休日を積極的に使う

    収穫逓減の法則 より

 自分のコンディションを整えるために、休日を積極的に使っていただきたい。

 経済学の「収穫逓減の法則(効用逓減の法則)」に照らしてもわかるとおり、収穫を増やしていくためには、適度の休息を取る必要がある。

 これは単なる怠け心と違って、積極的休養の効果を用いて、積極的に収穫を増やしていくための方法論である。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『仕事と愛』で以下のように説かれました。

「自分のコンディションを整えるために、休日を積極的に使っていただきたいと私は考えています。日本人は休日の使い方がとても下手です。「休む」ということ、「力を蓄える」ということを知らないのではないかと思えるのです。
 経済学の法則のなかに、「収穫逓減の法則」というものがあります。「効用逓減の法則」と言われる場合もあります。それは、「単位当たりの満足度において、最初の一単位で得られた満足度よりも、二単位目、三単位目、四単位目と、新たな単位が次々と増えるに従って、得られる満足度がしだいに減ってくる」という考え方です。
 例えば、お腹が非常に空いていたとします。そうした空腹のあとで食事にありつけたならば、一膳目のご飯は、舌もとろけんばかりのおいしさでしょう。ところが、同じくご飯一杯でも、二膳目になると、喜びが少し減ってきます。三膳目になると、もっと減ってきます。四膳目、五膳目になると、しだいに食べられなくなってきます。これは、「ご飯一杯の効用が逓減した」と考えてよいでしょう。
 勉強の効果の場合も、同じように考えられます。一日中、同じ科目を勉強していると、頭に入ってくる量が次第しだいに減ってきます。最初の一時間では非常にいろいろなことが学べたのに、二時間目、三時間目になってくると、気が散って、ほかのことを考え始め、しだいに収穫が減るようになるのです。
 ところが、「根性で勉強する」ということを主体に考えている人は、いくら収穫が逓減してきても、「これでもか、これでもか」と、五時間、八時間、十時間、十二時間と勉強を続けるようになっていきます。
 しかし、ただ漫然と三時間勉強するよりは、「一時間勉強して十分の休憩を入れ、さらに一時間勉強して、また十分の休憩を入れる」というようにしたほうが、はるかに効率は上がっていくのです。これは、単純ではありますが、いつも変わらない真理なのです。
 それゆえに、みなさんに、まずお教えしたいのは、「収穫を増やしていくためには、適度の休息を取る必要がある」ということです。
 仏法真理の学習においてもそうです。一日中、あるいは、毎日毎日、仏法真理の学習をしていると、やがて収穫の逓減が始まり、満腹状態が表れてくることがあります。こうした人は、本当の意味での効率的な勉強方法を、まだまだ知らないのです。そうした状況が表れてきたときには、一定期間の休息を取ることです。
 例えば、日曜日に勉強する場合には、「まる一日、ただ漫然と本を読むのではなく、適当に休憩を取りながら読む」ということにもなるでしょう。また、一週間規模ならば、「一週間のうちに、五日、勉強し、勉強しない日を、二日、設ける」「六日、勉強して、休みの日を、一日、設ける」という考え方もあるでしょう。
 もっと大きな期間で見るならば、一カ月や三カ月単位の考え方もあるでしょう。一カ月のうち、三週間、勉強して、一週間は適当な休息を取る。三カ月のうち二カ月は勉強して、一カ月は休息を取る。こうした考え方もあります。
 いずれにしても、これは、単なる怠け心とは違って、積極的に収穫を増やしていくための方法論であることを忘れないでいただきたいのです。これが積極的休養の効果の一つです。」
(143~147ページ)

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