ザリガニ型人生

 勇気をもった決断、そして実行が大事。勇気ある行動をとることが大事なのです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『成功の法』で以下のように説かれました。

「二度、三度と失敗を繰り返した人のなかには、もはや勇気が枯渇して出てこないように思っている人もいるでしょう。何度も挫折経験を繰り返した人は、逃げることのみを考えます。尻のほうから逃げていくこと、後ろに向かって逃げていくことだけを考えるのです。これを、私は「ザリガニ型人生」と呼んでみたいと思います。
 田んぼのなかや小川のなかに、ザリガニという、エビに似た生き物がいます。彼らは後ろに逃げることしかできません。人が来たり、水のなかで魚が跳ねたり、あるいは、石ころを投げ込まれたりすると、その昔に反応して、すぐ、二十センチか三十センチ、後ろにサーッと下がります。
 したがって、ザリガニを捕まえることは、そう難しいことではありません。彼らの十センチか二十センチ後ろに、そっと網を入れておいて、目の前に石ころを一つポトンと落とせばよいのです。そうすると、ザリガニは、みすみす網のなかに入って一巻の終わりとなります。
 「敵は前にばかりいる」と思って、いつも後ろに逃げる傾向のある人は、後ろに網が仕掛けられている場合には、もはや逃れようがないのです。
 「目の前に起きることが、自分を害することばかりである」と考えるのは早計です。そうではなくて、勇気を持って前に進むときに、そこに道が開けることもあるのです。自分を守ることのみを考え、後ろに下がることばかりを考えていては、真に自分を救うことにはならないのです。勇気ある行動をとることが大切です。
 いま、自分自身を振り返ってみて、失敗癖のある人、挫折癖のある人は、よくよく考えていただきたいのです。
 おそらく、そういう人は、なかなか決断が下せない、優柔不断の性格なのではないでしょうか。自分自身の意思決定ができないのではないでしょうか。
 意思決定ができない上に、おそらく行動に出るのが遅いのでしょう。「できれば、危険を避けたい。不幸な経験を避けたい。傷つきたくない。人との接触を避けたい」という気持ちが強いのでしょう。
 それに輪をかけて、今度は、後ろに逃れることを考えはじめるのでしょう。まるで、ザリガニが水のなかを後ろに向かって逃げ去るように、後ろに向かって進んでいこうとするのでしょう。
 このような人は、「勇気を持って前に出ていく」という気持ちを持たねばなりません。
 そのときに、おそらく、ほんとうの意味での失敗というものはないでしょう。決断、そして実行が大事です。」
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