働き方改革の本質はどこにあるか

参考

 働き方改革は、「過労死」に対する対策などで生まれたものです。しかし、「労働時間が長ければ過労死する」とは限りません。

 

仕事におけるストレスをマネジメントする「経営の教え」

 「会社がぐんぐんと成長している時期では、どんなに忙しくても乗り切ることができた」といったことを経験している経営者の例は枚挙に暇がありません。

 一方、仕事で疲れを感じるのは、人間関係の調整や業績の悪化、「この仕事に意味があるのだろうか」といったような精神的な疲労によるものではないでしょうか。

 経営者であれば、多額の赤字や資金繰りなどの財務の問題だけでなく、昇降格の判断や後継者の養成などの人事の問題などものしかかります。また、政府による規制や法令、税制、内外の情勢変化など、努力の範囲外のことにも対応しなければなりません。そうした精神的疲労が解消されれば、働く時間の密度も濃くなり、より本質的な成果を生み出せ、新しい仕事にチャレンジする余裕も生まれてきます。

・成功した経営者の伝記を学び、経営思想を学ぶことなどに時間を割く

・自分の仕事の中で、また他の人との関わりの中で起きたことを一つひとつ思い出し、意味と教訓をじっくり考える

・世の中の変化に敏感になり、経営のかじ取りを見極める

 こうしたことを通じて、一人ひとりの心が「平静」になれば、仕事の改善案や新規事業のアイデアを得られるようになるでしょう。幸福の科学で「経営の教え」が説かれているのは、多くの人々の苦しみを取り除き、人生をより豊かにするという救済のためでもあります。

 本当の働き方改革は、一人ひとりの心の中から始まるのかもしれません。

 

どんな苦境の中でも努力で道を開く

 本来の働き方改革は、プライベートの充実のためではなく、「個人も会社も共に成長するための経営戦略」であるはずです。

 人生最大の目的は「自分を磨くこと」です。「人格を磨く」ことで人は成長します。人は困難を克服する時に磨かれ、成長を実感する時に大きな幸せを感じます。

 本来、人は生活の糧のために働くのではなく、仕事を通して自分を磨き、世の中に貢献する存在なのです。

参考

働くことの価値を問い直す

 悪質な企業も存在するため、ある程度、働く人を守るルールは必要だ。だが、仕事を苦役と考えることはあまりに悲しい。

 幸福の科学大川隆法総裁は、「仕事そのものは、人間の本質に極めて近いところにあると考えられます。つまり、『仏が、自分と同じような創造の喜びを人間に与えようとして、仕事というものを与えたのだ』と考えてよいのです」(『仕事と愛』)と説いている。

 世の中に新しい価値を生み出すことに生きがいを見出し、時間を忘れて働く社員や企業は、「モーレツ社員」や「ブラック企業」と呼ばれるのかもしれない。しかし、こうした「天職」に巡り合った人にとって、「これ以上働くな」と言われることは、「余計なお世話」だろう。

 勤勉に働くことを喜びとし、幸福を感じられる人が増えてこそ、会社も国家も繁栄する。

 「本当の働き方改革」の成功は、経営者が、仕事への限りない情熱を従業員に伝えられるかどうかにかかっている。

 

「働くことは幸福」という考えに基づく制度へ

成果に焦点を当てた報酬体系へ

 各自の努力や仕事に対する姿勢、仕事の責任や成果に応じて給与を払うことで、努力が報われやすくなり、時間効率を上げるモチベーションが高まる。一部の専門職などは、自宅での仕事もしやすくなる。

再就職や新たなチャレンジを可能にする

 厳しすぎる解雇規制を緩和することによって、企業側が雇用に積極的になり、再チャレンジが可能な社会に。転職しやすくなることで、個人の成長に応じて、仕事の内容や報酬をステップアップさせていくこともできる。

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