社会人の勉強
いまのままでよいかどうかを自分に問いかけて、よくないと思うなら、「頑張らなければ」と考えること。人間の能力には大して差はないので、無理してでもやらないと、普通の人と同じになってしまう。
成功の秘訣の一つは、無駄なことはしないで、自分が使える可能なかぎりの時間を、いちばん大事なことに投入すること。
土日を生かすことも大切。一日を活動に、一日を充電に使うのが基本原則。
一日に二十四時間しかない時間は、自分でつくり出すもの。つくり出せなければ、自分の責任である。
幸福の科学大川隆法総裁は、『リーダーに贈る「必勝の戦略」』で以下のように説かれました。
「私が、まだ駆け出しのサラリーマンだったころのことです。その当時、私は朝の五時四十五分ぐらいに起きていました。まだ朝日が出ていないときに、スマイルズの『西国立志編』という本を、毎朝十ページずつ読んでいたのです。
そして、「イギリスがあのように繁栄したのは、このような自助努力の人が、たくさん出てきて頑張ったからなのだ。自分だって、頑張っていれば、やがて、そのようになれるかもしれないな」と思って頑張っていたら、十年ぐらいすると、そのようになってきました。
いまのままでよいのかどうかを自分に問いかけて、よくないと思うなら、「頑張らなければ」と考えることです。
みなさんの多くは、必ずしも、ずば抜けた才能をお持ちではないだろうと思うのです。そうであるならば、秘訣の一つは、この朝の時間もそうですが、やはり、無駄なことはしないで、自分が使える可能なかぎりの時間を、いちばん大事なことに投入することです。これが、いちばん成功の可能性が高いのです。
これを早めに知った人は得です。知らなかった人は、定年退職のころに後悔しはじめるようになるので、早めに知ることが大事なのです。
サラリーマンをしていると、夜、付き合いから抜けられないで、毎晩のように酒を飲まされていたりすると思います。結局、そういうしがらみのようなもので自縄自縛になり、抜けられないでいるので、「責任は自分にある」と言わざるをえないのです。
それから、「土日を生かす」ということも大切です。土日のうち、一日を活動に、一日を充電に使うことです。これは基本原則です。
私は、このように本を書き、説法もしていますが、これができるようになるまでに、自分でどの程度の時間を使ったかと考えてみました。私の場合、いろいろと書籍を読んだりする勉強に費やした時間は、おそらく万の単位だろうと思うのです。数千時間では済まず、万の単位の時間をつくり出したはずです。その時間を、どこかから捻出したと推定しています。
時間というものは、一日に二十四時間しかないので、やはり、自分でつくり出すものなのです。つくり出さなければ、それは自分の責任なのです。つくり出さない人は、「時間がない」という言い訳に甘んじているだけです。
たとえば、書物などは、平日の通勤時間でも、二時間あれば、かなりのものが読めます。読むのが速い人であれば、一回の行き帰りだけで一冊読んでしまうでしょうし、そうできなくとも、平日の五日間で一冊読み終える人もいるでしょう。あるいは、土日の片方をあてるとしたら、そうとう読めるはずです。
人間の能力には、そう大して差はないので、どこかで無理してでもやらないと、普通の人と同じになってしまいます。」(112~118ページ)