リーダーに求められる重要な役割
企業組織においてどの階層の人であっても他人を巻き込み、あるいは率いて、結果を出すことが求められます。
そんな場合に求められるリーダーシップとはどのようなものでしょうか。それは、社員に与えられた権限の有無にかかわらず、ある目標の達成に向けて社員の能力や行動を引き出していく能力を指します。つまり、肩書や地位に基づく形式的な権限だけでなく、知識や情報、その他目標の実現のために必要な資源を集めることができる非公式的なネットワークや対人関係構築能力が求められるのです。
また、リーダーシップについては、唯一最適なリーダーシップのスタイルというものは存在せず、その時々のおかれた状況に応じて最適なリーダーシップのスタイルは変化すると言われています。そのため、組織内でのリーダーシップについて考えるときには、リーダーである人物にとって何が求められるのか、どのようなスキルや資質が必要であるかについてのみ考えるのではなく、組織のメンバー構成を検討して、「組織全体」としてのリーダーシップについて考えることが求められるのです。
リーダーに求められる役割
リーダーに求められる重要な役割は次の2点であると言われています。
1 メンバーに目標を与え、仕事を割り振り、必要な情報を提供する
業務の調整を行い、その仕事において目標とする成果を達成するための仕事そのものに関する調整である。
2 職場における人間関係等の調整
企業組織には様々な人が集まっていることから意見や見解の相違が発生したり、部門間で利害の対立が発生したりすることもあるため、そのような状況を避けるための調整作業である。