組織構造の5原則

 組織構造には、以下の5つの原則があると言われております。

1 「責任・権限一致の原則」
 職務において、義務、責任、権限は等しい関係にあり、職務には必然的に義務と責任があり、義務と責任を全うするために権限が与えられるべきであるという原則です。

 権限を与えることで、権限の範囲内で創意工夫を行う機会となるため、責任と権限のバランスは重要だと言われています。

2 「命令一元化の原則」
 職務において、メンバーは、常に一人の上司から命令を受けること、指揮命令系統を一元化すべきという原則です。

 複数の上司から異なる命令が生じると、現場には当然ながら混乱が生じ、業務効率が大きく低下するばかりか、トラブルの要因となりかねません。

3 「統制範囲の原則」(スパン・オブ・コントロール)
 一人の管理者が直接的に管理できる部下の人数には限界があり、これを超えると管理効率が低下するという原則です。

 管理者一人あたりが統制できる人数は、一般的には5〜10人程度、特定のライン業務であれば20〜30人程度までと言われています。

4 「専門化の原則」(分業化)
 組織では、機能毎に業務を分業し、専門性を高めることで生産性の向上を図るという原則です。

 業務を専門化することでスキルの習熟度向上が容易となり、ミス・トラブルが減少するばかりでなく、効率化に向けた創意工夫が生まれ責任感が高まるなど、多くのメリットを併せ持ちます。

5 「例外の原則」
 定型化された業務の処理は部下に委譲し、上司は非定型業務(戦略的意思決定および非定型業務の意思決定)に専念すべきという原則です。権限委譲の原則とも言われます。

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