困難な時期を乗り切る考え方

 努力して仕事を続け、希望を捨てないことです。否定的な思いから離れ、心をポジティブな思いに変えて、困難な時期に潜む可能性と自らの才能を見つけるのです。

 偉人たちの人生にも、苦しい時期(tough times)がありました。しかし、タフな人は、困難を乗り越えることができます。
 言い換えれば、困難な時期は「宝の山(gold mine)」です。そのときに、私たちは強制的に教育されるのです。
 例えば、待つこと、根気強くあること(patient)、粘り抜くこと(perseverance)、耐え忍ぶこと(endurance)を教えられます。
 努力して仕事を続け、希望を捨てないことです。否定的な思いから離れ、心をポジティブな思いに変えて、困難な時期に潜む可能性と自らの才能を見つけるのです。
 この苦しみの時期は6ヵ月か1年しか続かないとも言いましたが、そのときに、自分自身を磨き、努力を重ねることが、とても大切です。
 そして、好機が訪れたら、その機会をしっかりとつかみ、真実の人生をスタートしなければなりません。

「自分自身に対して自信を持たなければいけません。そして、自分を鼓舞し、励まさなければいけないのです。いちばん大事なことは、「自己暗示には力がある」ということを、よく知っておくことです。

 「私は大丈夫だ。やれる。絶対にできる」というように、何度も何度も思い続けることです。そうすると、本当にできるようになってきます。何歳からでもスタートは可能なのです。そのためには、愚痴を言いすぎないことが大事です。「できない、できない」と、言い訳を周りにあまり口外しすぎると、何もできるようにはならないので、「私はできるのだ」「できるようになろう」と肯定的に考えることです。(『Think Big!』より)

 この30年ほどは世界規模での乱気流の時代だったと言える。変化の激しい経済環境の中で生き残るには、過去の成功体験をいかに捨てるかが重要です。

 『未来創造のマネジメント』には以下のような指摘がある。

 成功体験も古くなります。「かつて、これで成功した」ということを、何度やっても、成功しなくなる時期が来るのです。「進化する企業」以外は生き残れません。淘汰されます。(潰れる会社は)企業の”遺伝子”が時代から取り残されており、考え方がもう古くなっているのです。そのため、悲しいことに、新しいものに取って代わられるのです。トップは自分で自分の”葬式”を出さなくてはいけません。過去の自分、成功した自分の自己像に”葬式”を出さなくてはいけないし、また、過去に対して、「失敗した」と思って悔やんでいる自分の”葬式”も出さなくてはいけないのです。

 日本のフィルムメーカーとコダックとの明暗を分けたのは、まさに「自分の葬式を出せたかどうか」だったと言える。コダックの破綻は、不況下における経営について重要な教訓を与えてくれる。

参考

今こそ不況をチャンスに変える発想を

 IBM、GM、トヨタ、松下電器、いずれも20世紀を代表する企業だが、すべて未曾有の危機の時代に、乾坤一擲の勝負に出て、積極的に行動し、見事チャンスをつかんで成功している。

 今回の不況でも同様です。今は無名でも、どこかに志ある経営者がいて、人知れず新たな事業に挑戦し、21世紀を代表するような企業になろうとしているに違いない。

 たとえ、今回の不況が世界恐慌になったとしても、すべての企業が潰れるわけでもないし、この世が終わりを迎えるわけでもない。必ず、その中から、次代を担う優れた企業が次々と出現してくるはずです。

 そして、それは「どこかの、誰か」ではない。ピンチをチャンスととらえて、イノベーションを起こそうとする者すべてにその可能性がある。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書 勇気の法でこう指摘する。

「過去に成功した路線のなかに新たな成功はないのです。チャレンジして、新しい環境を求めたならば、その環境に合わせて、過去の自分を体系的に捨てていかなければなりません」 (100ページ)

 厳しい経営環境だからこそ、失敗や挫折を乗り越えて、新しい自分に生まれ変わろうと努力していくことが大切です。その〝勇気〟こそが、今求められているのではないだろうか。

参考

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