 結局、「どのように人員を配置することが、全体の機能をアップすることになるか」ということです。これは、会社の収入・支出のバランスを見る力とも、ある意味では似通っていると言えましょうか。「全体をどう見るか。どういうバランス感覚で見るか」という考え方です。
 経営者の条件として二番目に大事なことは、未来志向型であることです。未来志向型というのは、「常に、未来に目が向いている」ということです。
 常に、一年先、五年先、十年先を見ていく必要があります。自分の事業の何年か先を見ることは当然ながら、自分の事業以外の環境をも含めて、「環境は、どうなっていくのか。そのなかで、どのようにやっていけばよいのか」ということを考える必要があるのです。「未来を見つめ、未来のなかの自分たちのありかを探る」ということが必要なのです。
 経営者の必須条件として三番目に挙げたいことは、やはり、「『世の中にとって役立つことをしたい』と、常々、願っている」ということです。
 「自社だけの利益、あるいは、自分一人だけの利益を求めていって、それなりに成功する」ということもありえましょう。しかしながら、そういう生き方をしている人は、長い目で見たときに、必ずどこかでつまずくことになっていきます。
 これは、言い換えるならば、「社会の一角を占める自分たちが、どれだけのものを社会に還元していけるか」という視点でもあるわけです。さらに言葉を換えるならば、「愛の還元」と言ってもよいのではないでしょうか。「愛というものを、次々とお返ししていく。回していく」という考え方ではないでしょうか。
 やはり、「多くの人の力によって、現在の自分がある」ということを、深く考えなければいけません。
 そして、多くの愛を与えられているとするならば、この愛を還元していくこと、お返ししていくことは、当然のことではないでしょうか。
 したがって、「地位が上がれば上がるほどに、立場が上がれば上がるほどに、多くの愛を還元していこう」とする考え方が重要となってくるのです。そういう考え方を持ちつづけることのできる人が、真の成功者となっていけるのではないかと私は考えます。」
(283~290ページ)

空間的立場から自分たちを見つめる必要がある

 

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